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そしてはたちになる。

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去年の失敗を繰り返してはならないから
今年は何週間も前から本人にお伺いを立てており。

「日曜日だから昼間にみんなでイタリアとか、行くー?」
とか言い出すから、
「日曜にやってるレストランってろくなところないよ」
「ほんとうに行くならリサーチして予約しないと。六人なんだから!」

とこちらはあせってせっつくも
何日たっても「いま考えているからちょっと待って」の一点張り。

友人たちとは前日の土曜日にレストランに行くことが早々に決まっており、
まあ、ねえ、重要度としては「友人たちと」が「家族と」よりも何十倍も高いのはこちらも重々承知の上。

子どもがはたち、という年齢はわたしにとってはやはり
大きな仕事をひとつやり遂げたような達成感や充実感を感じずにはいられない。

長女にしてみたら大切なのは「ボーイフレンド」と「友人たち」なのは百も承知で
それでも彼女の家族は家族として、精一杯のお祝いをしたいと思ってしまう。

家族でイタリアに出かけてレストランで食事
というのも、最近はてんでばらばらのわたしたちには
いいイベントになるかも、という思いがなかったわけではない。

ただかなりの出費をしたところで食べるものの中身はなんとなく想像できるし
無理をしてレストランへ行くことはないのじゃない?
という気持ちのほうが大きかった。

むかしはこんなこと思わなかったのだが、
最近はレストランで見も知らぬ人の作るものを無邪気に食べることができなくなってきている。
「どんな環境で作られたものか」「厨房の衛生面はどうなっているのか」
テーブルについているわたしたちには知る由はないのだ。

おいしいものを食べたいなら家で食べるのがいちばんまちがいがない。

金曜日になってもはっきりとした答えの出ない長女に
「日曜日のお昼、ウチでお祝い。そうしよ。それでいい?」

そう言うと
何も言わずに素直に首をたてにおろした。









当日は朝起きてすぐにお米を洗い、
まず取りかかったのがチョコレート・ケーキ。

お米をしこんだら、海老の皮むき、衣づけ。
ごはんが炊き上がり、酢飯作り。

魚をスライスしてにぎりに。

冷蔵庫にあったゆで卵できゅうりのタルタル風サラダもできた。












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ケーキにろうそくを立てるのは次女。

「十一本?じゃあ、六と三を足して二十、これでぱっちりじゃん?」

てこのいいかげんさは誰に似たの?












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家族六人に長女のボーイフレンドを入れて総勢七人、
にぎやかで楽しい食卓だった。

いつの間にか長女の耳にはピアスの穴だらけになっている。
聞いてみれば右に五つ、左に四つ、あいているらしい。
若い頃のオレにそっくりじゃないか!

両親からはピアスを、友人たちからは数えきれないほどのプレゼントを。

夕飯はスパゲティ・ボロネーズ。
ボーイフレンドも一緒に。

食事が終わって彼が帰ると、今度はふたりの友人が現れた。

翌日朝五時出発で、空港へ。
イタリアのサルデーヌへバカンスだって!

いい旅になりますように、そして
いい二十代を過ごしますようにとただただ祈りつつ。

長女はたち、おめでとう!
母業はたち、ありがとう!


















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by kyotachan | 2018-06-25 19:55 | 六 人 家 族 | Comments(12)

おにぎり








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おにぎりはごちそう。
......めったにしないからね。

















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子どもたちの手がでるのはこっち。


















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味つきはわたしの胃の中へ。
色々と入っていておいしいんだけどなあ。








































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by kyotachan | 2012-10-10 00:32 | お い し い | Comments(2)

vapeur ヴァパァ/ 湯気






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わたしの母親は夕食の準備をするとき、
たとえば副菜を一品だけ、早い時間に、たとえば四時ごろに作っておく、
ということがよくあった。

それはひじきとこんにゃくの煮物だったり、
きんぴらごぼうだったりした。

その手の副菜をいれるお茶碗(というのか?)は、
忠えもんのもの、と決まっていた。

ウチの近所にあった小さな窯元・忠えもんさんの焼き物は(ウチのほうでは、陶器一般は焼き物、と呼ばれていた)
一見荒削りなのだけど、ほっこりと温かい作風で
値段も手ごろだったことから
母は一時、忠えもんさんに足繁く通っては色々と買ってきていた。

出来立ての、ひじきとこんにゃくの煮物が忠えもんの中でゆげを立てている。
このお茶碗はふたつきだったから、とても便利だったのだと思う。

四時、といえば、ちょうど小腹のすくころで、
わたしは、がまんできずにおはしを持ってきて勝手に食べてしまうことがあった。

最初はもちろん、ちょっとだけのつもりなのだけど
気がつくとわたしはたいてい、それを全部食べてしまっていた。

それを見た母はくすりと笑って
「なんねキョータちゃん。ひとりで食べてしもうたとね」
というくらいだった。

夕食のおかずに作ったものを早々に平らげられてしまって、
母は困らなかったのだろうか?









だいこんの皮とにんじんできんぴらを作った。
だいこんの皮の苦味にひとかけら入れた唐辛子がぴりりとからんでいい感じ。

こんな無駄のない料理をすると、
わたしってけっこうできる主婦じゃん?
と自分をほめてやりたくなる。

なにせ普段は無駄の多い主婦なだけに。


































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by kyotachan | 2011-11-26 00:56 | 五 人 家 族 | Comments(5)

blaireau ブレホ/ たぬき







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たぬきさま、もうしわけございません!
あなたさまがかようにおいしいお方だったとは今まで存知あげませんでした。
今までの無知をわびて、そのおひざもとにひれふしたい気分でございます。















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次回、倍量で作ってね。 >夫。

てなわけで、次回は倍量、たのみます!
ごっつぁんしたー!
これ、もうまじで感動的なうまさでした!
































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by kyotachan | 2011-10-22 20:46 | お い し い | Comments(11)

maki マキ/ 巻き寿司






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日本にいたころは「買う」専門で作ったことはなかったのり巻き。
こちらに来て、売ってないからしょうがなく作りはじめた。

のり一枚を使って、数種類の具を巻く「太巻き」は作ったことがない。
作ったとしても「あれがやだ」「これがやだ」と具を抜くやからがいるのは目に見えている。

のり一枚を使って、具を一種類、多くても二種類(ツナマヨ・きゅうり、スリミ・サラダ菜)だとけっこう巻くのになれてきた。
甘辛く煮たしいたけを細く切って巻くと、かんぴょう巻きみたいになる。
ほかにはアボカドやスモークサーモンなどもおいしい。
こちらでは「かにかま」が「スリミ」という名まえで売られている。

細巻きが苦手だ。

ぎゅっと巻きすぎてぺちゃんこになってしまったり、
具を置きすぎてのりが充分に巻けなかったり、
具が少なすぎてのりがしわくちゃになってしまったり。

これはお米三合分。
今回はあえてすべて細巻きに挑戦。
具はスモークサーモンとスリミのみ。

見かけの悪さなど話題にのぼることなくはけてしまった。



























スモークサーモンは二百グラムで 2. 5eruros ≒ 350yen くらい。ノルウェー産。>Lidl
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ニースでいう、いわゆる典型的な「和食」は「巻き寿司+焼き鳥」。
なぜ「握り」ではなく「巻き」なのかというと、生春巻きなどで「巻く」のに長けたヴェトナム人やラオス人の料理人が多く存在するから。
と、ニッポンザルは推理しております。
あるいは器械で作る場合、「にぎり」は器械化にしくく、「巻き」は比較的器械化しやすいとか。
あくまでニッポンザルの推理。ほんとのところはわかりまっしぇん!
和食、というか寿司ブームらしく、ニースにも続々とおすし屋さんが!日本人が作っているお店はわずかみたいだけど。



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by kyotachan | 2011-06-04 04:14 | お い し い | Comments(7)

食べながらつい無言になっちゃうもの。






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あるときは息子たちを全力で守り抜く男。
あるときはカメラを抱えて旅をし人に会い、感動的なポートレートを撮る男。
またあるときはかっちょいいバイクを探して日本中を練り歩く男。
そしてまたあるときはギターの上達を目指して散財を惜しまない男。
そしてそしてまたあるときは美しい奥さまの厳しいおことばを一身に受ける男。

しかし彼の真実の姿は。

命をかけてラーメンを食べ続ける男なのだった。

なぜ命をかけてまでラーメンなのか。
それは次回、彼の胃袋に聞いてみよう。

連日のラーメン・記事にかぶりつきのコメントを残していたら、
そんなにかぶりつきたいのなら、かぶりつきんしゃい。
あんたは九州女やけん、とんこつがよかとやろもん、ほれ。

といってほんとうにラーメンを送ってくださった。
この男、酔狂でもあるらしい。>あ、ウソウソ。

















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めったに行かない「豚肉専門店」でこれでしょう!のハムを。
シブレットと呼ばれるねぎを。
中華食材店できくらげを。
そして炒りごまを。
最後にとっておきのパリパリの海苔を。

スープが白濁しているのは、丼の底にしのばせた生卵のせいっす。>あれ?邪道?















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スープはあくまでもコクのあるさっぱりとんこつ。>矛盾しちょる?いやでも、そう表現するしかないの。
麺はあくまでも細く長くしこしこと。
















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無言。
いやまじでほんと、無言でいただきました。

普段はインスタントラーメンをありがたーくいただいちょりますが、
ああ、ラーメンっつーのは、こういう食べ物だったなあとしみじみ思いました。
思わず、無言で食べちゃうものだったんだなあって。

だって。
最後にインスタントじゃないラーメン食べたの、いつだったかいつか覚えてない!
ニースへ来てからはまずないので、かれこれ七、八年、てところですか、、、。

すいません。
子どもの口には入れられません。
これは夫婦だけであと二回、いただくことにします。

え?子どもにこんなおいしいものを食べさせたくはないのかって?

いやそれがね。
二年ほど前にマルタイ棒ラーメン、て超レアな九州のラーメンが手に入りまして、
それを出したところ、大不評だったことがあって。

ラーメン命のお方ゆえ、
マルタイ棒ラーメンの存在はご存知かと。
ええ、ええ、そりゃあもうね、インスタントラーメンの王道に輝くべき、
そんりゃあもう、うんまいラーメンなのでございます。
それをあーた!子どもたちは「いつものと違う」というそれだけの理由で、、、。

またあんなことになるのかと思うとこわくて。
食べ物の恨みはね、こわいのです。

ああ、あと二回。
角煮作ってじゃんがら風てのもいいか?
紅しょうがと明太子はちと無理やが。

ごごごごご、ごっつぁんしたー!

























今日は柿の種とおビール。もう、胸が、高鳴っちゃうもんね。柿の種。それもなんだかよさげな!
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あまりにも言いたい放題でリンク貼るのこわい。酔狂男からのコメント入ればいいが。>あ、ウソウソ。



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by kyotachan | 2011-05-26 23:55 | 非 日 常 事 | Comments(8)

ballon de foot バロンドゥフット/ サッカーボール







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あこがれていたサッカーボールおにぎり十四個
プラス星バージョン二個

持って出かけた先はまた今度
























おそらくこれが最初で最後のサッカーボールおにぎり。子どもたち大興奮。いや~ありがとね~。これすごかったよ。
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おにぎりを丸く握る型も一緒についていてラッキー。これがなかったらかなり難しかっただろうなと。

恐れ入ります
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by kyotachan | 2010-07-14 00:49 | お い し い | Comments(18)

saké サケ/ 日本酒







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「キョウコー!俺さあ、あれからよく考えてみたんだけどさ、やーっぱおめーの言うとおりだったよ」

いつもどおりに「おはようございまーす」と厨房に声をかけたわたしにお兄ちゃんはいきなりそう言った。
このセリフを一刻も早くわたしに言いたくて、わたしが来るのを今か今かと待っていたかのような言い方だ。

えっ?

一瞬、「何のことですか」と言いそうになり、そのことばを飲み込んだ。
頭から血の気が引いていく。

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by kyotachan | 2010-02-03 19:06 | 吐 き 出 す | Comments(16)

repas de noël ルパドゥノエル/ クリスマス料理







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クリスマスを含めて年末年始に関する行事に関しては
わたしはフランスという異国に来てしまった以上
こちらの習慣に素直に従おうと思っている

日本で経験したフランス人ダーリンとの「ちくはぐ感」
結婚十年を過ぎてさすがに減少されてきたような気もしていた

それにしても今年はダーリン何を血迷ったのか
「クリスマス料理はどうしようかねえ?、、、、チャワンムシとか、どーお?」
とのたまわれた

クリスマス料理といえばカキにウニにエビにムール貝にフォアグラにブッシュ・ア・ラ・レーヌに
と普段はあまり口にすることのない「華やかなもの」と相場は決まっている

チャッ、、、、チャワンムシッ、、、てそれって一体どゆこと

椅子からこけそうになるのを押さえつつはたまた
「カキはー!ウニはー!エビはー!ムール貝にフォアグラにブッシュ・ア・ラ・レーヌはー!」
と罵倒することもせず(ああなんていい奥さん←うっとり)

「、、、、チャワンムシでいきますか」

蒸し器を持たないわが家ではチャワンムシは確かにめったに口にしない食べ物ではあるのだから

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by kyotachan | 2009-12-27 04:39 | Comments(16)

pâte de riz パットドゥリ/ おもち







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お正月まで待てなかったー!

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by kyotachan | 2009-12-23 20:24 | 非 日 常 事 | Comments(10)

南仏・ニース在住。フランス人夫・一男三女の六人家族
S M T W T F S
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