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五十三


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毎年七月末に年をとるわたし。
今年、無事に五十三歳に。

ふと思った。わたしは自分の母親に
「お母さん、お誕生日おめでとう」と言ったことがあったかなと。

わたしには六つ上の兄と、四つ上の兄がいるのだけど、
ある日、長兄が「ウチは貧しい。文化的なことに関して」
と言い出したことがあった。

長兄が高校生だとして、わたしは小学三年生か四年生。
「我が家には絵の一枚もかかっていなければ、音楽を聞く手段もない。まったく貧しい」
ということらしい。

高校生になった兄が友人のお宅へお邪魔するようになり、
そしてほかの家々には絵が飾ってあり、音楽を聴いたりする、というのを体験したのだろう。

それを聞いた母親は「確かにウチは貧しいね」と言った。
それならウチにも絵を飾ろう、ステレオセットでも買ってみよう、とはならなかった。

「ウチって貧しかとばいねー」で終わったのだと思う。

その数年後に家が新築され、しばらくして父親が何を思ったか、絵画教室へ通い始めた。
数年前に子どもが言った「ウチは貧しい」というのがよみがえってきたのかもしれない。

父親はかなり大きな絵、ひまわりが一輪咲いている絵を描いた。
階段の踊り場のところに掛けられたその絵は、おそらく最初で最後の作品ではなかったか。

父親の描いたほかの絵の記憶はまるでないから。
父親的には「ほれ。絵ば描いて飾ったばい。これで許してくれろ」という気持ちだったか。

そして居間にはステレオセットがどでん、と設置された。
今思えば両親だって少しは文化的な家庭にしようと思っていたのだ。

母親はクラシック音楽が好きで、ラジオから流れてくる曲を聴いてはたいていすぐに
「これは○○の○○」、という風に作曲家とその曲名をいい当てた。

有名なうたなんかもすらすらとそらんじるような人だったし花の名前にも詳しかった。
だからわたし的には母親はけっこうな文化人ではあった。

文化的に貧しい、に通じることかどうかは知らないが
お祝ごとはことごとく存在しない家ではあった。

誕生日など祝ってもらった記憶はなく、クリスマスさえなかった。
唯一のお祝ごとは『お正月』。

だからといってわたしはわたしの生まれた家が嫌いだと思ったことはない。
わたしはわたしの生まれた家に生まれることができてよかったなと思う。














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次女の結ちゃんが作ってくれたカード。
今年は日本語だった。

おりがみはさる?
六人の中ではわたしが断トツにさるに近いからね。














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おしい!

















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我が家では誕生日というと、カードに好き勝手なことを書いて贈る習慣が。

いつからできたんだろう?
毎回似たようなことを書いているんだけどね。















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おれ?!
まあね、オレもたまに自分のことオレっていっちゃうけどね。














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たいようのおかあさん、うんちのおかあさん、最近帽子作りにはまっているおかあさん。













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人ってろうそくとか登ってくる太陽とかを見ると
我知らず祈ってしまうものなのかも。

結ちゃんの日本語が上達しますように、て祈っといたからね!



















たまに写真で自分を見るとぞっとする。
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by kyotachan | 2019-07-31 23:43 | 六 人 家 族 | Comments(20)

目指せ!ブラなし人生。

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夏場の服装の決めてはなんといっても「ブラジャーをしないでも許されるか」にかかっている。
どんなに涼しそうに「見える」服装でもブラジャーをしている時点で「全然涼しくない」。

来週五十三になろうとしているのにわたしは相変わらず汗っかきだ。

わきの下はもちろんのこと、鼻の下、首、背中、ひざの裏、……、
いやあもう、点では言い切れない、全身から汗が吹き出る。

ブラジャーのまわりにはあせも。かゆいことかゆいこと。

さあて。猛暑と呼ばれる夏なのだもの、もういいよね、ブラジャーは。しなくっても許してくれるよね。

とはいっても、ぴたっとした白い T シャツなどは、いくらなんでもブラジャーなしでは許されない。

わたしは何も重たいものがついていないわけだから自分だけのことを思えばオッケーなのだけど
やはりこれはどこかで許されないだろうなという理性に似た気持ちが働いてしまう。

白い布からすけて見える黒いつぶのようなものなど、誰が見たいんかい。
ここはやはり見たくないものをお見せするわけにはいかないだろう、というような。

書きながらあらためて確認したのだけどわたしにとってのブラジャーは完全に見た目用。
自分的にはこんなきゅうくつなもの、まったく必要としていないし一年中つけていたくない。

おいおい服装の選択枝としてはゆったりしたブラウス、濃い色目のものか、柄なんかが入っているものになる。
一応かがみでチェックして子どもにも意見を聞いてみたりする。

「ブラなしだけど、それほど違和感ないよね」

子どもはちらりと目線を寄せて「ふん」と言ったりする。
オッケーのサインだと理解している。

わかってるわかってる。わたしの胸には誰も注目してないってことはわかってる。
そして近い将来、白い T シャツだろうがなんだろうがブラジャーなんかしてやらないマダムに成長してやるんだもんね。




















写真は月曜日の骨董市。
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今日は何の宣言なんでしょうねえ。ブラジャーってフランス語では soutien gorge スチヤン・ゴルジュ。直訳して「あご支え」。何がどーなっとるねん!








by kyotachan | 2019-07-22 23:02 | 喜 怒 哀 楽 | Comments(18)

健啖家なマダムたち

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バイト先にひとりで食事に来るマダムたちがいる。

ひとりでふたり用のテーブルを占領されると効率が悪いので
もしよかったら、といって見ず知らずのマダム同士に同じテーブルについてもらったりする。

たいていは「よろこんで」ということになり、次回からは自然と同じテーブルに、ということになるのだが、
「次回はあの人と同じテーブルはかんべん」ということもある。

最近寡婦になったというマダムが三日連続で来て、
もう数年前から通ってきてくれているマダムと同じテーブルについてもらった。

「何歳ですか」
「わたしは今月で九十三」
「あら。お元気ですねえ。わたしは八十六です」

なんともかわいらしい。

同じテーブルについたからといって別段会話を盛り上げようとするでもなく
ときどき、思いついたように会話を交わし、そして食事を楽しむ。

定食はオードブル、メイン、デザート。

昨日はリコッタチーズのサラダ、
鴨のモモ肉のオリーブソース・マカロニ添え、
パイナップルンのカルパッチョ・シャーベット添え。

毎日こんな風なメニューをぺろりと平らげる。

帰り道、この会話を思い出しながら六十九で死んだ母を思った。
肺がんで十ヶ月の闘病生活を経て亡くなった。

お母さん!フランスのマダムにはかなわんばい!



















写真はともちゃんと行った月曜日の骨董市。
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by kyotachan | 2019-07-12 15:30 | た の し い | Comments(4)

パスティスのおまけグラス

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パスティスというお酒。

薬草ベースのお酒で夏によく飲まれる。
汗がひいて、カラダがひんやりするから。

ときどき、パスティス一本買うと、小さなグラスがついてくることがある。
いわゆるオマケ。

骨董市でこのオマケのグラスがいい値で売られていた。
黄と青のコントラストが夏らしくて形もかわいい。

水差しも色んな形がある。
おそらくはこれも非売品でレストランやバーへのオマケなのではないかな。

それにしてもおまけのグラスが一個六ユーロって。

グラスにひかれたとも。>東京からやって来た友の智。

ちょっとそのへんぶらついて、気分直しする?

そう提案しながら、実はわたしは気分が悪かった。

そのスタンドの主、若い男性ふたりだったのだけど、
何度もグラスを手にするともを小さい声でばとうしていたのだ。

さあさあもうさわるだけの客はごめんだよ、だの
このヘンで決めてくれないとこの定規でたたくよ、だの。

わたしフランス語、わかるんですよ、と言い出すことさえいやな気分。
こいつと口ききたくもない、みたいな。

少し歩いて、「今回はちょっと、やめとこうかな」。
そういうともと、別のスタンドに同じグラスが並んでいるのを発見。

マダムがひとりでグラスを並べている途中で値段はまだついていない。
ざっと数えるとさっきと同じグラスが全部で十五個ある。

ちょっと考えて間髪を入れずにともが言う。
「このグラス、全部で四十ユーロにしてくれるか聞いて」

マダムにそれを伝えると「それでオッケーよ」。商談成立。

計算がからきしだめなわたしはそれで一個いくら、なのかその時はわらかなかった。
家に帰ってから、そういえば一個六ユーロのやつ、いくらで買ったんだろう?

計算してみたら2.5ユーロ。
とも、やったね!




















そんな計算もできんのか!という話になってしもうた。まじでできんのよ。紙とえんぴつがあればできるのよ。
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あれ?2.5の十五個?おかしくない?と思ったあなた!すばらしい!もう一個、よごれたグラスをおまけにつけてくれたんです!








by kyotachan | 2019-07-05 15:32 | ニースへようこそ | Comments(11)

アイスクリーム

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六月最後の日曜日、今年初のビーチ。
アンチーブのサリス・ビーチ。

しっとりした砂浜で遠浅で波がなくて泳ぎやすい。
わたしの場合は泳ぐ、というよりも浮かぶ?
少し沖に出て、そこでお腹を上にしてぷかぷかと浮かんでいる。

お腹がぺこぺこになった頃、ビーチで食べるケバブが好きだ。
ひつじの肉とサラダ、ちょっと辛めのソース。

お行儀悪く手と口をべたべたにして食べたらそのまま海へどぼん。
ああ至福のとき。

帰りには必ずアンチーブの旧市街地にあるアイスクリームやさんへ寄る。

ビーチ帰りのアイスクリームはカラダを冷やすような気がして最初は食べなかった。
子どもたちが「ここのアイスクリームは違う」と口をそろえていうので最近は必ず食べる。

たいていいちばん小さなカップにふたつのフレーバー。
その日はどうしても三つ食べたくて二番目に小さいカップ。

レモン、スイカ、プレーンヨーグルト。
どのフレーバーも味がしっかりあって、それでいてしつこくない。

やっぱりふたつにしておけばよかったな、食べれるかな
と思いつつ、気がついたらカップが空になっていた。






















写真は2015年7月。ここはカンニュ。石ごろのビーチで足が痛い。写真を撮る気が全然ないいま現在。
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by kyotachan | 2019-07-04 15:59 | 日 常 空 間 | Comments(0)

猛暑、試験、満点。

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la canicule ラ・カニキュール。

死人が出るほどの酷暑のことをいうらしい。
熱くて死ぬ、ていやんいやんもう、あづー。

コレージュ卒業年に受けるブルベ(全国共通試験)が延期に。
六月の最終週のはずだったのが、七月の一週目に。

数日間待ったら涼しくなるとでも思ったか?
ブルベが終わったらその足でバカンスへ出発、の家庭もいただろうにお気の毒。

今日明日が三女のブルベ、
明日が次女のバカロレア、フランス語口頭試験。

フランス語の口頭試験は何日にも渡って順番に試験を受ける。
気の毒なことに次女は最終日に。こればっかりはしょうがない。

二十ほどの課題テキスト。
その中のどれかが出題されるのだって。

二十くらいのテキスト完璧に覚えられるよね。
なんたってキミはフランス人なんだから。
どれが来たって 20 sur 20 ヴァンスゥルヴァン(二十点満点)だ。

たくさん準備期間があってよかったね!
本気でそう言ったのにいやみだと思われてしまった。

さあて。夏本番。



















写真は2015年7月。Cagne カンニュ。おそろしいくらいに焼けている次女、と三女。
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満点といえば百点、な日本ですがフランスの満点は二十点。なんか、すくな?








by kyotachan | 2019-07-01 22:21 | 文 化 教 育 | Comments(2)

南仏・ニース在住。フランス人夫・一男三女の六人家族
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