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<   2018年 08月 ( 7 )   > この月の画像一覧

夏になると思い出す。

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時々、ふと思い出す事件がある。
わたしは日本にいて母親になって間もないころだった。

ふたりの子どものお母さんが、子どもたちを二時間、車の中に置き去りにして、
そしてふたりとも熱中症で亡くなってしまうという事件だった。

そのお母さんは最初「家のそうじをするために子どもたちを家から追い出したかった」と言い訳をした。

それをニュースで見たか新聞で読んだかしたわたしは、
「二時間もかけて家のそうじをしただなんて、よっぽどきれい好きなお母さんなのだな」
と思った。

子どもが小さいころは今よりも一生懸命そうじをしていた気がする。

子どもはどこへでも四つんばいではいずりまわり、なんでも口に放り込む。
一度食事をすればテーブルの周りは食べ物のくずで汚れしてしまう。

そうじをすることは当時は日々のたたかいのようなものだった。

水周りからはじまって掃除機をかけ、そして水拭き。
丹念にそうじをしても、それでも一時間あれば充分できるのにと思ったのだ。

そして翌日かにその事件の追記があり、そのお母さんは実は二時間、パチンコ店で過ごしていたことが判明したのだった。

「ああ、そうかあ。そうだよねえ。二時間パチンコだったらよくわかる」

わたしはそう腑に落ちた。

二時間そうじをするために、よりも二時間パチンコするために子どもたちを車に置き去りにした、というほうがよっぽど納得がいく。

家の中は危険がいっぱいだし、公園はもっと危ない。
車の中だったら安全だ、と思ったのだろう。

夏の車の中がどんなに熱くなるかは考えなかった。
それとも十分で戻るつもりが、つい二時間になってしまったか。

と、ここまで思い出して、対になって思い出すもうひとつの話。
はじめて赤ちゃんを生んだときに母親が言ったのだ。

「扇風機は赤ちゃんを脱水症状にしやすいからクーラーを使いなさい」。

母親がいう「むかしの話、でも実際にあった話」として

「若い母親が赤ちゃんに直接扇風機を当てて寝かしつけたところ、赤ちゃんが脱水症状を起こして死亡した」、ということがあったらしい。

その他にも
「泣き止まない四ヶ月の赤ちゃんを母親が殺してしまった」という事件もあった。

色んな理由で子どもを殺してしまう母親の話は、
わたしに同情の気持ちは起こさせることはあっても責めたてる気持ちが起こることはない。

このお母さん、つらかっただろうなと思うだけだ。

















写真は2013年、三女。
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by kyotachan | 2018-08-31 00:53 | 喜 怒 哀 楽 | Comments(2)

成人する年に

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家族六人で出かけた日の翌日、長男が十八歳に。

年のはじめから「十八」「十八」と思い込んでいたから
あら。まだ十七歳だったの?という感じ。

これで大人だねえ。選挙に投票できるねえ。
と言ったら苦笑いしていた。

自分で自分の人生をしっかりと歩いていっておくれ。

















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by kyotachan | 2018-08-29 01:42 | 六 人 家 族 | Comments(4)

そして最後はパン屋さん


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田舎のパン屋さんが大好きな夫。

行きに目星をつけておいたらしい。
残念ながら夕方で品薄状態。













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アルバイトに遊びに新学期の準備にと大忙しの長女。
今日は家族サービスたいへんにごくろうさまでした。

また一緒にでかけようね子どもたち!
わたしは楽しかったよ!おしまい。


















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by kyotachan | 2018-08-29 01:33 | 六 人 家 族 | Comments(0)

寄り道

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山に行くと帰り道に必ずといっていいほど見かけるこの手の看板。
立ち寄れば買わずにはいられないから立ち寄るときにはこころはもう決まっている。













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おいしそうな匂いが外までしてきそうな。
ほんとうは家畜の匂いしかしないが。空気空気。













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中には行列ができている。

お客さんの顔つきが街の人のそれではなくて山の人の顔。
焼け方というか、肌のざらつき、というか。











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絵本に出てきそうなマダム。











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うまそ!











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レジで夫が「外には若い人もずいぶんいるみたいだけど」と声をかけると
マダム、「あの人たちにはあの人たちの仕事があるから」と。

チーズを作る職人さんたちなのだろう。












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はちみつも一キロ調達。

我が家のはちみつ消費量、半端なく、これ、きっとあっちゅーま。












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かわいい立て看板発見。
看板の向こう側にある、ほったて小屋のものらしい。











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CABANE キャバン/ ほったて小屋、トイレなし

作った本人の気持ち的には『ほったて小屋』じゃなくて『秘密基地』かも。
ごめんね、とっさにほったて小屋、と思ってしまった。














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つづく。


















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by kyotachan | 2018-08-29 01:08 | お い し い | Comments(0)

また来たい、山の一日。






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ピクニックしよう、と提案してくれた次女を「出たがり派」とするなら
長男と三女は完全に「引きこもり派」。

連日友人たちとビーチに通う次女のこんがり焼けた肌に対して
このふたりの肌はまーっしろけっけ。

普段から食料品の買い物とか、ビーチとか、次女はほいぼいよろこんで付き合ってくれるのに、
長男と三女は、家の外にでることにはまったく興味なし。

この日もこの二人が一緒に来たのはただただ「レストランで食事」という条件つきだったから。

内心はだから「レストランはずしたらどうしよう」という不安があった。
夫とてそのへんは心得ているらしく、だから出かける前にきちんとチェックも怠らなかったのだろう。

六人がみんな大満足の昼食ができてほっとしたところ。

レストランを出るとひとりひとりが口々に「パパ、ありがとう~」とお礼。
わたしもこの時ばかりは夫をパパと呼んでお礼。

Merci papou ~ c'était trop bon ! パパちゃんありがとう~おいしかった~!













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誰もいない駐車場でしばし腹ごなし。
何をやっても笑われてしまうオレ。

ママってこどもみたい~、と最近よく子どもたちに言われる。
……、いや、子どもみたい~じゃなくて、子どもなのよ。

いつかおとなになると信じて生きてきたけど
わたしは一生、子どものままだなと思いはじめた。

そう思いはじめると、なんだかそれはそれでいいような気がしてきた。

そうなんです。わたしは子どもです。子どもの母親を持つのはあなたたちの運命です。
この運命はあなたたちの不変の運命です。

と大真面目に応酬するとこどもたちは黙り込んでしまう。

いやほんとにすんません、こんな親で。











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小高い丘があると登りたくなるでしょう?
はい、なりますなります、子どもなので。













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出かける前、「山のほうは寒いから上着がいるよ」と何度も念を押したのに
誰も耳を貸さなかった。

けっこう、寒い。

次女に「ママ、上着貸して~」と言われたけど、もちろん即却下。













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夫は観光事務所みたいなところで若いガイドさんとおしゃべりをしていた。
この辺のハイキングのベストシーズンは十月ですよ、と言われたらしい。











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きょうだい仲はいいのだろうな。














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「ヤッホー!」

何度呼びかけてもこだまは答えてくれず。
三女が呼んだら即、返ってきた!

そうか!オレの声が通らない声だからだ。













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また来たい、山の一日。つづく。



















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by kyotachan | 2018-08-28 19:05 | た の し い | Comments(2)

ピクニック=「山のおいしいレストランへ行く」

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ピクニック、ということばを聞きつけた夫。

ピクニック=「山のおいしいレストランへ行く」
と脳内変換されたらしく、さっそくネットで検索。

こちらとて、バゲットにハムにトマト、マヨネーズにゆで卵に塩コショウ。
そんな準備がいらないのなら、こんなにすてきなピクニックはない。

さて、行きの車の中ではすでにきょうだい間の小さな争いが勃発しており、
長男は車が信号で止まるたびに「ここで降りて帰ろうかな」と。

七人乗りの我が家の乗用車、わたしは常に助手席確保で悠々なのだけど
後に乗る四人は太ももがぴったりと合わさるくらいにきゅうくつなのだ。

長男、ほんとうに降りて帰っちゃうかも、と憂えていたのだけど
ニースを離れるにしたがってとうとうあきらめがついたらしく黙りこんだ。

そして「あとどれくらいで着くの」を連発。
朝、食べ損ねて来たらしく、すでに「瀕死」状態。

あんたの貯蔵庫はけっこうりっぱだから大丈夫、死なないよ。
と言ってもまったく効果なし。当たり前か。

十八歳っつーと確かに家族といる時間は苦痛だったかもなー。
とついつい子どもたちに同情してしまうかつての十八歳。

















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夫が選んだのは L'AUTHION ロッチォン、という名前のレストラン。

「テラスのほうでもいいですか」
と問う夫にお疲れモード全開のマダムがひと言。
「テラスまではとてもじゃないけど手が回らないわ」。

なんでも右手を負傷してしまったらしく、シャツの中にすっぽりと見えなくなっている。
厨房にいるのはご主人ひとりで、サービス担当の人はお休みをとっているのだとか。
八月の最後の週だからねー。バカンスへ出かけちゃったのかな。

お客さんは数人ごとにぱらぱらと入っていて、何よりもおいしそうな匂い。













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メニューは完全手書き。
前は全くのお手上げだったけど、最近は見当をつけて読めるようになった。

定食は 22€ でオードブル、メイン、デザート。
お子ちゃまメニューは 10€ でステーキ・フリットとアイスクリーム。

マダムは夫にペンを持たせて、オーダーを書かせた。
メインの付け合せはじゃがいもかラビオリかを選べるようになっている。

長女、ドーブ、ラビオリ。
長男、ラパン、じゃがいも。
次女と三女は気を使ったのか、おこちゃまメニュー。
夫は、コットダニョ、ラビオリ。
わたしはコットダニョ、じゃがいも。












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料理人ひとり、サービスがひとりなら、待ち時間はたっぷりある。

小指を立てて水を飲む長男を笑い、
その長男は長女の手相を見始めた。

「あなたはもうすぐお腹が一杯になるでしょう」

100パーセント当たる手相ですなそれは。













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前菜からはじまってデザートのブルーベリーのタルトにいたるまでぜんぶおいしかった。
マダムを手伝うのは簡単なことだけど、それをよく思ってくれるかどうかはわからない。
様子を見ていたら周りの人たちはお皿を下げたり、出来た料理を自分で運んだりしている。
わたしたちもそれにならって立ち働きながらしたづつみをうった。

こんなピクニックならいつでも大歓迎だ。つづく。


















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by kyotachan | 2018-08-27 23:32 | お い し い | Comments(0)

ピクニックしよう。

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「ピクニックしよう」と次女が言う。
「いいよー。海?山?」と母。
「どっちだっていいけど今、生理なんだよねー」。

だったら山でしょう、と思いつつ
「むかしはしょっちゅう、ピクニックしてたよね」
と言うと、
「そうだよそうだよ、なんで今はもう、行かないの、ピクニック」。

「あんたたちが誘っても来なくなったんでしょうが!こっちはどんだけ傷ついてると思ってるの!」

マジッ?!とおおげさに受ける次女。
ったくもー親の心、子知らず。そのまんま。

というわけで、ピクニック。
夏も終わりのある日、夫の車でめざしたのは Col de Turini コル・ド・チュヒニ。
チュヒニの丘、標高 1600m 。

特筆すべきことは家族六人で出かけることに成功したこと。つづく。


















右が次女、左が三女。背丈はほぼ同じ。
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by kyotachan | 2018-08-27 22:11 | た の し い | Comments(0)

南仏・ニース在住。フランス人夫・一男三女の六人家族
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