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そういえばわたしの母親はどうだったっけ。

「おまえはいぢわるな子だよ」とは言わなかったし逆に
「おまえはやさしい子だね」とも言わなかった。

わたしが小六のとき、
「キョータちゃんは性格が悪いからみんなで治してあげよう」
と親友(とたぶんわたしは思っていた)と担任とが組んで
クラス全員から無視されたことがあった。

そのときでさえ母親は、
「キョータはいぢわるなんかじゃないよ。やさしい子だよ」
とはひとことも言わなかった。
















東京の会社で働いていたとき、営業部長さんに
「キョータさんは常識がない。世間を知らなすぎる」
と言われたときなど
「お父さんも常識あらっさんけんねえ(娘のあんたにそんなもん、あるわけなかじゃろ)」
と言い放ってわたしをへなへなと床にへたりこませた。

あんたはあんた。
それ以上でも以下でもないと。
おそらくはそういうことなのだろうな。

母親に積極的に言われたことばといえば、
わたしとふたりの兄を一緒くたにして
「ウチの子どもたちはひねくれとらすけん」
というのがあった。

そうだねえ。
確かに、ひねくれとるかもね。

それは母のことばが正しかったのか
母のことばによってわたしがより正しくひねくれものにさせられたのか。

たまごが先か。にわとりが先か。
基。
ことばが先か。ひとが先か。





























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by kyotachan | 2013-02-28 20:11 | 喜 怒 哀 楽 | Comments(6)






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いまさらながら「ことばのすりこみ」について考える。

毎日毎日「あんたっていやな子ね」といわれ続けて育つ子どもは当然いやな人になるだろうな。とか。
毎日毎日「あなたはほんとうにやさしい子ね」といわれ続けて育つ子どもはやさしい人になるんじゃないのかな。とか。

わたしはどうしても心の奥底(というと大げさだけど)にいぢわるの芯があって、
こどもたちにもついいぢわるなことを言ってしまう。

やだな、と思いつつ、つい言ってしまう。

トイレから出てきた次女に聞く。

・うんち?
・うん。
・うんち、パンツについてなかった?
・っもー!ママったらー!そんなことあるわけないでしょー!
・え!そう?うんちをパンツにつけたこと、いっぺんもない?
・ないよそんなことー。
・......ママはあるよ。

次女、何かを考えた顔でひとこと。
・......ある。わたしも。

いぢわる、というのじゃないけど、なんで余計なことを言うかなあと思う。
ほかに会話がないせい?もっと気持ちのいい会話をめざそう。
















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長女が友人とスケートへ出かけた。戻ってきた長女に言う。

・転んだ?
・数回。
・でもウミはいいよね。お尻に分厚いクッションついてるから。
・ママっていぢわるー!

わたしはしょっちゅう長女をからかって、からかうついでに「おまえっていぢわるだね」と言ってしまっていた。
しかし毎日のように「いぢわる」ということばをすりこんだら長女はほんとうのいぢわるになってしまう。

いぢわるな母親を持ったからといって子どもまでいぢわるにしてしまわなくてもいい。

その日から「いぢわる(méchante メッション)」を言いたくなったらあえてそこで「愛らしい(adorable アドハーブル)」と言うことにした。

わたしのわかりにくいユーモアをかなりの確率で理解してくれる長女は
わたしが大げさなジェスチャーで(鼻から息を吐き出すようにして)「おまえはまったく愛らしい子だよ」というのを笑って聞いている。

そして「知ってるよ」と余裕の顔で答える。
憎たらしぃっ!
















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子どもたちを見ていると、この子たちはもうちゃんとひとりの人なんだなと思う。
親のすることなんて、ほんとうに何もないんだなあというか。
せめて気持ちのいいことばを子どもたちにたくさん言うようにしよーっと。......いまさら?


































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by kyotachan | 2013-02-28 01:08 | 六 人 家 族 | Comments(3)








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ニースに来たすぐのころ、
「カーニバル、行かれました?」
とある人、それも同年代の、けっこう好きな人に尋ねたことがある。

それに対する彼女の答え。
「え?カーニバル?行かない。わたし嫌いだから」。

その率直、超ストレートな答えにこちらはびっくり。
彼女はニースではないけれど、コートダジュールにある街で生まれてずっとここで暮らすフランス人。

「夏祭り、行った?」
「行かない。嫌いだから」

て、日本ではあまり聞かないよな、と思った、というか。
あ、へえ、嫌い、ねえ。カーニバル、嫌いねえ、とその印象深い答えを繰り返し思い出す。



















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嫌い、かどうかは別にして、八才の三女にしてももう、山車への感想は「でかいよね」のひとこと。

毎年、変わり映えしないとは思う。
しかしお祭りってのはそもそも毎年変わらず祝うものなのかも、とも思う。




















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街中には人があふれ、道はあちこち閉鎖されて、歩くのもたいへん。
















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それらを横目で見ながらわたしたちは上のほうへ。

あ、見える見える。
ここからでもちゃんと見える。
















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このくらい遠くからのほうが、ちょうどいいのかも。
















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海沿いではパレード。















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いつもと変わらないシャトー。
















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二日ほど前からこれをやりたくてやりたくて、
レゴで(!)練習場を作っていた三女。

片付けろー!と何度言われたことか。
















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傾斜のところで。
ま、気持ちに反して上達は遅々としておりますね。
















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サボテンの先のおできのようなものが妙に気になる。
花?
















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綱渡りの稽古。
ここは大道芸人の卵たち(?)の練習場としてもよく活用されている。
















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運動場のわきに陣取ったせいで、
サッカーをする子どもたちの巻き起こす砂ぼこりとか、
あるいは周りの木々から発生している花粉とかでまわりは薄ぼんやり。

花粉、吸いよるなあと思いつつ、わたしも寝転ぶ。
温かい!
















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めずらしく、てっぺんまで。
















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ニースだなあ。
















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お土産やさんをひやかしていたら
「それ、ガラスだから割れるよ!」
とおばさんにしかられた二人。
















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あ!あの電車みたいなので下山しよう!
なんていいアイディアなんだ、そうしようそうしよう!

とみんなの意見は一瞬で一致したのに(そしてそんなことはとても珍しいのに)
運賃ひとり4ユーロ、五人(長女は不在)で〆て20ユーロ(約二千円)な事実に一瞬にして却下。ちーん!
















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いつも通り、海沿いの階段を下る。
それにしてもわたしたちの田舎っぺ度、いつ見ても変わらんなあ。
















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カフェでお茶。















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お砂糖の入った小物をしつこく触りたがってうるさい長男。
三女もそれを触りたくてしょうがない。

「ほらほら。あの男の子に触らせておきなさい。
そうすればおとなしくできるんだから。
ね?とってもいい子になったでしょう?」

というととたんに二人とも落ち着いた。
まだまだがきだなー。なんて。
















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一口で飲み終わり。
















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街中には仮装をした子どもたち、大人たちがちらほら。
仮装好きには一年に一度、堂々と仮装が楽しめていいのかも。



































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by kyotachan | 2013-02-21 22:35 | た の し い | Comments(6)

goûter グテ/ おやつ








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昨晩はラクレットだった。

三人のジャパニーズ・ガールズをよんでの晩餐だったから
じゃがいもをいつもよりたっぷり目に準備した。

ラクレットのとき、途中でじゃがいもが足りなくなるほど間の悪いものはない。
あわてて、圧力なべでふかそうにも、五分、十分でふかせるものでもなし。

それにしても昨晩は周到すぎたのか、じゃがいもが大量に余ってしまった。
あるいは三人が三人とも、小食だったのか。










そのじゃがいもを使って今日のおやつはポテト・フライ。

皮はついたまま。
茶こしで、小麦粉をぱらぱらぱら~っとふりかけて。
皮のほうから、じっくりと揚げて、油をしっかり切る。

ポテト・フライって慣れないころは、じゃがいもを粉だらけにして、結果、油だらけにして
台所はぎとぎとのべたべた、文字通り、じゃがいもと格闘しているようだった。

さすがに最近は慣れてきたのか、かなりエレガントに揚げれるようになった。
ま、じゃがいもをエレガントに揚げたところでなんの自慢にもなりませんがね。ええええ。

















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次々に出てくる子どもたちの手がうれしい。
















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わたしは自分用に、エスカルゴを温める。
オーブンで十分も温めたらあっという間に食べごろに。

これも昨日、アペロ(食前)に食べたもの。
食感が貝にそっくりだから、日本人には受けがいい。

夫にはエスカルゴはすでにゲテモノの範疇に入るらしく
「オレはそんなものは食べないよ」という。

















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えっ?!もうっ?!
















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わたしのほうも、あっという間に完食。

夕方のお迎えがない(車の運転をしなくていい)と、
赤ワインに手ののびるおやつが食べたくなる(アル中症候群)。










今日から学校は二週間のカーニバル・バカンス。

年が明けて四週間があっという間にすぎる、花粉症になる、カーニバルで街がにぎわう。
これがわたしの二月。































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by kyotachan | 2013-02-19 05:40 | お い し い | Comments(4)






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この時期だけ、それもめったに見かけない sanguine 「血の」オレンジ。

groupe sanguin グルップ サンガン といえば「血液型」。
こちらでは血液型で性格を判断する、というのは聞いたことがない。
あれは日本特有の文化なのか?

B 型、といわれることの多いわたしは AB 型。
何かコメントされる前に「ええええ、B 型ほど単純じゃないんです。複雑なんです」ということにしている。

A とか、B とか、O じゃない、AB っつーのは、ふたつが混じっているだけ複雑なんだ、とは母親の弁。

自分が複雑かどうかはほんとうのところは疑問形。




















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しぼると、それはもう、名まえそのまま、血の色。
ドラキュラになりきって、これを朝、きゅーっと一杯。

電動のオレンジ絞り器を買ったら超・楽!





























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by kyotachan | 2013-02-17 20:05 | お い し い | Comments(6)















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bio にはまっている夫、
たまにひとりでふらりと出かけては色んなものを買い込んでくる。
当然のように行き先は市場の bio 店舗だったり bio のお店だったり。

別に文句などつける筋合いなどないのだけど
そう、もう、文句なんてね、いう立場にいるわけじゃないんだけど。

だけどね、だけどね、夫は料理人度ゼロなやつだから
時々、もう、な~んでこんなもん買ってくる?てやつを買ってくることがある。

このブロッコリーしかり。

き、黄色だよ!!!

わたしの中では黄色のブロッコリーって古くなった証拠。
まさかこんな色のブロッコリーに手が伸びるなど、し、信じられん!!!

そういうとおやっさん、涼しい顔をしておっしゃる。

「だって、bio だよ」。

だからなんなの?といいたいところをぐっと飲み込む。
......bio 信仰、かなり手ごわい。

これはこういう種類ですよ、というコメントが入ればいいのだけど。

















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いつもはゆでてサラダで食べるブロッコリー。
今回はどうしてもサラダ、という気分ではないのでスープに。

ブロッコリーまるごと一個、ズッキーニ二本、ねぎ一本、じゃがいも二個、にんにく。
ねぎの青い部分はいつもは色が悪くなるからと入れないのだけど今回は青い部分もいっしょくた。

にんにくとねぎをオリーブオイルで炒めたあとに全部の野菜を煮てハンドミキサー。
味は岩塩のみ。

ねっとりとした食あたりで、けしてまずくはないが
どこから来るのか苦味がちょっと出ていた。

こういうのは子ども受けしないから小さめのタッパーに入れて冷凍庫へ。
野菜がほしいときに解凍して食すに限る。もちろん大人専用。

だって......ねえ?この色、ちょっとビミョー。





























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by kyotachan | 2013-02-15 00:23 | 喜 怒 哀 楽 | Comments(9)

soi ソワ/ 自分









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もうすっかり地に足はついていると思っていた。
ぜんぜん、ついてなかった。

あいも変わらず、浮ついた生き方をしている自分にげんなり。











気がつけば今年も残すところわずか十ヶ月と数日。
あれもこれもそれもそっちも。

あせろ。自分。




























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by kyotachan | 2013-02-09 19:56 | 喜 怒 哀 楽 | Comments(9)

好きな組み合わせ。















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なにが好きかってこれですよこれ。

オーブンで焼いた赤ピーマンの薄皮をむいて
塩コショウ、にんにくとパセリのみじん切り、オリーブオイル。

下のサラダはマッシュ。















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骨まわりの肉がいちばんおいしい。
ハムも骨まわりのところを切ってもらう。

骨のせいで器械切りができないから
厚みもあるしいびつなのがこれまたおいしい。

サラダ+赤ピーマン+ハム。
わたしの中では永遠のゴールデンコンビ。

































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by kyotachan | 2013-02-09 19:20 | お い し い | Comments(3)

南仏・ニース在住。フランス人夫・一男三女の六人家族
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