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<   2011年 01月 ( 20 )   > この月の画像一覧

marché de printemps マルシェドゥプラントン/ 春の市場 >少し早い?


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今朝、出かけた市場のようすを少し。

このでっかいかぼちゃは、
スーパーではたいてい切り売り。

市場でも言えばほしい大きさに切ってもらえる。
水っぽいのでスープ向き。

シンデレラを思い出してしまうこの形。












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potimarron ポチマロン という名まえのかぼちゃ。

potiron ポチロン はかぼちゃ、
marron マロン はくり。

つまり「くりかぼちゃ」、という名まえなのだった。

そのまんまやん!
とつっこみたくなるのはわたしだけ?

その名の通り、こちらでいうところの
(水っぽい)「かぼちゃ」に「くり」のホクホク感が加わって、
日本のかぼちゃに限りなく近い、と思う。













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白いのとか、黄色いのとか、みどり色のとか、赤いのとか。

白いのは onion blanc オニオンブロン/ 白いたまねぎ
といって、外側の皮まで白いたまねぎ。

夫はこれが好きで見るとほしがるのだけど、
お値段は高いし、焼いたり煮たりするにはふつうの、
皮の茶色いたまねぎで充分。

うすくスライスしてサラダに混ぜたりするといいのかな?

ちなみに、たまねぎの皮をむいたたまねぎも売っていて、
もちろん、お値段高め。

まああの皮をむくのがヒッジョーに面倒、
てことはままあるので需要があるのはわからないでもない。














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ロマネスコ、一度だけ食べたら満足な味。

結局わたしはゆでたものを天ぷらして食べたな。
ブロッコリーというよりカリフラワーに近い味だったから、
スープ系がおいしいのだろうなとは思うのだけど、
せっかくこんなカメレオン風に作ったのに、
その形をなくさなくてはならないのは実におしい気がする。

ほうれん草はあくが少なくておいしい。
わたしはそのままバター炒めかな。













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バナナが花粉症にいいのですと?

う~む。
ヨーグルトがいいとかしょうががいいとか、
こういうのもはやりすたりが激しいようで。

だって今もバナナダイエット、続けている人っているのかしら。

あら!
でもわたしはしょうがシロップ、いつの間にか年中欠かさず作っている。
はやりものが自分に合った時は残っていく。それでいいのか。












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ミモザが売られるようになると、ああ春だなあと。

ニッポンでは桜で春を感じ、ニースではミモザで春を感じる。
こちらの春の到来の方が少し早い気がする。といってもまだ寒いけど。

こんなに寒いのに花粉が飛んでいる、
ということがなんだか悲しい。

風邪の鼻水なのか花粉の鼻水なのか自分でもよくわからない。
きっと両方なんだろうなと思うとなんだかくやしい。

判断基準はズバリ、「おやじくしゃみ」。
家族に(というか夫に)「くしゃみがうるさい」と言われると、
「あら、もう花粉かしら」と思う。

ミモザの花は黄色くてめちゃくちゃかわいいのだけど、
この花粉に苦しめられていると思うと憎らしいやらなにやらで複雑。












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今日はひと月前に申請した子どもたちの身分証明書を取りに市役所まで。

子どもたち本人の確認がいるというというので、ぞろぞろと。
四人一緒くたにぞろぞろと歩く機会が、いつの間にか果てしなくゼロに近くなっている。

身分証明書は十年有効で、子どもたちの十年後の年齢を頭に浮かべてしまった。
二十二歳、二十歳、十八歳、十六歳。

なんなんだ。
なんでぞっとしてしまうのだ?

その頃にはわたしが家族でいちばんチビだなきっと。












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最後に寄ったイタリアンのお店で見たモツァレラ。
むにょむにょむにょ、みたいな?
これも好きな大きさに切ってもらえる(はず)。

























だからキョータちゃんは一体なにが言いたかったのかな。
小学校の二年生の作文からほとんど進歩していないような今日の記事。


いやあのその。久々に市場の写真も楽しいなと。チーズのおまけもつけときましたと。
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恐れ入ります。
by kyotachan | 2011-01-29 21:58 | 六 人 家 族

rouge ルージュ/ 赤






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母のところに見舞い客が来た。

トモヨちゃん、ショウコちゃん、マユミちゃん、ナガオくん。
(四人とも小・中時代の同級生)

「うわあ、ありがとう」

と言って一緒に病室に入る。

病室には横たわった母がいて、
顔をこちら側に向ける。

病室に入ったときには全く気がつかなかったのだが、
ふと母のそばを通ったとき、
母親の頭と胴体は切り離され、
そのふたつは完全にずらして寝かされていた。

切り口は生々しく、真っ赤な血がしたたっている。
そして内臓のようなものが見える。
何かの管のような白いものも見えている。

しかし母は生きているのだった。

ぎょっとしたが、
わたしは母親の顔を見ただけで何も言えない。

母親はわたしをチラリと見て
そういうことだから、という顔をした。

まゆみちゃんに、
「お母さんの頭が」
というとまゆみちゃんは
「あ、」
と言い、ふたりで母を見下ろす。

母は別段苦しそうな様子もなく、
ちょっと困ったような顔をして、もぞもぞと動いている。

まゆみちゃん以外の三人の友だちも病室にはいるのだが、
母のこの状態には気がつかないままだ。

母が出て行った間に、別の見舞い客が来る。
父方の親戚だ。
間もなく母が戻ってくる。

首の前は赤い線があるのもの、
ほとんどわからないように縫い合わせてある。

首の後ろは縫い合わせられておらず、
首がパカパカしているのが見える。

親戚のおじさんは母の後ろに座ってそれを見ている。
わたしと目が合い、お互いにうなずきあう。


























夢の話は人にするもんじゃないよ、と聞いたことがあるんですが、やっぱりこんな夢見るのって、わたしちょっと狂ってるんでしょうか。


母が死んで十二年。最近、ようやく母が夢の中に出てきてくれるようになりました。でもこれはちょっとヘンな夢だったなあ。夢判断?こわいです。
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恐れ入ります。
by kyotachan | 2011-01-27 22:41 | ゆ め ?

とまとさま






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ブツ到着の証拠写真、お送りします。

しかし、箱のどこを見ても日本を発った日が不明。
SAL 便なのはわかるけど、もしかしてスタンプが抜けてた?
フランス国内には去年の十二月三十日に入ったらしい。

今までどこをうろついていたのやら......。
おもちもうどんもそばも全く傷んでないよ。
キャンディもたくさんありがとう。

いちばんうれしかったのは、英語のテストの裏に書いてある手書きのお手紙だったよ。

一号ちゃんがもうはたち?
いやあなんか、ぞっとしちゃうね。

子どもたちが人生でいちばん美しいときを迎えるとき
親は自分の老いを感じるようにできているんだろうか。

人生て、なんて残酷なんだろうね。
わたしたちもかつてはその道を通ったんだね。

ここひと月ばかり、荷物の行方が気になって夜も眠れなかったのでは?

睡眠不足が即、翌朝の目のまわりのしわに直結するお年頃になったのだから、
睡眠不足は厳禁よ。今日はゆっくりと、お休みくださいませ。

ではでは、近々、といってもあと十五年くらいあるけど、
ひのえうまの会、リアルオフ会・ニースで開催の折には
お会いできることを楽しみにしています。

それまではお互いに生きながらえましょうね。

ほんとにほんとにどうもありがとう。
by kyotachan | 2011-01-27 00:44 | 非 日 常 事

derrière de l'oreille デリエールドゥロレイユ/ 耳の後ろ




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耳の後ろもちゃんと洗った?

わたしは母親にこういわれた記憶がないのだが、
NHK でやっていたアメリカの番組「大草原の小さな家」の中で、
たらいにお湯をはって体を洗っているローラとメアリーのところに、
笑顔のすてきなお母さんがやって来て言うのだった。

耳の後ろもちゃんと洗った?

わたしの育った家では、テレビは夜の八時まで。
父親のいる時は、有無を言わさず父親にチャンネル権があり、
それは、正座まではしなくとも、少なくとも「集中して見る」ものだった。
家族でだらだらとテレビの前で過ごすことはありえなかった。

父親は NHK を好んだ。
単に「(父親にとっては)くだらない」コマーシャルがない、
という理由だったと思う。

そんな父親が好きだったのが「大草原の小さな家」だった。

素朴でまじめで勤勉なお父さん。
美しくてやさしいお母さん。
かわいい子どもたち。

生活はまずしいが充足した人生を送るこの一家が
父親は気に入っているらしかった。

父親のお墨付きで堂々と見れる番組はあまりなかったから、
わたしは嬉々として見た記憶がある。

その時もわたしたちは家族で見ていた。
わたしは母親に向かって聞いた。

なんで耳の後ろなの、と。

なんで耳の後ろのことだけをお母さんは確認したのか、
わたしには不思議だった。

なぜ足の間じゃなくて耳の後ろなのか。
よごれているだろう足の間のことだったらまだわかる。
わたしの母親は湯船の中でわたしの足の間にちょいと手の指を入れて、
ちゃんと洗ってあるか、確認したものだった。

しかし耳の後ろって、そんなによごれるものだろうか。
そしてそこをちゃんと洗ったかどうか、確認しなくちゃいけないのだろうか。

隣りで見ていた母親にたずねると母親は言った。

耳の後ろ、て自分では見えんけん、きれいになったかどうかわからんやろ。
そいけん、お母さんがちゃんと見てやらすとやろ。
そいに、耳の後ろのきれいになっとったら、まず他もちゃんと洗えとるってことやろう。

わたしはそれまで、そんなこと思ってもみなかったからびっくりした。
それでまた母親に聞いた。

でも、お母さん、いっぺんもそげんこと、言うたことなかよね。

ありゃ、そうじゃったかね。
キョータの耳の後ろはちゃんときれいになっとるよ。

母親はそんな風にいい、そのあとはつとめて
「耳の後ろは洗うたね」と言ったりもしたが、
それはわたしにはなんだか付け足しのように思えた。

ずっと、なぜ耳の後ろなのか、という思いは消えなかった。













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この季節、日中は日当たりのいい子ども部屋へ PC を移動して、
PC はもちろんのこと、洗濯物をたたんだり本を読んだりするのも、
なるべくその暖かい部屋でするのだが、
夫が部屋に入ってきたかと思うといきなり、言った。

うわっ(ここだけ日本語の感嘆詞)、耳が、、、、まっくろ!

いつもこの調子でわたしをからかうのが常な人なので、

あら、そう?昨日もちゃんと綿棒でそうじしたんだけど、

とクールに対応したのだが、
わたしの耳がまっくろ、なのは本当だったらしく、
夫は綿棒を水で湿らせてきて、かいがいしくわたしの耳そうじを始めた。

その綿棒の動きからすると、
耳のまわり、つまり、
耳の穴ではなくて、外側が、まっくろ、らしい。

茶色に染まった綿棒を見て、
お互いにもう答えはわかっていた。

わたしはその三日ほど前に、
髪を自分で染めた(もちろん白髪染め)。
そしてそのあと、染料が落ち着くまではと
シャンプーをがまんしていたのだった。

普通はその日か翌日にはかゆくなってシャンプーするのだが、
今回はなぜか、もう一日がまんできそう、と三日もたっていた。

もちろん体の方は毎日シャワーで流しているのだけど、
頭をぬらしたくないために、耳を洗うことなど正直思いつきもしなかった。

自分の顔だって、鏡を使わなければ自分で見ることはできない。
しかし、顔は鏡をのぞけばそこに映ってくれる。
耳の後ろは、鏡をのぞいただけでは映らない。

そう、わたしはこの年になってはじめて、
耳のまわりは自分の目では見えないから、
鏡をのぞいてもそこに簡単には映ってはくれないから、
だから、たとえば白髪染めの染料が残っているのに気がつかなかったりするから、
というより、耳がまっくろでも人に言われるまでそんなことを夢にも思わない状態になるから、
それだから、なにがなくとも、たとえシャンプーはしなくとも、特に念入りに洗わなくてはならない、
耳の後ろだけは。ついでに耳の前とか横とかも。ということを実感として知ったのだ。

もしかしたらローラとメアリーのお母さんは、
娘たちの将来をすでに憂えて、言ったのではなかったか。

耳の後ろもちゃんと洗った?

たらいの中で体を洗うあなたたちには想像もつかないだろうけど、
あなたたちもいずれ、白髪染めをする日が来るわ。
それはね、耳の周りに張り付いて気づきにくいものなのよ。
だからね、今のうちから、耳の後ろだけはしっかりと洗う習慣をつけておくの。
そうすれば、まっくろな耳になったりはしないから。

ぞっとした。

耳のまっくろな、
中年のおばさんに会った、
数人の人たちを思いながら。

その三日間の間に、
わたしは何人もの人と接触しているのだ。

ああ、耳のまっくろなやつだと思われたな。
実際、まっくろだったのだからしょうがない。

なんて耳のきたないやつなんだ。
これだけ耳がくろいってことはどこもかしこもくろいんだろうな、
たとえばそれは体だけじゃなくて、腹の中とかも?
そんな風に思われてしまったような気がする。

耳の後ろだけは、しっかり洗わなくちゃ、とこころに決めた。


























すみませんすみませんすみません。耳のまっくろなやつでどうもすみません。
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キョータもついに「老い」と戦うごとなったばい。永遠のオリーブ少女のつもりやったばってんねえ。>え?

恐れ入ります。
by kyotachan | 2011-01-26 04:30 | 喜 怒 哀 楽

vernis ヴェルニ/ マニュキア






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もう去年の話になるが、
朝、子どもたちを学校に送り届けたあと、
その足で、友人宅へ行くことがあった。

アパートの下のブザーを押して建物の入り口を開けてもらい
彼女のアパートの七階までエレベーターで昇る。

ドアはすでにうすく開けてある。

わたしには勝手知ったる他人の家だ。
ボンジュール、と言いながら中に入った。

この時間は友人のシャワータイムで、
今大あわてで準備をしているのはわかっている。

ふと見ると、台所に、知らない男の子がいる。

年のころ、二十代のはじめか。
金髪でなかなかかわいい。

ボンジュール、というと、
向こうからもボンジュール、と返ってきた。

誰コレ?

と思うが、「あなた、誰?」と聞くのはさすがにはばかれ、
わたしはそのまま、居間の方へ移動した。

そこへ友人が髪の毛をぬらしたままやって来た。
いつものあいさつを交わすも、友人は
その男の子の方へは目もくれない。

あれ?
おかしいな。
友人らしくない。

知らない者同士は、すぐに紹介してくれるのが常なのに。

そこへ同居しているお嬢さんが登場。
ニース大学の医学部へ通っている。
もう二十三か四になるはずだ。

わたしにあいさつをしたら、
台所にいた男の子と朝食をとりはじめた。

あ。
なるほど。

わたしは一瞬で状況を理解した。

ここでは、ボーイフレンドやガールフレンドが
お互いの家に泊まるのが普通らしい。

外にいくらでもお手軽な場所があるわけではないからだ。

それでも友人の態度から判断すると、
彼女はそれを歓迎していないのが見て取れた。

容認はしているけれど、
別にうれしいわけじゃないのよということを、
娘のボーイフレンドを完全に無視することで、
その意思表示をしたということか。










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わが家の長女は今年で十三才になる。

今のいちばんの楽しみは
友人を家に招いて、
ふたりの妹にお化粧をほどこし、
髪の毛を結ってあげたら、
自分たちもお化粧をすることだ。

音楽をがんがんにかけて、
気分を高めることも忘れない。

マニュキアのビンを、
「三女が」よく閉めていなくて、
それを「三女が」ベッドの上に投げたものだから、
ふとんカバーに、べっとりとマニュキアがついてしまった。

真っ赤なマニュキアのついた、黄色いふとんカバーを、
無意味なのはわかっているはずなのに、
ティッシュでこすりながら、長女が言う。

「三女が」「三女が」という長女のものの言い方に、
むかっ腹を立てながらも、

だけど数年後には、
あの頃はマニュキアのシミなんかで腹を立てていた、
なんて平和だったんだろう、
そう思っている自分がふと頭をよぎり、
長女の友人がいた手前もあって、
つと口をつぐんでしまった。

はたちになる前の、十代の頃の自分を思うと、
いちばん気持ちがぴりぴり・ひりひりしていて、
今思えばなんてことないことに、
ひとりで思い悩んだりしたものだ。

わたしは好きな男の子の前に出るととたんに赤面するタイプで、
「なんてわかりやすいやつ」と言われていた。

赤面しちゃだめ、赤面しちゃだめ、
と思えば思うほど、まっかっかになっていた。

それほどまでに赤くなったわたしは、
一体どこへ行ってしまったんだろう?

大人になるにはまだまだ時間がたっぷりあったし、
そうかといってもう、子どもと言い切ることもできなかった。

人生の長い時間から見たら、ほんの一瞬くらいにも思えるけれど、
やっぱりあの、はたちに向かう十代の頃は美しかったなと思う。

片思い、という切ない思いをたくさんしたのもこの頃だった。

いい恋をしてほしいと思う。

傷ついたり、傷つけたり、
泣いたり、笑ったり、
わたしの見えないところで、
子どもたちがそんな経験をする。

自分の子どもたちが、
と思うとなんとも複雑だが
ようやくそんな年齢になってくれたか、
という思いもある。

健全に育ってよ、と思う反面、
まあ健全ばかりが人間じゃないからね、とも思う。

何があっても自分の命の重さだけは、
そして未来の命の重さだけは、
けして忘れないでいておくれよ。

快晴の今日、
ふとんカバーを洗濯機に入れながら胸の中でつぶやく。









お国は違えど親の気持ちは同じなり。


























目の周りを真っ黒にした長女に「ぱんだちゃん元気?」と言ったらマジで切れてました。気をつけよう、、、、
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まあ誰でも通る道なのだからと楽観視するっきゃないですわ。

恐れ入ります。
by kyotachan | 2011-01-24 20:23 | 六 人 家 族

même âge メーマージュ/ おない年






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母親がファンだったこともあって、
向田邦子は帰省するたびに読んでいた。

わたしも夢中になって読んだ記憶がある。
もう三十年近くも昔のことになってしまった。

Ginger さんからまた本が送られてきた。
向田邦子の随筆集が何冊か入っていた。

表紙に見覚えがあるし、
確かに読んだ記憶もあるのだが、
今回、初めて読む本のように新鮮な気持ちで読んだ。
はたして三十年前はどのくらい理解していたものやら、とも思った。

弟さんの向田保雄さんの書いた「姉貴の尻尾」も入っていた。
こちらは初めてで、読みながらおいおい泣いてしまった。

向田邦子の随筆集も、
何も泣かせる話ではないのに、
泣けて泣けて仕方がない。

台所の片隅でひとり、
ぐじゅぐじゅ言いながら読んでいる。

向田邦子と母親はおない年だった。

わたしは母親の生きた時代に
涙しているらしい。

日本が、もっとも日本らしい、
美しい時代だったのだなあなどと思う。

こういう言い方は嫌いなのに、
「昭和はよかったなあ」
と思っている自分がいる。

わたしの生きている時間はいつの間にか、
「昭和」より「平成」の方が長くなってしまった。

今年で、向田邦子が死んで三十年になる。
亡くなったニュースを聞いて、くやしそうにしていた母親の姿が見える。

わたしの母親は、十二年前の今日、亡くなった。

苦しんで苦しんでゆがんでしまっていた顔が、
ついにおだやかになった日でもあった。


























窓から見えたハトが、きょとん、としていてかわいくて。時々洗濯物を汚す犯人でもあります。
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長男と三女がお休み。ふたりで仲良く遊んでおります。ま、金曜日だしね。風邪の話題は今日でおしまい。>きっぱり。

恐れ入ります。
by kyotachan | 2011-01-21 22:05 | 五 人 家 族

soldes ソールド/ バーゲン



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フランスではバーゲンの期間が法律で決められている。

多国籍・多民族・くそもみそも誰でも入ってらっしゃい、というお国柄
(あ、もちろんくそがわたしでみそがあなた)、
なんでもかんでも法律で決めておかないといけないらしい。

冬のバーゲンは一月十二日、朝の八時から、
五週間に渡って、つまり二月の十五日まで。

でもここフランスでもずっと不景気で、
solde ソールド という文字は年がら年中目にするような気がする。

犬のふんを始末しないのは罰金刑なのに、
犬のふんが街からなくなることはない。

それと同様、solde ソールド の期間を法律で決めていようとも
そんなのおかまいなしに年中値引きで人をよぶ店もある。

フランスという国は、細かい法律をたくさん作って満足しているだけで、
その実、取り締まる、ということがされていないような気がするのはわたしだけ?

バーゲンの期間はどうでもいいが、
犬のふんだけはもう、ふんづけたくない。

おまわりさん、駐禁の切符を楽しそうに切るのを半分にして、
犬のふんを始末しない人の現行犯逮捕、お願いしますよほんとに。















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今年は初日が水曜日で学校のない日だったため、
仕方なく、
いやもうほんとうに仕方なく、

長女と三女を連れて街にでた。

バーゲンの初日なんかに街に行くものじゃない。
これ、今回再確認。
子ども連れの殺気だったお母さんたちで、
H & M なんてもう、お店全体がゴミ箱状態。

長女は今ファッションにいちばん興味のある年齢なのだろう。

試着室で長女があれやこれやと悩む横で
ぐらぐらする歯が気になってしょうがない三女。

この日はぽかぽかと暖かい日で、
こんな軽装で出かけてもちいとも寒くなかった。

このわずか二日後に、三十九度の熱をだすなんて、、、ねえ?






















熱の話題はもううんざり?ええええ、もうほんとにね、いちばんうんざりしているのはこのわたくしでございますよ。
ただ今長男くんが、三十九度五分。あはは。もうね、こうなると、色んなことに笑いたくなっちゃうんですよ、ほんとに。
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いまだに無傷な夫・長女、わたくし。こここ、これから、てことはない、と、強気で確信してみることにします。

恐れ入ります。
by kyotachan | 2011-01-20 23:48 | 六 人 家 族

devoir ドゥヴォワー/ 宿題







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学校をお休みした日の宿題は
きょうだいが持ち帰ってくる。

なんてよけいなお世話なの、
わたしが子どもだったらそう言っただろう。

三女は勉強がきらいでないらしく
嬉々として宿題を片付けていく。

片や次女は勉強は苦手で
宿題もいつもあっぷあっぷ。

夫や姉、兄の協力のもと
やっとこさ仕上げている、という感じ。

わたしは完全にノータッチ。

大げさでもなんでもなく
日本で教育を受けたわたしは
もうちんぷんかんぷん。

下手に出だしをすると
子どもたちからケーベツされること間違いなし (経験済み)。

特に算数なんて
もともと苦手な教科な上に
なんていうかフランスは「逆から考える」みたいで
どうにもこうにも頭がこんがらがってくる。























次女の歯は「歯ぐきのはれ」。抗生剤をもらって落ち着きました。熱も今のところ大丈夫。


ただ長男が昨日の夜からちょっとおかしいのですよ、、、とほほ。
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by kyotachan | 2011-01-20 01:48 | 六 人 家 族

toujours fièvre トゥジューフィエーヴル/ まだ熱






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ウチのこどもたちはみんな、
熱が出ると二重まぶたがはっきりするような、
いつもとはちょっと違う顔になる。

次女はついにすっかりいいようだったのに
今日また熱がぶり返した。

三女は土曜日から、
三十九度から三十八度を行ったり来たり。
昨日からずいぶん落ちついた。
食欲がもどらないせいか、体中が痛むらしい。

一時期は水さえもほしがらないので、
コカ・コーラをストローで飲ませた。

日曜日の夜は三女とふたりで一緒のベッドに寝た。
夜中に起きだす予感があったので。

「おでこに冷たいの」(保冷剤)のリクエストが二回。
薬はほしがらなかったのであげなかった。
この日は朝一度だけ、熱さましの座薬を入れたきりだ。

夜中過ぎても三十九度を下がらなかったから、
つらかっただろうなあと思うけど、
ほしがらないなら、いいやと思った。
熱がウィルスと戦ってくれているのをそっとしておこう。

「おでこの冷たいの」が冷たくなくなって、
「手をおでこにあてといて」と言われた。

わたしの手はいつも冷たいから
こういう時には役に立つ。

おでこをなでまわしていたら、
涙が出てきた。

今度ババ抜きするときは負けようと思った。

























え?そういう問題じゃない?...... よく言われますそれ。
写真は月曜日の朝、ビスコットとココアの朝食をとる三女。


火曜日、今日も下ふたりはお休み。熱は上がったり下がったり。次女は歯まで痛み出してやつれてきた。歯医者、行かなきゃ。
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by kyotachan | 2011-01-18 21:12 | 六 人 家 族

fièvre フィエーヴル/ 熱







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母親の小さい頃は「たまご」はぜいたく品で
ごはんに生たまごをかけた「たまごごはん」は
めったに食べさせてもらえなかったらしい。

例外が風邪をひいたときで、
この時だけは、母親のお母さんは
「たまごごはん」を作ってくれたのだと。

風邪のせいで食欲がなく、
たまごごはんの味もしない。

「ね、ね、ね、ね、今はいらんけん。
元気かときにこいば食べさせて」

そう言ってお母さんに頼むのに、
今食べなきゃだめだと言われて、
それがどれほど悲しかったか。

元気で、食べたくてたまらない時にはけして食べさせてもらえず、
風邪をひいて食べたくもない時には食べろと言われる。

母はその時の二重の苦しみを思い出すように
顔をしかめてその気持ちをわたしに話して聞かせた。

その体験のせいか、
わたしが風邪をひいて食欲のない時は
「もう、なんっでんよかけん、食べたかもんば言わんね」
と言ってくれた。

一度、「チョコレートアイスクリーム」と答えたわたしに、
わざわざ玉屋デパートまで、レディボーデンという
高級アイスクリームを買いに行ってくれたことがある。

そのアイスクリームを食べた晩、
わたしはおふとんの上に全部それを吐いてしまった。










次女が木曜日の夕方からおかしくなり、
金曜日は学校を休んだ。
熱は三十八度五分。

土曜日の明け方、今度は三女が
「頭が痛い」
と言って泣いて起きてきた。
こちらは三十九度まで上がっていた。

ふたりとも全く同じウィルスをもらったようで、
熱さましの薬を飲んでこんこんと眠っている。

昼過ぎに起きた次女は、
おかゆ、洋ナシ、りんご、を少しずつ食べた。

そのあとに粉薬を飲ませたら、
食べたものをきれいに吐いた。

胸が苦しい、といっていたのが、
吐いたおかげですっきりとれたみたいでかえってよかった。

夜の七時。

三女がまず起きだしておかゆを少し。
熱はまだ三十八度以上。

次女も起きてきて、こちらは野菜スープを少し。
熱は三十七度二分。

さあて。
日曜日中に回復すればいいが。
























憎らしいほどに無傷の上ふたり。出かける時間がせまる長女に、下ふたりのために作ったおじやを食べさせる図。
下ふたりを思って作ったのに、結局このふたりはほとんど食べなかった。
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風邪のウィルス、ニースにも蔓延中。どなたさまも、ご自愛くださいませ。

恐れ入ります。
by kyotachan | 2011-01-16 04:11 | 六 人 家 族

南仏・ニース在住。フランス人夫・一男三女の六人家族