カテゴリ:日 常 空 間( 324 )

せいてはことを仕損じる

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朝からどしゃぶりの雨。
昨晩から降りだしてずっと降っている。

ここのところずっと着ていない、だいぶ前に作ったブラウスに袖を通す。

首周りが大きすぎて肩からずり落ちてしまい、着心地がよくない。
でも使った生地はしわ加工をした綿でなんとも肌触りがいい。

この生地まだ残っていたはず、と思ったら
あったあった。まだまだ充分にある。

頼まれている詩を書くつもりだったが
急に気が変わり、お裁縫モードに突入。

もう何度も縫っている背中にボタンのあるブラウス。
一応作り方の本は開いたものの、もうあまり見る必要もない。

背中の開きの部分。
はさみで切り込みを入れるのだが、なぜか、切りすぎた。がっちょーん。

しわ加工のある生地だから、もっと注意すべきところを
のほほん、といつも調子でやってしまったのがいけなかった。

表からミシンをかけてなんとなくごまかす。
まあどんまいどんまい。

ここまでやってしまって、お、これは楽勝で今日中に縫いあがりますな、
と一息ついたところで、再び、がっちょーん。

ボタンにひっかけるループを縫いこむのをすっかり忘れている。

ここからが長かった。
ほどいて縫って、を何回繰り返したことか。

ループがいい位置に収まってない、
ループが短すぎてボタンが入らない(これを三回もやった)、

今日はもう、何をやってもうまくいかない。
そう思うのに、うまくいくまでやらないと気がすまない。

途中で子どもたちの食事を作り(リセの子たちは家でごはん)
眼科に電話をして予約を取り
洗濯機を回して
メールでやり取りをして

なんとかこの「うまくいかない風」を「うまくいく風」にしようとする。

どこで流れが変わったかはわからないが
午後の三時過ぎに、ブラウス一枚をようやく縫い上げた。

せいてはことを仕損じる

ということばが頭に浮かんだ午後。
















写真はいちご。お砂糖をかけて冷蔵庫に入れておく。いつの間にか食べられている。
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by kyotachan | 2018-06-05 01:01 | 日 常 空 間 | Comments(2)

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今朝は十時に起きた。

日曜日だけは目覚まし時計をかけずに好きなだけ寝る。

若いときには午後の一時くらいまで寝ていた。
最近はどんなにおそくとも午前中には起きてしまう。

水を飲んでゆっくりとストレッチ。

オレンジ三個をしぼってオレンジジュース。
そしてコーヒーを入れる。

数年前に「コーヒーはからだを冷やす」と聞いて
コーヒー絶ちをしていたのだが、最近また飲むようになった。

コーヒーを飲みたいと思ったらたまらく飲みたくなり
そのおいしさに感動さえ覚えるほどだった。

こんなにおいしいのならからだが冷えたってかまわない。

普段はバイト先でエスプレッソを二杯。
週末は家でカフェオレを一杯、ブラックを一杯。

午前中のうちに済ませてしまおうと
「フランスと日本の育児、教育の違い」を書く。

これは唯一、ライターとして書いている仕事。
週に一本、1200字以上という条件の記事。

あれこれ書いてみたけれどわたしにはこれくらいしか書くことができない。

お昼はチャーハンにした。
乾燥わかめを戻して、あとはたまねぎ、ハム、たまご。

午後はブラウスを仕上げる。

夜はアンチョビ・スパゲティ。

一週間が終わった。
書く任務もこれで完全遂行。

勝手に決めた一日一記事はこれでおしまい。

















写真は三年前の Antibes アンチーブ。レストランの表で食器を磨くムッシュー。かわいい!
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by kyotachan | 2018-06-04 00:23 | 日 常 空 間 | Comments(2)

samedi サムディ/ 土曜日

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今朝は曇り勝ち。

先日、肌寒かったことを思い
カーディガンを羽織って出る。

思ったとおり、風が吹くと涼しい。

土曜日は食料の買出しの日で
バイト先まで夫に迎えに来てもらい、
そのまま大きいカルフールへ。

カルフールはどこも同じ値段と思ったら大間違い。
大きいカルフール、カルフール・マーケット、カルフール・シティ、などなど、
同じカルフールマークでもいくつかの色分けがあって同じ商品でも価格設定が違う。

基本的に一週間分の肉・魚・野菜・くだもの。
水と牛乳と……、重たいものはこの時に調達する。

それでも週の中ほどでちょこちょこと買い足すことが多い。
来週も夫は一週間の出張で不在だけれど、いまや食料の消費率の高いのは子どもたちのほうだ。

夫がいないからおにぎりでもにぎってごまかそう、
などという夢のような時代はとうに終わってしまった。

家にいったん戻って買い物の荷物を置いて、
冷蔵・冷凍ものをそれぞれ片付け、
回っていなかった洗濯機を回す。

洗濯機は子どもができてからこちら、
毎日欠かさず回している。

洗濯物が二日分になるとパンツ十二枚、靴下二十四枚、
とにかく小物類だけでもすごい数で干す場所がなくなってしまう。

バナナ一本口に放り込んだら
夕方の五時前、約束のある友人宅へ。

友人宅を辞したのが夕方の六時半。
長女に電話をしてオーブンのスイッチを入れてくれるように頼む。

週末に長女が家にいることはものすごく珍しい。
今夜はわたしたちと一緒に食べるらしい。

昨日食べそこなったテリヤキチキンを今日こそはいただかなくては。

帰宅してまずしたことはサラダに入れるエシャロットをみじん切りにすること。
サラダ菜は洗ってあるからここまでしておけばあとは簡単だ。

ほどよく温まったオーブンにチキンを投入。
ごはんは冷凍してあるのを溶かす。

食事前に洗濯物を干してしまいたかったが
キチンが焼きあがって全部は干しきれなかった。

久々に六人そろった食卓になった。
丸々二日間、テリヤキソースに漬かりっぱなしだったチキンは味がよくしみておいしかった。

これはなんといってもごはんによくあう。
そしてグリーンサラダとの相性もいい。

今日はおやつを食べるひまがなかったせいか(バナナ一本はおやつとは呼べず!)、
わたしの食欲がとまらず、チキンをおかわりしていたら
いつの間にか食卓にひとり、ぽつんと残されていた。

台所でがさごそと音がしていると思っていたら
まだ片付けきれていなかった買い物したものを
長女が片付けてくれているらしい。

ありがとうありがとう助かります。

ワインがちょうどまわってきてなんだかとってもいい気持ち。


















写真は三年前。メロンのおいしい季節。ついついつまみ食い。
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by kyotachan | 2018-06-03 03:40 | 日 常 空 間 | Comments(2)

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今日は朝から暑かった。

みどり色のブラウスに白のGパン。
帽子は忘れない。

バイトの帰り道、
その足で友人とお茶。

友人といっても普段からお世話になりっぱなしの先輩マダム。日本人。
ニースに来てすぐのころからおつき合いがある。

不平不満を吐き出してすっきりしして帰途につく。
吐き出されたほうは大丈夫だったでしょうか。

ほんとうにいつもすみません。

帰ると、昨日一日繰り上げて出張から戻った夫が
洗濯機をまわしてくれていた。

洗濯物を干してブラウスの続きを少し縫う。
何かを少しずつ縫う時間が楽しい。

朝、テリヤキチキンを仕込んで焼くだけになっていたのだが
今夜は長男が不在、長女が不在、次女がダンスで帰りは十時。

そうわかったとしてもおかずはテリヤキチキンなのだからと
お気に入りのサラダを作りにかかる。

ヒヨコマメ、黒豆、小豆、玄米、キノア入りの自称「まめまめサラダ」。

そのサラダを混ぜているところに夫が登場して
「今日は何?え、チキン?ボクはこのサラダとオムレツで充分」
などとのほほんとのたまう。

むっ。としつつ、なんだかもう誰も食べないと思えてきたチキンを焼くのが面倒になり
チキンは明日に持ち越し。
まあ、味がしみてさらにうまくなるだろうと思うことにする。

夕飯時はだから、夫、三女、わたしの三人。

「今夜はパパのリクエストでオムレツとサラダだよ」
と三女に言うと、「オムレツならラーメンがいい」
などどこれまたのほほんとのたまう。

ダンスに出かける次女に「キミはオムレツ?それともラーメン?」と聞くと
「(ラーメンに入れる角煮の)肉がないならオムレツ」
ととことんのほほんとのたまう。

横で三女が「ママは今日レストランだよ」。

夕飯に色んな注文をつけてくる輩には
「ウチはレストランじゃないんだぞ!出てくるものを食べるべし!」
と言うことにしているのだ。

「そうです。今日はママはレストランをします。お代をいただきますよ」
と言ってやった。

わたしはサバの缶詰を開けてたまねぎと炒めて卵とじ。
なんだなんだ、自分にいちばん手間をかけている。

サラダは安定したおいしさ。

こんな日もある。

















写真は三年前に揚げたコロッケ。中身?覚えてない。
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by kyotachan | 2018-06-02 03:10 | 日 常 空 間 | Comments(2)

jeudi ジュディ/ 木曜日

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アルバイトが火~土なので、
木曜日になると週の山を越えたなと思う。

今日も朝はどんより曇っていた。
出かけに同じアパートのマダムが
「今日はかみなりらしいわよ。わたしは傘を持って来たわ」という。

わたしも折りたたみ傘をリュックに入れていた。
ここのところコートダジュールらしくなく、雨がよく降る。

蒸し暑い気がして何も羽織って出なかった。
風が吹くと涼しいを通りこして肌寒いくらい。

今日はバイト先に日本人の友人ふたりが食べに来てくれた。
日本に一時帰国されたばかりでおみやげまでいただいてしまう。

いつもほんとうにありがとうございます。

バイトが終わって帰る時間には空はすっかり晴れ渡り
帽子を持ってこないことを後悔するくらいだった。

朝、マダムの言っていたかみなりの予報はすっかりはずれたらしい。

そうそう、
昨日、三女が帰ってきたら je t'aime ジュテーム と言おうと思っていたのだ。

いざとなると小っ恥ずかしさが先にでて、
「ソラさあ、ソラさあ」
から先が続かない。

「何?呼ばなかった?」
と言って行ってしまおうとするので

「呼んだ呼んだ、ソラさあ、最近朝、je t'aime maman ジュテームマモン て言わないよね」

と言ってしまった。
そうじゃなくて、自分から言おうと思っていたのに。

作り笑いをした三女、je t'aime maman ジュテームマモン。
mais alors quoi メ アロー コワ/ ったくなんなのよー
と言って行ってしまった。


















写真は三年前。友人が七夕をして遊んでくれた。
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by kyotachan | 2018-05-31 23:31 | 日 常 空 間 | Comments(2)

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一月にしてはあたたかい日が続いている。

今日は最低が三度。最高が十三度。
明日の予報は最低七度、最高十五度。

昨日はというと、それよりももっと暖かくて、そして何より風が風がものすごーく強かった。

そうです。
そうなると飛ぶのです。花粉が!

目はしょぼしょぼ、鼻はじゅるじゅる、カラダのあちこちがかゆい。
季節はずれにどこかで目にした「花粉症には鼻の中にワセリンをぬるとよい」。

覚えていましたよ、ええええ、覚えていましたとも。

さっそく小指の先にワセリンをつけて鼻の中にひとぬり。
うん、いいような気がします。お試しあれ。



















写真は五年前の長男。飛んでる?
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by kyotachan | 2018-01-19 01:05 | 日 常 空 間 | Comments(3)

pluie プリュイ/ 雨

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三女が生まれたとき、次女はまだ十六ヶ月で歩くことができなかった。
夫がダブルのベビーカーを買ってくれて、それを押してどこへでも行った。

後の椅子がベッドになる形だったからたいていは三女が後で次女が前。
思い返せばほんの三年間くらいのものだったのだろうがこのベビーカーは本当に重宝した。

当然のことだけれどベビーカーを押すときは傘がさせない。

わたしは雨にぬれるのが苦手だから防水加工のコートをしっかり着こんでフードもきちんとかぶる。
一度、次女と三女が幼稚園に通っているころ、大雨が降って、
わたしはコートの上にさらにポンチョ型のレインコートを羽織ってお迎えに行ったことがある。

幼稚園の先生たちになんとなく冷笑されたように感じた。
あらためておのれの姿を見てみると、いやほんとこれはやりすぎたかなと反省した。

雨にぬれるのが苦手だからしょうがない。

ひるがえってフランス人たちはおおむね、雨にぬれることに頓着しない人が多い。
かなりの雨でも傘を差していない人はごろごろ歩いている。

傘を買う余裕がなくて、という人ももちろんいるとは思うのだが、
傘をさすなんてばからしいと思っている人が多いような気がする。

ぬれたところで、それがなにか?
みなさん、そう思っていらっしゃるようようだ。

きれいにセットされた髪、きちんとお化粧した顔、
身なりも平均的な人よりもいいものをお召しになっている、
というマダムが雨にぬれて歩いている、という風景もめずらしくない。

フランスの幼稚園と小学校では傘が禁止されている。
小学校までは親の送り迎えが義務づけられているから、傘は門のところまで、ということになる。

課外授業の日に雨が降ると、児童たちは傘なしで出かけることになる。
子どもたちが小さいころ、この課外授業に付き添ったことが何度かある。

雨が降って、大人たちはみな当然のように傘をさすのだが、
子どもたちはみんな雨にぬれそぼりながら歩いた。

わたしは申し訳なくて胸が痛むほどだったのだが
子どもたちはみな、平気な顔をしていた。

こんな風にして雨にぬれることに慣れてしまうのかもね。

















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by kyotachan | 2018-01-10 01:52 | 日 常 空 間 | Comments(2)

vent ヴォン/ 風



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写真は去年の五月。椅子が風におされて傾いたわけではありません。


今日はお昼ごろから強風が吹いている。
嵐かとも思うほどの強い風。

気温は二十一度まで上昇したそうで
なんだかもわん、としたこの季節らしからぬあたたかさ。

通りを歩いていたら道の真ん中に大きなベット用のマットレスが落ちていた。
おそらくどこかに捨ててあったものが飛んで来たのだろう。

外で生活している人が見つけてよろこんで持って行くかな。
それともこれはあまりにも大きすぎてもてあますかしら。

一瞬でそんなことを思い、ひとりでくすりと笑ったら
自転車に乗ったふたりの子どもたちがマットレスの前で止まった。

母親に向かって何かを叫んだが
その声は風に飛ばされて聞こえなかった。

















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by kyotachan | 2018-01-04 01:14 | 日 常 空 間 | Comments(0)

essor エッソー/ 飛躍

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たいせつなものは目では見えない。
とか、
世界は見えるものだけでできているんじゃないんだ。
とか。

星の王子さまでなくても、そんなフレーズはよく耳にするし、いやほんと、そうだそうだ、そうだよねとその度に思う。

わたしは目で見えないものを信じたい。

わたしには数年前の三女のように跳躍する力も勇気もないと思うでしょ。
だけどね、その力も勇気も目に見えないのよ。

その力とか勇気を出すか出さないかは、わたしが決めるのでしょ。
明日、はもう来年だ!出したいなー。出そう。出すぞ。

目に見えない力とか勇気とかを!











ひとりよがりのつぶやきだらけのお役立ち情報ゼロのこんな場所に
今年もたくさん寄ってくださってどうもありがとうございました。

来年もわたしの大好きなこの場所で会いましょう。ね!

いい年の暮れと、ますますいい新年を!















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by kyotachan | 2017-12-31 23:56 | 日 常 空 間 | Comments(0)

vacances バカンス

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「オハヨー!」
八百屋のお兄さんはかつて日本人のガールフレンドがいたらしい。
オハヨー、ゲンキー、オヤスミー、の三語でわたしに話しかけてくる。

「明日から一ヶ月、バカンスだよ」
「いいですねえ。楽しんで来てください」
「キミは?ニッポン?」
「いやあ、ないない。なかなか、行けなくて」
「……じゃあ、来年あたり?」
「たぶん……」

会えばバカンスの話になる。

遠出をする人は自慢気に話すし、計画のない人は「今年はニースだよ」と言う。
出かけるもよし、残るもよし、バカンスはやっぱりバカンスなのだった。



















写真は2013年。ドミニカ共和国。
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by kyotachan | 2017-08-13 21:45 | 日 常 空 間 | Comments(0)

南仏・ニース在住。フランス人夫・一男三女の六人家族
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