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守るへの違和感

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ここのところ、ちくちくと違和感を感じることば「守る」。
いろんな場面ででくわしては、なんとなく嫌な気持ちになる。

「守る」が流行り言葉なのだとしたら
そんなもん、流行らせてくださるな、と言いたくなる。

たいていはドラマのセリフの中などでこんな風に使われる。
「ボクがキミを守るから」。

は、はあ?

だいたいボクはどの意味で「守る」という単語を使っているのか。

たとえば隕石が空から降ってきたときに、その隕石からボクはキミを守るよ、の守るなのか、
包丁をふり回して狂人が向かってきたらその人からボクはキミを守るよ、の守るなのか、
津波が襲って来るとき、けしてその波にのまれないようにボクはキミを守るよ、の守るなのか。

そんなこと、いま、守るよ、て言われたって、ほんとうにその時、ボクがキミを守れるかどうかなんてわからない。
そのことばを、簡単に便利に使わないでほしい。

だいたい、守る、てものすごくあいまいなことばだ。
ボクが意味するところの守る、とキミが思う守るが一致しているかどうかもわからない。

わたしは誰からも「守るよ」と言われたくないし
誰のことも「守る」と言うことはできない。

わたしは夫とはじめてのデートをしたとき、
まだ好きかどうか確信は持てなかったけれども、
なぜだかわらないけれど、一緒にいると何かに守られている気持ちになった。

わー、なんなんだろう?はじめて感じるようなこの安心感は。
わたしは正直にその気持ちを夫に、その時はまだボーイフレンドでもなかった、彼に伝えた。

え?そうなの?へえ。
……、ボクにはわかるよ。どうしてキミがそんな風に感じるのか。

そんな風に言われたような記憶がある。

わたしはその頃、気持ちがものすごくすさんでいた。

同級生のボーイフレンドとの婚約を破棄したばかりで、
その他につきあっている男たちは既婚者ばかりだった。

いま思えば、単純に、そんな気持ちのときに会ったからなんだろうなという気がする。

わたしはけっきょく、その人を好きになってしまって
その人はフランス人だったから、今、フランスに住んでいる。

守られている、という感じはその後もずっと続いているが
守られている、という状態はけしていいものではないのかもな、ということにも気がついた。

守るとか、守られるとか、
それはことばにすると途端にうそになってしまう。

それはなんとなーく守られていると感じたり、
あるいはなんとなーく守っちゃうんだろうなあと決意したり
ものすごーくぼんやりしたことにしておいたほうがいい。

「わたくしが、(雅子さまを)全力でお守りいたします、と申しあげました」
というセリフがかつてあった。

これを聞いて頭に浮かんだのは盾を持って敵に立ち向かう皇太子さまの姿だった。

盾のこちら側にはおびえる雅子さま。
盾の向こう側には皇室内のすべての人たち。

敵ばっかりなんだろうなあきっと、と思わせることばだった。




















写真はクスクス屋さんの羊のまる焼き肉。
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# by kyotachan | 2019-08-22 00:16 | 吐 き 出 す | Comments(4)

バカンス de la Poste ストーリー

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ポストまで送ってもらってわたしはダンボールを抱えて降りる。

運転は夫、助手席には次女の結。

「どうもありがとう。いい一日になりますように。あとでね」

そういうわたしを振り返ることもなく車は急発進して行ってしまった。

年末に十七歳になる次女の結は数年前からアルバイト熱が上昇してきていて
それでも十五歳にできるアルバイトはそうそうなく
今年になってようやく人生初のアルバイト、ビラ配り、ができるようになった。

炎天下で三時間ほどビーチを回ったりホテルを回ったり
指定された場所でビラを配って回る。

ニースか、ジョアンレパンとう電車で三十分ほど行ったところにあるビーチ。

わたしはもらうチラシはすぐにゴミ箱へ捨てるタイプだし
できればゴミをもらいたくはないからもらわないことが多いのだけど
それを自分の子どもがやっているとなると、今度からは何枚でももらってあげようと思ってしまう。

その日は朝から娘父のプチ・バトルがあった。
なんでもチラシの配布に相当な遅滞があって、今日はいつもの何倍かのチラシを配ってほしいと言われたのだとか。

通常のチラシの数とてずっしりと重たくリュックサックを引きずるように出て行くのにそれを数倍とは何ごとか。
夫の怒りはもっともだとは思うが、できるだけアルバイトを続けて小金を稼ぎたい結は断ることもしたくない。

怒りをあらわにしながらも娘にはどうしてもやさしくなってしまう夫。
けっきょくは車でジョアンレパンまで送ることにしたらしい。

え、まじで?
と思ったけれどもここで余計な口をはさむのは得策ではない。

「じゃあわたしは昨日準備した荷物をポストへ持って行きたいからそこまで送って」
となったわけなのだった。

ポストの前にひとり残され、よいしょとダンボールを抱えつつポストの入り口を見るとシャッターが降りている。

へ?

きつねにつままれたようになり、表の時間表を見る。
今日は木曜日。今は朝の十時半。しっかり営業時間やんけ!

しばらくは状況がうまく飲み込めず、何か貼り紙がないか探してみるが何もない。
夏だしなあ。バカンスだしなあ。熱いしなあ。

まあこんなこともあるか。
怒りの感情はわいてこず、ただただ困惑するのみ。

ここからいちばん近いポストというと、駅のポストか、街の中のポストか。
考えつつとにかく歩きはじめる。

この時は心底、このポストだけが何らかの理由で閉まっているだけで
ほかのポストは通常営業していると信じて疑わなかった。

夫に電話してまた別のポストに、とちらりと頭をかすめ
いやいや今日は結のために一日を使うと決めた人に余計な仕事をさせてはいけないと思いなおす。

バスで行くことにしてバス停でたたずんでみるが、何か今日はとても静かだ。
おじいさん、という感じの男性ふたりがよるべなく座っているだけ。

あれ?バス、運行してない?ストライキだっけ?

ここでも深く考えることはせず、やっぱり歩こうと歩きはじめる。

重さは三キロちょいのはずだから重たくてしょうがないほどのダンボールではないのだが
ずっと持って歩くにはかなりしんどい。

大きな通りから小さな通りに入り、もうすぐだなという時。

ああ、そうでした。
今日は八月十五日でした。

バカンスに入って二週間目。
曜日とか祭日とかまったく無縁になってしもうとる。

今日は祭日だもの、ポストが働くわけないじゃん!

なんだかどっと疲れたようになり、このままウチに引き返すかない事実に直面。
ひとりで、ひっそりと。

街中が妙に静かなのにいまさらながら納得している。
ちょっとだけ重たかったダンボールがものすごく重たくなる。

淡い期待を抱いて長男へ電話。

「わかった。これから着替えて行くよ」。

ラッキー!

来てくれるとわかったらもうとことん動きたくない。
座れそうなところにエコバックをひろげて座って待つ。

もっと待たされるかなあと思っていたら
超最速で現れた我が家の長男。

ダンボールを持って、「何よ、全然、重たくないじゃない」。
「いやいや、ポストからここまで歩いてきたんだからさあ」。

「ちょっとさ、カルフールで白ワイン調達して行くから。つきあうでしょ」
「つきあうもなにも、しょうがないでしょ」

そして入ったカルフールで見たものは。













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ポストの出張サービスカウンターを知らせるノボリ!

宛名書き、関税の書類にはもう記入済みであっという間に手続き完了。
慣れない仕事っぷりのお姉さんに不安がないわけではないが大丈夫と言い聞かせる。

ポストのカウンター、夏だけの限定サービスと思いきや
これから通年で使えるサービスらしい。

ここにポストがあればきっと便利になる。

重たかったダンボールが白ワインとかたまごとか赤ピーマンとかオレンジやレモンに入れ代わり
もちろん、ぜーんぶ長男に持ってもらって帰宅。

自分のばかさかげんにはうんざりしたけど
なんだかめちゃくちゃ結果オーライな日だ。

はあ!さて。朝ごはん食べよ。



















写真は田舎へ行ったときに見つけたポスト。と、街中を走る電気仕様配達バイク。
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朝ごはんはお皿にサラダをしいて、その上にハムエッグ。目玉はもちろん二個。









# by kyotachan | 2019-08-15 21:35 | 日 常 空 間 | Comments(4)

夏の定番サラダ

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冬はまったく食べたくならないのに
夏になるととたんにほしくなる、豆豆サラダ







ラパンさんのお宅でこんなおいしそうなものを発見。
これは夏の豆豆サラダに入れて食べなくては、と。

食感は麦によく似ていてむぎゅうっとしている。
今日のサラダはキノア、プチ・エポートル、ソージャ・ヴェール(ミドリの大豆?)。

多すぎる?と思うくらいのエシャロットのみじん切りに、かくし味のお砂糖。
そこにお酢をたっぷり。サラダ用の乾燥ハーブを数種類(手抜き手抜き)。

そこへまずは豆類を入れてよくなじませる。

後の具材はその日の気分ではもう、なんでも。

今日のはオーブンで焼いて皮をはぎ、オリーブオイルにつけておいた赤ピーマン。
最近見かけるようになった、ちびきゅうりのスライス。
黄色いトマト。サラダ菜。フェタ・チーズ。

ゆで卵を入れてもおいしい。

塩こしょうで味を調えたらオリーブ・オイルをたっぷりかけて出来上がり。











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混ぜていたらほら、もう手がのびる。
これは夏中、何度食べるかわからないくらいに食べる。

お肉にも魚にもよく合う。
昨日はなんと餃子と一緒に。おいしかった。

らぱんさん、ごちそうさま!


















ビーチで食べるサラダもおいしいです。夏だ~!
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# by kyotachan | 2019-08-06 21:07 | お い し い | Comments(2)

南仏・ニース在住。フランス人夫・一男三女の六人家族
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