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未来にふく風 <9>

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「ママ、これな~に~???」

トイレで大をしているらしい風に呼ばれたことがある。

手にはトイレ横にある引き出で見つけたらしいタンポン、
それも包装紙をやぶって中身を手に持っている。

風は幼稚園くらいだったか。

風が三歳のとき、ニースへ移住することになった。
その時すでに二歳したの妹・結、ニースで生まれた空がいた。

風が無邪気に手にもったそれをわたしに見せたとき、わたしはどうしていいかわからず、
かあっと頭に血が上ったと思ったら、思わず風の頭をはたいていた。

「こんなもの、さわるんじゃないのっ!」

風にしてみたら、こんな理不尽な仕打ちはなかったはずだ。

トイレでりきむ間になんとなく目に入った引き出しを開けた。
きれいな色の、小さなものを見つけた。
あれ?これはなんだろう?好奇心いっぱいの風はそれを開けずにはいられなかったのだ。

そしたら母親から頭をたたかれた。

わたしの子育てはめちゃくちゃだったなあと思う。
がむしゃらではあったけれど、めちゃくちゃでもあった。

よく自分にいいわけしたものだ。
だってわたし、免許証もらって母親になったわけじゃないから。

めちゃくちゃだったけど、でも子どもたちと一日たりとも離れた日はない。
幸い働くことなど思いつきもしなかったから、二十四時間子ども中心で生活が回っていった。

わたしはただの母親なだけでりっぱな教育者じゃないんだからさ。
そんな言い訳を繰り返して日々をやりすごすうちにこどもたちはどんどこ成長し、
そして今では四人の子どもたちが全員わたしの背丈を追い越した。

そしてしみじみと思う。
わたしの子どもたちにしては上等上等。

子どもたちはもっともっと憎たらしい存在だと想像していた。
ところが子どもたちはいくつになってもかわいらしくてしょうがない存在だ。

わたしのところへやってきてくれてどうもありがとう。

















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Commented by アンジー at 2019-03-14 00:07 x
こんばんは!
いくつになっても 子どもは子ども
親は親 母は母  そして いつまでも
子どものことを心配するんですよ
それもしなくていい ささいな心配まで
そのありがたみが 分からず けんかして
仲直りする前に どちらかが 往々にして
だいたいは親の方が 亡くなったり
するものです

せっかく人間として 生まれたんですから
ふだんから 言葉を尽くして 出来たら
美味しいものでもたべながら 笑いあい
しゃべりあう機会を 持ってほしいですね

そう出来なかった 私は  しばらく
後悔の日々でした
で 考えまして 子どもともダンナさんとも よくよくしゃべりあって笑いあっています🎵  これに尽きますね
なんて いつになく 超まじ です
Commented by tomatomatos at 2019-03-14 10:55 x
わたしもそうだった
めちゃくちゃだけど がむしゃらだった
私たち頑張ったよねー
Commented by kyotachan at 2019-03-14 16:27
>アンジーさん、
わたしの母親もよく言っていました。家族間でこじれると他人関係よりもややこしいって。甘えがある分、なかなか仲直りができないって。わたしは子どもたちより当然、先に死んでしまうから、四人がずっと仲良しでいてくれたらいいなあと思います。今のところものすごく仲がいいです。わたしなんてつまはじきにされている。でもそのくらいのほうがいいのかもしれませんねー。

>とまとさん、
そうだったそうだった。とまとさんがそうやって支えてくれて、ああ、わたしだけじゃないんだー。がんばろーって思っていたんだった。けっこう長いつきあいになっちゃったね。おつきあいにこころから感謝です。
by kyotachan | 2019-03-13 16:27 | なげーやつ | Comments(3)

南仏・ニース在住。フランス人夫・一男三女の六人家族