2016年 02月 02日
court クーゥ/ 短い
前の記事で思い出したわけでもないのだけど
これも長女にボーイフレンドができたばかりの頃の話。
数年前の七月十四日の花火大会の夜、
海沿いのマクドナルドでお腹を満たして、そのまま花火鑑賞をしようということになった。
こんないいアイディア、思いつくのはわたしたちだけではないようで
その日のマクドナルドの店内は裏で店長の笑いが聞こえてきそうな大混雑。
列とり合戦に加えて席とり合戦、店内にいる人たちのほとんどが小さい子どもを連れていて
その混雑といったらもう、すぐにでも逃げ出したいくらいのものだった。
ようやく六人分のハンバーガーをゲットして席もゲットして六人そろって食べだした、
というその時に携帯電話をのぞいていた長女が言った。
「ボーイフレンドが近くに来てるんだって。五分だけ、会ってきてもいい?」
それを聞いて一瞬で色めき立ったのが父親。
「は、はあっ???なんでそんなことしなくちゃいけないんだっ?五分会って、どうしようっての???」
わたしはといえば、気持ちはタイムマシンに乗って十四歳に逆戻りしており
「会いたい!ちょっとだけ会いたい!もう絶対に、会いたい!」
つまり、長女とボーイフレンドを会わせたい!な気持ちになっていた。
色めき立つ父親と長女との間に「行く」「行くな」の短い小競り合いがあって、
わたしはどちらの味方をするわけにもいかず、じりじりした気持ちでそれを見ていた。
そこへ、一喝、半ばどなるように言ったのが長男だった。
「そんなの、行かせてあげればいいじゃないか!」。
いや~ん、長男!よく言った!それでこそ男!
とはこれも声にして言えるはずはなく、こころの中で拍手かっさい!
父親はその一言でしゅん、となり、長女はそれで許しをもらったかのごとく
脱兎の速さで店を出て行った。そしてほんとうに五分くらいして戻ってきた。
わたしって、子どもの時の気持ちを忘れていないものだなと思うことがある。
胸がほんとうにきゅ~ん!としたり、母親のことを心の底からうざったい!と思った当時の気持ちが一瞬にしてよみがえったりする。
わたしの一生の中で、子どもと一緒にいられる時間は短い。
折角一家団欒をまさに今から楽しもうって時になんでや!お父さんのお怒りよくわかる。
長男さんナイス一言でしたね。
お子様が4人、これからいろいろありますよ。楽しんでください!
いま 娘の反抗期だから わたしは娘に嫌われっぱなしで困ってます。キョータさんは思い出せるんだね。うちは長女に早く家を出てほしいわー。二人とも早く出たいとは言ってますけどねーーパパが離したくないらしいよ(^^;)
。
やっぱり、胸きゅん、しますか!いや~もうわたし、なかなか親の立場に立てなくて、ついつい自分の十代を子どもたちに重ねてはどきどきはらはらしております。この話のとき、長男は十二歳なんですが、なんだか父親よりもよっぽど大人な立ち居地におりましたわ。こーゆーのがひとりいてよかった!これから二人目三人目、と思うとほんとうに色々あるのだろうなあと思うのですが、父親のこの、何事にも瞬間湯沸かし器のごとく反応する、っつーのは長女だけでおしまいなのじゃないかなと想像しています。だんだんと慣れてきて、あとはもうどうでもよくなって、まあ、勝手にしたらよろし、になるのじゃないかと。あら。これはわたしの希望的観測でしたかしら。
だんごさん、
そうなんですそうなんです、わたしは五分と口では言っても三十分は見ておこうと思っていたらほんとうに矢のように飛んで戻ってきて、ああ、けっこー気をつかっておるのだなあと感心してしまいました。あら。だんごさん、思い出さない?わたしは十代の頃って親をばかにしまくってほとんど無視していたと言っても過言ではないわよ。だからウチの子どもたちは一応なんでも言ってくるしわたしの相手もしてくれるので、ああ、なんていい子たち、と思っています。子どもたちが家を出る日は近いよねー。出て行ってもらわないと困るしね。そして時々、戻ってきてほしい。