2012年 01月 25日
certificat サーティフィカ/ 証明書
我が家の子どもたち四人のうち三人が日本生まれ。
本人たちは日本生まれのことを誇りにさえ思っているようで
わたしもそれはよかった、とも思う。
しかし、お役所の書類関係の話しになると「日本生まれ」というだけで
とたんに手続きが猥雑になる。
たとえば出生証明書。
わたしの出生証明書はもちろん、
日本で生まれた子どもたちの出生証明書も
わたしの本籍地、長崎県諌早市・市役所で戸籍謄本をもらい、
それをマルセイユの日本領事館で翻訳してもらわなくてはならない。
ニースから日本へ戸籍謄本を請求するのも一仕事だし、
それが届いてからそれをマルセイユへ郵送するのもこれまた一仕事。
そのたびに手数料や郵送料も同封しなくてはならない。
日本へ書類を請求するときには
わたしはユーロ国際郵便為替なるものを同封するのだけど、
これも最近は郵便局では扱いがなくなって、インターネットで購入するしかない。
諫早市役所の人には「次回は円でお支払いを」といわれて
今ちょっとびくびくしている。
円でお支払いを、って!
数年前に子どもたちの身分証明書を作ったときにはもっとたいへんだった。
子どもたちの父親はフランス人で、フランス国籍を持っていることは明白なのに、
ただ「日本で生まれた」という理由だけで、
裁判所で発行される「フランス国籍所有証明書」なる書類を発行してもらうことが必要だった。
裁判所なんて敷居が高いなあと思っていたのだけど、
市役所や県庁の職員よりも感じがよくて意外だった。
その時窓口のお兄さんが
「そうなんだよねえ。フランス人ってことは明らかなんだけど、そういう手続きを踏むことになってるから」
と同情の目を向けてくれて、なんだかほっこりしたのだった。
なぜこんな話題かというと
最近市役所にいって、またしてもいやな思いをしたから。
わたしの家からいちばん近い市役所の支所は
どいつもこいつも感じが悪くて、出かける前からどーんと憂うつになってしまう。
特にわたしの宿敵なる女性がいて、こいつにあたると、にわかに動悸が激しくなって血圧の上昇するのを感じる。
果たしてまたもや期待を裏切られることなく、いやーな思いをして帰途につくことになった。
……あれ。
感じが悪いのはもしかしておれだったか?
…もしれないねえ。いやなやつ、て実は自分の鏡だったりする。ぞ。
役所に直接って、超やっかいでしょうに。
最近パリに引っ越してきまして、私も市役所に早くも宿敵ができました。こちらを読ませていただいて、ドキーッとしてコメントをさせて頂いている次第です。
市役所に行く=戦い
と、鼻から思い込んでいたのですが、次回はもうちょっと穏やかに用事を片付けられるよう心掛けてみます。
日本でもブログを拝見していたのですが、フランスに来てからkyotachanさんのブログが身近に感じてとても嬉しいです。
これからもお邪魔させて下さい。よろしくお願いいたします。
いやあもうご指摘の通りでございまして。役所に方には「ひとりくらい、いらっしゃらないの?代理人になってくれそうな人は?」と怪訝そうに聞かれる始末。わたくしの、不徳のいたすところでございますだ。
kiki さん、
友人にぐちっていたら「あれ?もしかしてけんか腰だったのはおれか?」ということに気づきました。一度、二度、といやな思いをしてしまうとなんだか構えてしまっていてだめですわ。次回はにこやかにせめてみようっと。…今そちらにうかがいました。かわいいものが満載ー!お裁縫がお得意なんですねー。うらやましい!こちらこそ今後ともどうぞよろしくです。
うふふ。なんでも環境のせいにしてぐちってしまいますけど、実は自分が種をまいていたりしてね。