2011年 05月 05日
nom ノン/ 名まえ
わたしの名まえは名字も下の名前も至極簡単でなおかつありふれている。
これ、どう読むんですか?と聞かれたこともなければ、
めずらしいお名まえですねえなどといわれたこともない。
わたしが今まで会った人の中で
いちばん変わった名まえといえば、
「泊り」さんかなと思う。
東京で働いているときに、
途中入社してきた当時五十代の男性だ。
小さくて細くてこわおもてで
その実、大酒のみで、気持ちのいいおっさんだった。
ある日、泊りさんあての電話をとった。
「えーとね、そちらに、トマリさん、とお読みするのかな、
トマリさん、ていらっしゃいます?」
おそらく、名刺を手にしているのだろう。
相手はそれが「トマリ」と読むのかどうか心配そうだ。
「あ、はい。ト・マ・リ、と読みます。
ただ、あいにく外出中ですが」
わたしがそう答えると相手は続けた。
「ああ、そう。
、、、、だけどね、
これ、なんで〝り〟が最後につくのかなあ」
「ああ、泊りの〝り〟、ですよね。
変わった名まえですよね。
北海道の出身だということですが」
「ああそう。北海道ねえ」
「ええ。聞いたところによると、
しばらく、〝り〟なしの〝泊〟姓を使っていたらしいんですが、
今回、再就職にあたって〝り〟をつけたらしいんです
〝り〟がないと、おさまりが悪いのだとか」
わたしはその時ヒマだったのだろう。
なんとはなしに、電話の向こうの見知らぬ相手と、
泊りさんの名まえのことをあれやこれやとしゃべってしまった。
泊りさんももうずいぶんいいお年になられたはず。
細い体で今も相変わらず、飲んだくれて楽しそうに笑っていらっしゃればいいな。
ほぼ日で知ったことなのでみんなもう知っているかな。アンパンマンのこころ。これが正義なのさ。
写真は三女の机。「ソラがいちばんきれい」。
高校の同級生で、体操服の左胸にでっかく『の』って書いてあるのを始めて見たときはたまげた。
時々ふっと思い出すんだよね~。
『の』はるちゃんの体操服姿。
そう、復興構想会議の五百旗頭真議長のイヨキベさんと同じ名前。
だからすんなりイヨキベさんと読めましたが、そうでないとなんだか分かりませんね。
最初はフリガナもなかったし。キモサベーと読んでもおかしくないでしょ。ってこの冗談は分からないですよね。
面白い!面白い!
『の』さんも『泊り』さんも日にちが名前なんてー。
ちなみに、私も、読めない人はいなかった。という平凡な名前です。
うちの子たちも、いたってシンプルな名前だし。
見知らぬ人と、電話でそんな風に話せるのって、私は好きです♪
ほのぼの。
「の」?「野」じゃなくて「乃」じゃなくて「の」???そりゃーあーたたいへんな名字だわさー!助詞?とかいわれそう。のキョータ、です。は?なんの?とか。元気でやってらっしゃるんでしょうか。のさん。
☆sa さん、
漢字にはからきし弱いのでこの手の名字には憤りを感じます。>ウソウソ。でもよめねー!これ、どう工夫しようが「ごひゃくはたがしら」しかありえないでしょうに。それがどこでどうなって「いよきべ」?五百人もの兵隊を率いている旗頭なんじゃから「いよいよきばれ」てことなのかしら。キモサベー?気持ち悪くてさべーよーてこと?
☆tabikiti さん、
「はちがつついたち」→「はちがっつーたち」→「はちつい」 .......... どこがどうなってどちらへ向いたら「ほずみ」にたどり着くんでしょうかー???もう好いたごとせんね!て漢字ですわ。あ、感じですわ。
☆ゆーこはん
いやあほんま、本文のテキスト、すっかりコメント欄にやられてしもうとりますわ。いやそんなことよりゆーこはん。わたしもポテチ十枚いっき食いの夢、息子にかなえてやりとーなったわ。 >あ、ウチの息子の場合、それが夢じゃないかもしれないけどさ。
先達のことば、てほんとうにありがたいと思う。戦争を経験していて、それでも希望だけはすてなかった人たちのことばは、確かにものすごくシンプルでそれでいて力強い。それがほんとうなんだ、て素直に思える。この人が復興できると言うんだから復興するんだな、てね。