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joyeux noël ! ジョワイヨーノエル/ よいクリスマスを!







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大げさでも冗談でもなく
わたしの育った家では
クリスマスを祝ったことは
たったの一度も、なかった。

高校生のとき
友人がため息まじりに言った。

「最近はクリスマスに目を覚ましても
枕元にプレゼントが置いてなくて残念」

こう言うのを聞いて
心臓がぴくんとするほど驚いた。

よその家では「クリスマス」を祝っているのだ
ということすら高校生になるまで知らなかった。

きっとこの子は特別な家庭なのだと思い、
周りの友人に聞いてまわったら
ほとんどの人たちが

「あったあった、小さい頃は
クリスマスに起きたら枕元にプレゼントが置いてあった」

というのでさらにびっくりした。

親にその話をして聞かせても
「よそはよそ。ウチはウチ。
おまけにウチはキリスト教でもないし」
と言われて軽くあしらわれ、
ついに最後まで「クリスマス」という行事は
わが家にはやってくることはなかった。

一度だけ、わたしが小学校のころ、
線路の向こうにあるケーキやさんのデコレーションケーキがおいしい
と聞いた母親が、クリスマスのホールケーキを買ってきたことがあった。

白いクリームをはさんであるケーキの上には
やはり白いクリームがかかっていて、
薄く切ったメロンとイチゴが、
交互に並んでいた。

それはほんとうにおいしいケーキだった。
これが唯一のクリスマスの思い出のようなものだが、
これとて、おいしいケーキを、たまたまたクリスマスの日に食べた、
というだけのことで、クリスマスとはあまり関係なかった。
なにせこれが翌年も、とはならなかったのだから。

大学生になったら
クリスマスは
友人と飲んだくれる言い訳に使われるようになり、

恋人ができたら今度は
プレゼントを交換しあい、
レストランでおいしいディナーを食べる行事になった。

結婚して子どもができると
「サンタクロースはボク」という夫が
子どもたちにプレゼントをするのを楽しむ行事になった。

ニースへ来てからは
フランス人の「ノエル(=クリスマス)」への思いは
「血に組み込まれてる」
くらいに熱心で、それにも圧倒されるのだった。

そんな人たちを見ても
わたしの中ではクリスマスは
なんだか宙ぶらりんの行事で、
なんだかなあ、という気持ちがずっと続いていた。

いた、
というのは今年はそれがちょっと、
変わってきた気がするからだ。

まあまあ、
そんなにむずかしく考えることはないのじゃないの?

一年の、一番最後の最後に、
普段は食べないものを食べながら、
普段よりちょっといいワインを飲みながら、
今年も家族そろって、
この日を向かえられるということに感謝する、
そんな一日だと思えば。

ありふれた奇跡(山田太一さんです)に乾杯。

メリークリスマス!












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クリスマスなので雪、降らせてみたりして。>え?なんか、うるさい?
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明日まで降り続く予定。ニースは残念ながら、雨・雨・雨。>そして温かい。く。

恐れ入ります。
by kyotachan | 2010-12-24 02:31 | 六 人 家 族

南仏・ニース在住。フランス人夫・一男三女の六人家族