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chez le coiffeur シェルコワッフール/ 美容院へ








昨日、数ヶ月ぶりに美容院へ。

わたしはここ数年間、
ずっと同じ美容師さんにお願いしている。

家のそばにあるという理由で行き始めた美容院なのだが
そこの男性美容師さんをわたしは気にいっているのだ。

切るときは迷いがなくて仕事が速い。
仕上げはこちらがウンザリするほどていねい。
そして伸びてしまっても処理に困ることがない。

ただ、
フランスの美容院と日本のそれを
比較するのはやめておいたほうがいい。

まず、
フランスでいう「シャンプー」はあくまで
髪をぬらすのが目的であることを忘れないこと。

シャンプーは髪の毛の汚れを落としつつ
頭皮のマッサージも同時にこなすものだ
などというニッポンの常識はここでは通用しない。

言わずもがな
おまけに肩なんかももんでくれたらいいな、などという
高尚なサービスを期待してはならない。

この美容室では soin ソワン/ お手入れ と呼ぶ有料オプションがある。
シャンプーの時にこれを頼むとリンスの祭に頭皮マッサージをしてもらえる。
ただ、美容師さんによってその「お手入れ」加減に差があるのがいただけない。
soin ソワン/ お手入れ の料金は確か 2€ ≒220yen くらい。

シャンプーはあくまでも
髪の毛をぬらすためのものであるから、
髪の毛の周り、
つまり、顔とか耳とか首周りのシャツもぬれしまうことは同然
とゆったりと構えておくこと。

日本の美容院だと首周りにきっちりとタオルを巻いて、
そのあとにビニール製のよごれよけを巻いてくれた。
そして必ず、

「苦しくありませんか」

と聞かれたものだった。

こちらははじめから終わりまで
薄っぺらい使い捨てのナイロン製のよごれよけ一枚だ。

苦しいどころか、どこかすかすかでこころもとない。

シャンプーの水は
おかまいなしに髪以外の場所にかかるし
なによりもカットしてもらう髪の毛が
首周りからシャツの中へ、背中の奥深くまで入り込む。

昨日は久しぶりに「ショートカット」と呼ぶくらいに切ってもらった。

もうすぐ切り終わる、というころ、
夫が美容院に入ってきた。

出かけるときにいい合わせた時間より
長くかかってしまっていたから
様子を見に来たのだろう。

美容師さんとは顔見知りだ。
隣りのあいた椅子に座りながら、

「ぼくの奥さん、髪の毛が多いんですよね」

などど言っている。

「ええ、ほんとうにすばらしいです。
ぼくが一日中はさみを動かしていたって、
一日の終わりにはまだ、
切るべき髪の毛がまだ充分に残っているんですから」

これにはわたしも思わず笑ってしまった。

すばらしい、などと言われて、
素直にそうだなあと思っている自分にも驚いた。

わたしはこの髪の毛の多さがずっと嫌だった。
しかし「五十」を意識する年齢になってやっと
髪の毛が多いことに感謝するようになった。

しかし一日中切り続けても、まだ切る髪がある、
てわたしの髪の毛はどれほどの量なのか?

さて、
さっぱりして家に帰り、
早速しなければならないのは、
シャワーで体中の髪の毛を洗い流すこと。

大げさではなく、
わたしの髪の毛は前にも後ろにも
ジャリジャリと体中にはりついている。

シャワーのあと一息つき、
そしてあらためて鏡で自分の姿を見た。
これは、どこかで見たことがあるぞ。

しばらく前に見た、
長女の机の上のどんぐりだった。





















chez le coiffeur シェルコワッフール/ 美容院へ_f0136579_23405553.jpg
























というわけで、ニースの街でどんぐり頭の日本人を見かけたら、それがキョータです。>声、かけてちょ?笑
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ちなみに、シャンプー・カット・セットのお値段は 39€ ≒ 4300 yen。日本だと、どのくらいでしたっけ?>忘却の彼方。

恐れ入ります。
Commented by yuki at 2010-11-14 05:31 x
よーし、今度街を歩く時は【どんぐり頭の日本人女性】を
探して歩きます!!笑。そして見つけたら声をかけます!!

イタリアからニースに来て出産する人もいるんですね~。
イタリアのグチャグチャさも気になりますけど(笑
あたしもイタリアにいたら、危うく大家族の一員になる
ところでしたよ(汗

実はアモーレのパパと兄二人、美容師(というか理髪師)
なのですが、一度だけ二番目のお兄ちゃんに髪を切って
もらってビックリしました(毛先だけなのに)・・・パッツン・・・。
流行?と解釈しようと思ったけど、やっぱりそうじゃない
ですよね・・・。
Commented by himawari_August8 at 2010-11-14 22:26
私も髪を切ったばかり。
鏡に映ってたのは、年を食ったワカメちゃんでしたー(笑)
5年ぶりに腰まであった髪をショートボブにしたら軽い軽い。
私も近いからという理由だけで行きはじめたのだけど
とっても丁寧に切ってくれるのと無駄なおしゃべりがないので
(美容院のおしゃべりが苦手~。)
ここ数年はずっと同じ人にやってもらうように。
ちなみに、シャンプー・カット・セットのお値段は4800円でした。
フランスとそんなに変わらないねー。
Commented by kyotachan at 2010-11-14 22:50
☆yuki さま

いやほんと、かなりやばいかもわたし。自分ではなかなかいいかも、と思っていたんだけど夫には「ますますサル」息子には「前の方がだんぜんよかった」って、、、声?そ、そうねえ、、、こそこそ逃げるかも。爆
Commented by kyotachan at 2010-11-14 22:52
☆ひまわりさん

腰まであったんですか、、、トイレのとき気をつけないと。>あ、違う?わたしは多いからせいぜい肩のしたくらいまでしかのばしたことがないんです。わかめとどんぐり。漫才でもはじめてみましょうか。>あ、やだ?
4800円かあ。おそらくていねいなシャンプーやマッサージのことを考えるとほんとほんと、500円プラスで妥当な感じ。
Commented by tamasan at 2010-11-15 14:31 x
髪の毛、多いのですか~
私も多くて堅い髪質で、若い時は嫌で仕方なかったのですが
年齢を重ねるにつれ、多くて堅くて良かったと思うように
なりました。
どうしてって、堅い髪質は年齢と共に
腰が無くなり柔らかくなり、多い髪は腰が無くなると共に
丁度良くなったように思うのです。
まぁこれも思いようなんですがね。

Commented by kyotachan at 2010-11-15 21:14
☆tamasan さま

わたしも若いときはねこっ毛でぺらぺらぺら~っとした髪の毛にあこがれたものでした。この年になると髪の毛が薄いとよけい老けて見えることを発見。人生、何がいいなんて本当にわからないものですね。
Commented by MIYUKI at 2010-11-15 22:33 x
お久しぶりです( ^^)

私も昨日美容院に行きました~もちろん日本の。

苦しくありませんか?お湯の熱さはいかがですか?の美容院です。
あ~でも昨日は混んでいたせいか、マッサージはしてもらえなかったなあ。。。

何年かぶりにパーマをかけました。
私も髪が多くて、硬くて、太くて、おまけにカラスの羽のようにまっ黒で、学生の頃はいくらのばしてもおさげは結えませんでした。(ばねのように戻ってしまうのです)

今はカラーして軽くみせたり、すいたりして、こんな私でも美容師に反対されながらも一応パーマをかけることができるんですよね。

でもやっぱりちょっとお手入れが大変です~~

今年もあと一ヶ月半ですね。早いなあ~
風邪などに気をつけてお過ごしください。



Commented by tera at 2010-11-15 23:23 x
私も土曜日に9ヶ月ぶりくらいに美容院に行ってきました。確かに日本のサービスはすごくいいですよね。シャンプー台は首が痛くなるし、でもびちゃびちゃにはされませんでした(笑)。切り方も髪が痛みそうな切り方をするところが多いし。でも私はロングのストレートなので特に注文もなく近くの知り合いの行ってる美容院に今年から行ってます。シャンプー、カット、セットで43ユーロと決して安くはないですが子育て中の贅沢な時間のひとつであります。
Commented by somashiona at 2010-11-16 16:06
こっちは髪を切る前は頭を洗うけど、髪を切ったあとは洗ってくれません。
なので一日中ちくちくにイライラしながら過ごすハメになります。
それが嫌なので、仕事のある日は散髪屋さんには行きません。
日本のサービスが恋しい、、、。
Commented by kyotachan at 2010-11-16 20:36
☆miyuki さま

妹さんが一度写真を送ってくれたことがあるんですが、明るい髪の毛で、とても軽そうに見えました。髪の悩みってほんとうに誰もが抱えているんですね。もっと年をとったらきっと自分の髪を自慢されるのでは、と思います。笑
Commented by kyotachan at 2010-11-16 20:37
☆tera さま

そうそう!美容室に行く時間ってとってもぜいたくなんですよね。まず子どもから解放される。そして自分の髪の毛をあれやこれやといじってくれる、、、至福です。髪の毛じゃりじゃりしてかゆいですが。
Commented by kyotachan at 2010-11-16 20:40
☆somashiona さま

わたしは行くたびにかなりの量を切るのでほんとうに体中に髪の毛がはりつくんですよ。切ったあとに髪の毛を流してもらうくらいじゃあダメで、家に直行、シャワー直行じゃないと。夫は日本の床屋でしてもらったマッサージ、そしてまゆ毛と鼻毛を切ってもらったサービスに感動しておりました。
by kyotachan | 2010-11-14 00:23 | 喜 怒 哀 楽 | Comments(12)

南仏・ニース在住。フランス人元夫の間に一男三女。

by kyotachan
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