couper クペ/ 切る







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しょうがシロップ用のしょうが一キロの皮むき

前回は五百グラム程度で手が痛くなったから
今回はその倍は痛いってことだよな

全く期待はせず我が家のムスメたちにお願いしてみたら

あら!

というくらいの速さで皮むき終了
おかあさんこれにはビックリよ

しょうがの皮がスプーンでむけてよかった!





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今年十二になる長女が三才のときでちょうど幼稚園に入った頃のこと
やたらめったら人参を切りたがる時期があった

幼稚園で人参を切ったらしいのだかそれが相当気に入ったらしい

わたしにとっては長女は初めての子どもで「包丁で手を切ったりしたらタイヘン」という気持ちは今の何百倍もあった

もしものことを考えると包丁を持たせることなどとんでもない!というのが本音の本音で
そんなことはゼッタイにさせたくなかったのだが長女のあまりのしつこさに
踏み台を持ってこさせてバターナイフを手に持たせることにした

バターナイフでは手を切ることはないだろうがもちろん人参も切れない
切れないとはわかってはいるもののナイフをぐりぐりと人参に押し付ける姿はとても見ていられるものじゃない

ハラハラどきどきイライラ

この三拍子がにわかにカラダ中を襲い掛かってくる

「あー!もー!やー!だめだめだめだめだめだめだめだめ!」

いたたまれなくなったわたしは何度もこう言ってやめさせた
それでもしつこいのがわが家の長女なのだった

そのしつこさにへきえきしたのと生前母親が

「子どもというのはこちらが思うほどには自分を傷つけることはないものだ
子どもには自分が痛い思いをするのを避けようとする本能があるのじゃないか」

と言っていたのを思い出しそれを信じて腹をくくることにした

人参をまな板の上にのせてよく切れる包丁を持たせたらわたしはさっさと台所から退散する

「お子さんに包丁を持たせるときはそのそばに必ずついて見ていてあげてくださいね」

というアドバイスは育児雑誌でも散々言われていることで
そりゃあそうでしょう!なんたって包丁を三才児に持たせるわけですから!
と重々承知はしているのだがそばで見ていると

ハラハラどきどきイライラ

がとたんに襲い掛かってきて精神衛生上よくないのだった
これはもうわたしの見えないところで勝手にやってもらうしかない

「きるのおわったよー」

というので見てみるとなんのことはない

「らんぎり」にされた人参がまな板の上にごろごろしている

わたしはそれを再度切りなおして料理に使うことにした

そして「人参は長女」と決めてしまった

ある日準備万端整えた後

「人参だよー!切るでしょー?」

と声をかけたが長女からの反応がない

あら?聞こえなかったかな?
人参と聞けばウサギより先に飛んできていた長女が来ないなんてどういうこと?

遊んでいるはずの部屋をのぞくとこちらをはずかしそうに見上げている

「にんじんはもういい」






子どもは熱くなるとこちらがへきえきするほどに熱くなるものだが
それが冷めるときは一気に冷めるものらしい

こうして長女の人参熱はあっけなくおさまったのだった




それと前後してはさみにも夢中になっていた
「切る」道具というのはとてつもない魅力があるのだろう

新聞のチラシからくだものを見つけてそれを切る
あたりまではとても愛らしくてよかったのだが

いつの間にか人形の髪の毛が短くなっていたり
運動靴の紐が切られていたり
はたまた長女自身の着ているTシャツについているリボンが切られていたりした

そんな「切るべきものでないものが切られているとき」は
声を荒げてしかりつけたものだったのだが本人はきょとんとしていて
それがまたまた腹立たしかった

なんでこんなこともわかんないのよ!おまえはアホとちゃうかい!当時はそんな思いで一杯だった

今から思えば「二本の棒が重なるだけでなんでも切ってしまう」道具がフシギでならなかったのだろう

紙は切れる
紐も切れるか
このリボンはどうだろうか

ひとつひとつやってみないことには納得できなかったのだと思う

子どもを育てているつもりで実は子どもに育ててもらっているのはいつもわたしの方





しょうがの皮を四人でむいている時



とデジャヴュの感じがあった

すでに家を出てしまった三人のムスメたちが言い合わせて家に戻って来ている
夫のグチやボーイフレンドへの不平を口々に言い合いながら
テーブルを囲んで食事の下ごしらえをしているのだ

ぶるっ

その日はけして遠い未来ではないのだろう






















今「切る熱」にかかってるのが七才の次女。昨日はキッシュ用のハムと素焼きして皮をはいだ赤ピーマンを切ってもらいました。三人目となるとそりゃあもう何でも切ってもらいます笑
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ひとり目の子育てってなんだかとーってもたいへんなことばっかりだったなあ。一生懸命でへとへとになってしまっていました
今のいい加減さを当時のわたしに分けてあげたいくらい(というより当時の初々しさをもう一度思い出した方がいいのかも?)


恐れ入ります
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Commented by masako_et3filles at 2010-03-12 23:09
あははははっ!!と。PCの前で爆笑。
だって。

人参を切る三歳児を前に、
>ハラハラどきどきイライラ
でしょう?(知ってる、知ってるそういうの!と思って)

ゲラゲラゲラ・・・・・と笑い始めて、ふとひやり。
>すでに家を出てしまった三人のムスメたちが言い合わせて家に戻って来ている
・・・う。タイムマシンに間違って乗って、でも好奇心で未来を覗いて、「きゃー!」とすぐ”今”に戻ろうとする自分を想像しちゃった。「近い将来」より、「賑やかな今」がやっぱり好きだったりするよね。
Commented by mari_ca at 2010-03-13 06:46
そういえば...日本の作家さんで、誰だったかな??
ちょっと名前が思い出せないのですが、かなり昔に読んだ氏のエッセイで、子供が5歳だかになると、専用のまな板と包丁を渡す...というくだりがあって、驚いたことがありました。

そんなことして危なくないのか~?と思ったのですが、キョータさんのお母様の「子どもというのはこちらが思うほどには自分を傷つけることはないものだ。子どもには自分が痛い思いをするのを避けようとする本能があるのじゃないか」というお言葉を聞いて、今になって、ちょっと納得。

そういえば私が小学生の頃、ナイフで鉛筆を削るという作業にはまったことがありました。
丁寧に丁寧に、どんな電動の鉛筆削りよりも美しく、シャープに。
今となっては理由もわからないけど、燃えてましたよ、そんな行為に。^^;
Commented at 2010-03-13 06:46
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by yucoooo at 2010-03-13 12:20
はじめまして!

うわん!めっちゃ素敵なブログに釘付けです!
カテゴリの、ハジメマシテの記事に書いてありました、
『同じ時代を生きているってことは同じ世代』
この言葉、とても共感し、いい気持ちになりました♪

これからもどうぞ宜しくお願いしますね。
公開してませんが、リンク、いただいていきま〜す♪

ps そちらのしょうが、とっても大きいのですね!
 お子様たちの成長、私も見守りまっせ!
Commented by pinecone_la at 2010-03-13 19:06
熱しやすく冷めやすい。あぁ、私はまだ子供だと再認識。笑

大人になったkyotachanのムスメさん達のおしゃべりまで聞こえてきた気がして、ほのぼのとなりました。
ありがとう。
Commented by kyotachan at 2010-03-15 22:13
☆マサコさま

子育ての経験のある人にはこれゼッタイ共感してもらえる自信があったのよーあとさあとさ「水」も必ず通る道じゃない?爆
マサコさんち家も乙女三人だもんねーこれからボーイフレンドのことで悩むようになるんだなあとか思うとなんかもうたまらん気持ちになるよね、、、鉄のパンツをはかせるつもりはないけどでも大事にしろよな、、、てこっそりつぶやいたりしてね笑
Commented by kyotachan at 2010-03-15 22:18
☆mari_ca さま

ああ!なんかそれわたしも読んだような記憶が、、、やっぱり誰の書いたものかは覚えていませんが汗汗
子どもって大人のすることに憧れる時期ってのがあって包丁はその代表でしょうねー「なになに切りたいの?」ておままごとセットの包丁を持たせてもゼーッタイにだめ。あと電話もおもちゃじゃなくて本物じゃないとだめで、、、過ぎてしまえばあっという間の「かわいらしい時期」と思えますが現場にいる最中は結構めんどう!
わたしも一時期えんぴつはカッターで削っていました凝って「美しいライン」を出そうと必死になっちゃうんですよね笑
Commented by kyotachan at 2010-03-15 22:20
☆at 2010-03-13 06:46 かぎこめさま

かぎこめさんのおかげでとうとうできました!本当にありがとうございます!
そうそうなんだかよがんでしまっていますよねーまだまだ精進の余地ありですわ
Commented by kyotachan at 2010-03-15 22:26
☆yucooooさま

うわー!来てくれてめーっちゃうれしいですー!どうもありがとうございます!
わたしの方はしばらく前からリンク貼って足しげく通わせてもらっていましたすみませんねーお断りもなく、、、もうしわけないっす!
あとなぜだかすーっかり「九州オンナ」だと思い込んでいました、、、なんでやろ?関西だったんすねー失礼しましたです
写真がきれいなんですよねー切りとりかたがこれまたすてきで、、、お父さまも写真をされるようですね。うらやましい!
しょうがでかいでしょー?大地がでかいからだと思うんですがこちらの野菜はおいしいですよ!また寄ってくださいねー(ハート)←出ないのよウチの汗汗
Commented by kyotachan at 2010-03-15 22:29
☆pinecon_la さま

いやいやいやいや、、、あなたのその無垢で純粋な好奇心とか行動力とかってゼッタイ自慢していいよーわたしも死ぬまで自称オリーブ少女でいきたいなと思ってるけど(あれ?そんなこと誰も聞いてない?)あなたはそうねー万年、、、、三才児少女ってことで(あ、怒んないでー!)
Commented by cazorla at 2015-02-13 08:47
長男 おむつはずしてころがしといたら
自分のおちんちんを初めてゆっくりみたりさわったりして
気持ちいいことを発見。
で 木の床にくっつけてみる 気持ちいい ふわっ
テーブル 陶器 はさみ 折り紙 しまいに
チョコレート これは思ったほど気持ち良くなかったらしい
ごりごりとおちんちんにすりつけたあと 口に入れる
ほかに試すものーーー 周りを見渡す
ママの手 私の手です
うーーん 気持ちいい
至福のお顔
だめだめ 母子相姦とかなるとやべ
と はずすと 悲しげな目つきで見つめる。
えっと 今 16です。
しばらく見てません。
どうなってるか 知らない。
どうなってるんでしょうね。
Commented by kyotachan at 2015-02-13 23:34
cazorla さん、
お宅ではお風呂文化があるようだけれど、ウチにはありません。子どもたちがうんと小さいときには何度かバスタブにお湯をはって、てやったけれど、基本的にはシャワー。子どもたちと一緒にお風呂、なーんていうのは、もう、数えるほどしかない。だからウチは長男のカラダ、はもとより、女の子三人のカラダさえ、どのような状態にあるのか皆目わからない。数ヶ月前、ちょうど次女がお風呂上りで「おまたの毛、はえた?」と聞いたら見せてくれた。ついでに「三女にはまだはえてないよ」と教えてくれた。わたしは母親と高校生くらいまで一緒にお風呂に入っていた。日本のお風呂文化はすばらしい。
by kyotachan | 2010-03-12 21:06 | 六 人 家 族 | Comments(12)

南仏・ニース在住。フランス人夫・一男三女の六人家族
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