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いま・ここ・ニース。若者たち。_f0136579_23275637.jpg
長男・三女・長女・次女 2017


たったひとつだけ、そうじ用のゴム手袋を買うために入ったカルフール。
レジには思いがけず長い列ができていて出直そうかと自問。

小さいカルフールだから買い物客の荷物も比較的少ない。
そんなに時間はかからないだろうと思い直す。

レジ横を通るとき、すでにレジに並んでいる推定七十代のムッシューがわたしのことをにらむように見た。

え、なんだっけ?
知ってる人?いや、知らない。

1ユーロ25サンチームの手袋を手にレジに並ぶ。

さっきわたしをにらみつけたムッシューが再びふり向いてわたしを見る。

え、どうしたどうした。
ナンパですかあ???

と思ったところで気がついた。
マスクをし忘れていたのだ。

あらあら。そうでしたかそうでしたか。
お店の人たちもレジにかかりっきりで目に入らなかったのだろう。

ズボンのポケットに入っているマスクをはめる。
ムッシュー、わたしに注意しようとしてくれていたのかも!

最近のニースでは「屋外ではマスク着用任意」「室内ではマスク着用必須」の状態が続いている。

二年前までマスクは手術室の医者がはめるもの、というお国柄だったここおフランスで
いまや老若男女、誰もがマスクを手放せなくなった。

これってゼロをさしていた針が百八十度をさしているくらいの劇的な変化だと思う。
やたらと手を洗うフランス人を見ても同じことを思う。
手を洗う?んなもん、一日に一回あるかどうかだよ、という人がほとんどだったのに(あくまでも個人的印象でござる)!






昨日、十月三十一日はハローウィン。

三女(17)は目の周りを真っ黒にメークして黒装束で出かけた。
あのかわいかった三女がいまや我が家では不良少女扱いをうけている。

不良?わは!
わたしにはいつまでも三女は三女。
不良でもかわいくてしょうがない。

「ママ、わたしの友だちたち、好き?」

三女がわたしに聞く。

夏休みに知り合ったらしいあたらしい友人たちに対して
「へんてこりんなやつばかり」という評価をきょうだいたちからちょうだいしているらしい。

「好きだよ好きだよ。大好きだよ」
わたしはけしてちゅうちょせずに即答する。

三女の好きな友だちだもの、わたしだってみんな好きに決まっているさ!

一生に一度しかないセブンティーン時代。
こんな時期だからこそなおさら思い切り満喫してほしい。








次女(18)は大学を留年することを決めて一年生をやり直している。
彼女は十二月生まれで、つまり日本風にいうと三月生まれ。

小学生の頃は勉強についていくのがたいへんで「一年留年すれば楽になるのでは」と思っていた。
わたしの思惑に反して本人はふんばって順調に進級を重ねてきたのだがここへ来て留年かい!

でも去年、キャンパス生活を送ったのはほんの一週間ほど。
今年は今のところ順調に大学へリモートではなく実際に通っている。

それはそれでいい選択なのかもしれないね。

ハローウィンは友人たち総勢十二人とベルギーへ、お城ツァー。
タンタンによろしく言ってね!と送り出した。

こちらも青春まっさかりだ。






長女(23)は九月に新社会人となった。

八月の末まで研修先での仕事が続いていたからどうなることやらと思っていたら
わたしの友人の紹介ですんなりと就職が決まってしまった。

「どんなにつらくとも、あるいはどんなにつまらなくとも一年はふんばっておくれ。日本だったら三年と言うんだよ!」

と口すっぱく言っていたのになんと二ヶ月で退職してしまった。
カクッ!

しかし辞めることを決めたからにはここはもう長女の思いを尊重してわたしは何も言わず。
我が家ではわたしを飛び越えてもはや母親の位置にいる長女。

わたしの百倍はしっかりしているから何も心配はしていない。
自分の思う人生を生きてっておくれ。

ただ今絶賛求職中!







長男(21)も昨夜は黒装束で出かけて行った。

最近は一時のような暴力的な態度はすっかりなくなって
体形も丸く、気持ちも丸く、すっかりやさしい長男に戻ってしまった。

時々、友人たちの話をしてくれるのだが
トランスジェンダーの人たちが多いようだ。

複雑な家庭環境にいる友人たちのことをぽつぽつと話してくれる。
そうかあ、そうなんだあ、そりゃあたいへんだなあ。

聞いていて胸が痛くなる。

本人もトランスジェンダーなのか?わたしにはそうは思えない。
長男は自分で自分が何者なにか三年前からずっと探しているように見える。

不安とたたかって生き続けることにしてくれただけでも
母親として感謝するべきなのかなと思う。

この先ひとりで生きていく力を持ってくれることを祈る。








いまのこの生きにくい時代を誰が想像しただろう。

会いたい人に会えない。
行きたい場所に行けない。
授業をまともに受けられない。
外食さえ制約をクリアしなくてはならない。
教室の中ではみんなマスク着用。
先生たちの苦労たるや頭が下がる。

若者たちの一揆が世界中で起きても不思議ではない。
いまの若者たちが冷静に状況を受け止めて順応している姿勢には感動してしまう。

わたしも見習わないと。

人生なにがあってもたいしたことじゃない。
わたしにできるのはいま・ここで精一杯生きること。
若者たちがそうしているように。

















写真は2017年8月。4年ちょっと前かあ。みんなかわいいぞ!いまもかわいいけどな!
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# by kyotachan | 2021-11-02 00:47 | 喜 怒 哀 楽 | Comments(0)

新型コロナウィルス感染記録。_f0136579_21010116.jpg
photo: 2017 aôut


わたしは7月16日に、次女(18)はそのすぐ後に、一回目のワクチン接種を終わらせていた。
ふたり共々二回目は8月の幾日ですよ、というお知らせをもらっていた。

当然のことながらふたりとも感染する予定もつもりもなく
あともう少しで二回目のワクチン接種だな、わたしは翌日はおそらく寝ていることになるだろうなとこころつもりしていた。
一回目の接種後の翌日は激しい疲れにおそわれてほとんど寝て過ごしたからだ。

ちなみに次女にはほとんど反応はなく、接種当日の夜も遊びに出かけた。








次女に陽性反応が出たのが7月29日。

二日とか三日前から次女の親しい友人ふたりに陽性反応が出ていた。
次女は感染者と濃厚接触した、ということで自己隔離に入った。

その頃から「のどが痛い」「咳が出る」と不満をこぼしていた。
そしてテスト結果が陽性。

わたしはこの時完全に気がゆるんでいた、と今になっては思う。

三女(17)が三回も濃厚接触で自己隔離生活を送ったときには
すぐに食事は自分の部屋で取らせたし消毒にも気をつけた。

それなのに次女に陽性反応が出たときにはその緊張感がまるでなかった。
真夏で頭がぼんやりしていたか。

それもあるかもしれないが当日がわたしの誕生日だったこともあると思う。

数日前から次女が濃厚接触扱いになった時点で
近所に住む長女(23)とは「じゃあママの誕生日は延期だね」ということになっていた。

わたしは「ああ自分の誕生日でよかった。子どもたちの誕生日じゃなくて」
そう思うだけで誕生日を祝わないことを残念に思ったわけではない。

そのつもりだったのだが、その日、次女を別室で食事させることはしなかった。

やっぱりこころのどこかで「わたしの誕生日なんだし食事くらい一緒にしたい」
という気持ちがあったのだ、と思う。

同じ居間で、ただ次女は壁に向かって小さな机を置き、そこで食べさせる。
そこに意味があると思っているわけではないが「同じテーブルでは食べていない」という自分への言い訳だ。

「自分のお誕生日に乾杯!」
わたしはだまりがちの家族たちの前でひとり、ワイングラスを高くあげる。

この日、わたしはしこたま飲んだ。
おかずは鮭の刺し身だったから、めずらしく白ワインを。

そして途中からは赤ワインを。

だってさあ、誕生日なんだよ?









翌朝、普通に起きた。
水をコップ一杯、オレンジを三個、絞って飲んだ。排便。

椅子に座ると下腹、腰辺りに違和感がある。
生理痛みたいなんだけど、え、生理?来る?

腰が痛いな、ストレッチ?

いやでもなんか、横になりたい。
ちょっとだけ横になろう。

その時わたしはすでに新型コロナウィルスに感染していたと思われる。

その日は水を1.5リットル飲んだだけでベッドに吸いつけられるように眠った。

ちょっと横になる、つもりだったのだが横になってしまったが最後、
からだを起こそうにも起こすことができず目を開けようにも開けることができないのだ。

翌朝、家から最短距離で行ける薬局にて検査。
「陽性」といわれ「納得でございます」という感想しかなかった。

前日、ベッドから起き上がれないで「これは感染した」と思いつつ
まさか重度の二日酔いだったら笑っちゃうなと思っていたのだが、さすがにそれはなかった。

わたしの場合はとにもかくにも頭痛。
四六時中頭が痛い。

電話機の画面を見るのもおっくうなほどで
本も読めないし何もできない。

とにもかくにも目をつむって横になっていることしかできない。

頭痛薬(ドリプラン)を飲んでもすうっと楽になるような気がするのはほんの一時。
夜の食事の時間に効き目がでるようにと飲んでみるがねらうと思ったほど効かない。

悪寒がする。
お、熱がでできたな。
この感じだと三十八度、あるいはもっとあるかも。

計ると「三十七度七分」。
え、そんなんでこの悪寒?

熱は結局、三十七度台が最高でそれ以上になることはなし。

次女は味覚障害、嗅覚障害が初期の頃からでて、
ウィルスが抜けてしまったいまでもそれが戻らずにいる。

わたしはそれはまったくなくて味、匂い、両方とも問題なし。

呼吸が苦しいなと思うことがあり、
そうだったそうだった、このウィルス、肺炎みたいな症状が出るやつだったと思い出した。

でも苦しいと思ってもマスクをはずしてしばらくすると治まった。






我が家の場合、食事担当は百パーセンをわたしだから
そこがいちばんの問題ではあった。

しかしここでわたしが出て行けばウィルスを家族に配るようなもの。
手を出さず、口も出さず、とにもかくにも何も出さない覚悟をしなくてはならなかった。

家族たちもそうなればそうなったで覚悟をしたのだろう。
台所から夫と長男がサラダを作っている音がする。

まあ、こんなことがなければわたしが台所から開放されることなのだないのだ。
これはこれでいい体験になった。

わたしは「ごはん作って」と言われることはなかったが
「ごはん作ったよ」と言われることもなかった。

食欲がまるでなく、何も食べなくてもいいくらいだったから
毎日、夜になってから「せめて少しでも」という気持ちから
たまごごはんやサラダの残りを少しだけ食べた。

食欲はまるでないからたくさん食べようと思っても入っていかない。
わたしが栄養をとることはウィルスくんにも栄養を与えることになるから
ここは食べなくてもいいのだろうと思う。

台所へ入る。
冷蔵庫を開ける。

これらのひとつひとつの行動に動悸がする。

触ったものを消毒ティッシュで拭くものの
ほんとうにこれでウィルスが拭きとれているものやら不安でしょうがない。

できることはやったと思うしかない。
幸い、我が家はいまのところ五人家族で、ずっと同居中だが感染したのは次女とわたしだけ。

水だけは気をつけて1.5リットルから2リットルは飲むように。
そして薬局で買わされたビタミンC、ビタミンD、Zinc (亜鉛)は毎朝欠かさず飲んだ。








「なんかちょっと楽になったかも」
そう思ったのは丸々一週間が過ぎたころ。

頭痛薬を飲まずに一日過ごせた。
ふらつくのはたぶん、まともな食事をしていないせいだ。

いまではすっかり回復して生活も元通り。
食欲・飲欲ともにあっちゅーまに戻ってしまいました。















ということでみなさま、くれぐれもご自愛ください。わたしに入ったのはデルタくんでした。
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次女は一回目のワクチン接種から感染まで十五日あった、という理由で二回目のワクチン接種。わたしはそれを免れてふたりともパス・サ二テールをもらいました。


ニースでもパス・サ二テール反対デモが。あれだけ密に歩行してよく感染者が出ないなと。反対するのは自由としてその代替案は?と言いたくなる。反対するだけなら簡単。






# by kyotachan | 2021-08-16 21:05 | 非 日 常 事 | Comments(28)

ワクチンよもやま話あれこれ。_f0136579_00490338.jpg

ここのところちまたの話題といえばワクチン。
ワクチンといえばここのところちまたの話題でもちきり。

周りではほとんどの人がワクチン接種に積極的。
え、そうなの?

びっくり感をかくせないアジアン女性ここにひとり。

我が家ではいまのところ長女が一回目をすませたよう。
もう二週間ほども前にそんな連絡が入った。

「あら。そうなの?でも今年の暮れにはゼロに戻るんだよ。ワクチンの効力」

そうメッセージを送ると

「今年の暮れまでは旅行だってできるしどこにだって行けるってことでしょ」

と返って来た。

まあそうだな。
そういうことなのかもしれないな。

去年の夏はイタリア・ミラノへの旅行を断念した長女。
今年はその倍返しでどこへでもいってやらあ!というわけか。

わたしがワクチン接種に積極的になれないのは
それをしたほうがいいかしないほうがいいかまったく判断がつかないからだ。

さあ、今度はあなたの番ですよ、
そう言われてじゅうたんの上を誘導されたら
「あら。そうなの?じゃあ打っとく?いっちょワクチンなるものを」
とそれに従うかもしれないという気はする。

いまのところ、わたしの前にはじゅうたんはしかれていない。
積極的にその姿勢を見せないかぎり、ワクチン接種への道は開かれていない。

その程度の立ち位置。

次女が「わたしもいまは急いでない」という。
彼女の場合は理由がもっとはっきりしている。

両親共に医療関係についている友人がいるのだが、
その両親たちがワクチン接種に反対を唱えているからなのだとか。

ワクチンの成分を見て、なんちゃらかんちゃらが入っている!これはよくない!
と言ったとか言わないとか。

そうか。
わたしはおのれの頭になすりつけているシャンプーの成分さえまともに見ない人間だ。
だって見たところでそれがいいものかわるいものかの判断はできないもの。

ましてやワクチンに何が入っているかなんて、見たところでちんぷんかんぷんなのは明白。

ワクチンの成分が何でできているかに興味を持つ人がいるとはびっくりだ。
この人たちはシャンプーだって銘柄じゃなくて成分表を見て買うのだろう。

はっきりしたのはかくかくしかじかの理由をもってワクチン接種をしない人もいるということ。






イタリア人の友人のところに寄り道した。
ちょっとあるものを引き取りに。

この人は数年前に大きな病気をしたせいなのだろう。
早々とワクチン接種をして数週間前には「これで会いたい人たちに会えるわあ」などと言っていた。

玄関先で「中には入らないよ。わたしまだワクチンしてないし」
というと、犬がかみつく勢いで「なんでっ???」。

しょうがないので次女の友人の両親の話を引いた。
「いやいや、わたしはそこまでの信念をもって打ってないわけじゃないよ」

自分の使っているシャンプーの成分さえしらないんだし。
とは言わなかった。

「アパートの下の階にね、まったく同じことを言う医者がいたの。
死んだのよっ!七十二歳だったわ!」

犬がほえて来る。きゃんきゃん。

わかってる。わかってるから。
これが死にいたるウィルスだってことはわかってるから。

だからそのワクチンを打つことがいいかどうかわからないって言ってんの!
会話を続けるとほんとうにかみつかれそうだったから早々に退散した。

打つべきか打つざるべきか。
まじで悩んでいるのである。















写真は2012年10月。きゃわゆすぎの三女(当時八歳)。
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公園でござに寝転んでいるのであります。








# by kyotachan | 2021-05-27 00:54 | 日 常 空 間 | Comments(18)

南仏・ニース在住。フランス人夫・一男三女の六人家族
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