f0136579_01044472.jpg

牡蠣。

ああなんというすてきな響き。
そうしようと決めたわけではないけれど、我が家ではクリスマスに食べるモノ、という位置を獲得している。
つまり、年に一回。

旅先でこうして食べることはあっても我が家でクリスマス以外で食べることはまずない。
なんでだろう。こんなにおいしいのに。

特別感、があるのかしら。
クリスマスだから。旅先だから。
ねえ。だから、食べても、いいよねえ?












f0136579_01051217.jpg

今わたしが言う牡蠣は殻つきの牡蠣だけれど、
わたしが子どもの頃には、殻つきの牡蠣にはお目にかかった記憶がない。

牡蠣、といえばぱんぱんに張ったビニール袋に入った牡蠣のことだった。
それはもう、ぷりっぷりに太っていて、今にもビニールを破って飛び出てきそうだった。

酢の物。牡蠣フライ。たまーにお鍋。
いちばん好きだったのは牡蠣フライかな。

一口で食べないと、切り口がみどり色とちゃ色でそしてグロテスクで、なんだか気持ちが悪かった。
どんなに大きくても一口で食べたかった。
もしそれができない時には切り口を見ないように気をつけた。
それでもなんだかほかのフライにはない大人の味が好きだった。













f0136579_01125571.jpg


砂丘を思い切り楽しんだあと、わたしたちが向かったのは牡蠣がおいしいという街。

ちょうどお昼時で、市場が立っていて、そこには開いているレストランが一軒。
いや、ここしかないんだったら、ココで食べるしかないでしょう。

だけど、すでに店内、というかテラス席だけだったのだけど、
店内、すでに満席状態で、この後入れても一時間後だという。

しょうがないから一時間後に六人の予約を入れて市場をぶらぶら。












f0136579_01132541.jpg

ようやく入れた店内で、まだそうじもされていないテーブルに陣取ったわたしたちの目に入ったのは、

バカンスで家族を迎えたらしい大家族が食事を終えたあともおしゃべりに興じている姿とか、

若者たちがいい具合に酔ってしまって大声で話し合う姿。

しばらくそのまま放っておかれ、サービスの若い女の子は「今、行きますね」と声がけだけはしてくれるものの、
ほかのテーブルが優先されるらしく、なんだか完全によそ者あつかい。

近所の寄り合い場所だったか、ココは?











f0136579_01142032.jpg

それでも牡蠣はおいしかったし、
子どもたちの頼んだムール・フリットやフィッシュアンドチップスもおいしかった。
サバとシャケのリエットも新鮮でなかなかいけた。

サービスだってよそ者をちゃんともてなしてくれる温かさは感じられた。










f0136579_01150571.jpg

デザートを、という夫に、
ごめん、わたしは頭痛がするから外で待ってるね。

そう言って先に店を出てしまった。

そのくらい、店内は騒々しかった。











f0136579_01165714.jpg

外に出て、ちょいと車を走らせたら、あーら。
なんだか、のどかな牡蠣の養殖場に出た。

その場で食べられるレストランも数件、軒を並べている。

実はこの街を目指したのは、夫が砂丘のお土産やさんで「牡蠣のおいしいところ」を聞いたせいなのだ。
お土産やさんはこの辺りを目指すように、と言ってくれたに違いない。
その一歩手前で、ヘンなレストランを見つけてしまったのが運のつきだったか。

この辺だったらもっと静かに食事ができたのにねー。

という愚痴はぐっと飲み込んでおいた。

わたしたちの旅はいつも行き当たりばったりなのだ。














f0136579_01173653.jpg










f0136579_01181561.jpg











f0136579_01191151.jpg











f0136579_01194657.jpg

今度来た時にはこっちで食べてやるー。
























にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ







[PR]
by kyotachan | 2017-09-22 05:16 | vacances d'ete 2017 | Comments(0)

f0136579_20364300.jpg





ボルドーで韓国料理を食べた翌朝、
わたしたちが向かった先。la Dune du Pilat ラ・デュン・デュ・ピラ。

数日前からこの名前を連呼されていたのだけど
どうしてもちゃんと発音できずにいた。

仕舞いにはなぜか épinard エピナー/ ほうれん草
と言っているようにも聞こえてくる。このバカさ加減は一体なに。











f0136579_20370316.jpg


旅行中はダサいファッションになっちゃう~、と嘆く長女。
え。いつもと何ら変わらないわよ、と母。

腰に巻いたセーター、まるで巣鴨にまで行って調達してきたようなばーさん柄。
我が家ではファッションセンスゼロな立ち位置にいるわたしなのでコメントは控えているつもりだけど、だけどこれってどうよ。












f0136579_20372051.jpg


夏休み明けにレディになった三女。
ということはこれが少女のいちばん最後の姿。

なる時には突然なるものだ。
レディス・クラブへようこそ。

















f0136579_20374027.jpg


観光地のおみやげ屋さん。

毎回、夫がふらふらと足を向けては何やらつまらないものを買わされている。
自分用のエスパドリーユも買ったみたいだけど、砂丘では無用の長物に終わった。










f0136579_20375690.jpg

三女が背負っている小ぶりのリュックサック。

二年くらい前にコレージュのごほうびでもらったもの。

デカットロン、というフランスでは大手のディスカウントスポーツ用品店の自社ブランドのものなのだけど、
このリュックサック、今回の旅行中でほんとうによく見かけた。

背負っているのは子どもはもちろんだけど、それより多いのは子どもを連れたお母さん。お父さん。
老若男女、申し合わせたようにこのリュックを背負っている。

もしかしたらフランス国内のコレージュでこのリュックが配布されているのだろうか。
あるいは旅行かばんの底に忍ばせておけば先々で重宝に使えるよ、という旅行サイトのアドバイスでもあったのだろうか。

色々と勘ぐりたくなるほどに見かけた。

色のバリエーションも色々ある。
デカットロンのリュックサックはわたしも持っているのだけど
びっくりするほど安くて、おまけに丈夫にできている。

……、するつもりのない宣伝になってしまった。











f0136579_20380668.jpg


この辺りはまだ余裕で、この先に何が待っているかもよくわかっていなかった。












f0136579_20381867.jpg


この辺りへ来ると、まず靴をはいていられなくなった。
砂がどんどん靴の中に入ってくるのだ。

周りを見ると、靴をはいたままの人もいる。
これは一体どういうことなのだろうか。

砂が入ってきて、気持ちいい~!なのか、
靴を人前で脱ぐなんて、そんな野蛮なことできない!なのか。














f0136579_20383215.jpg

と!
急に目の前に現れた。












f0136579_20384915.jpg


砂丘って、これ?












f0136579_20390194.jpg


あとはもう、とにもかくにも、あの青い境界線まで登るだけ。












f0136579_20392504.jpg


あの先に、何があるの?何があるの?
気持ちはあせり、足は砂に取られて、なかなか進まない。












f0136579_20393710.jpg
f0136579_20395488.jpg
f0136579_20400651.jpg


ほとんど人のいないところに滑り落ちて日光浴をするカップル。
そうなんです。ここは水着で来るのが正解だった。













f0136579_20402122.jpg


撮影隊、いるよいるよ。がんばってるよ。













f0136579_20403525.jpg


へたれ組には階段もある。













f0136579_20404937.jpg




撮影?コンサート?
何をするのか気になったけど、ここで見失ってしまった。











f0136579_20410267.jpg
f0136579_20412099.jpg


遠くを見渡せば海。












f0136579_20414251.jpg


あとちょっとだ。
















f0136579_20415783.jpg


ふえ~!砂丘だ~!
はるか遠く、向こうのほうまで人がいる。












f0136579_20430113.jpg


こちらからはじゃんじゃか人が登ってくる。












f0136579_20431673.jpg


観光地の美しさ、などというものには無関心の若者たちも
ここはすっかり気に入ってしまった様子。












f0136579_20433636.jpg



勢いよくかけ上って来ていちばんに到着した長男は
砂埃で気分が悪くなったらしく、早々に下山。

それを聞いた夫が「心配だからオレも降りる。早々に降りてきなさい」と。
「え?もう?まだ写真、撮ってないよ!」と不満をたれる女子組み三人。












f0136579_20435453.jpg



砂にずぶりずぶりと飲み込まれるオレ。














f0136579_20444117.jpg

かけ降りて行く人たちがほとんど。
そろりそろりと降りて行くオレ。














f0136579_20450110.jpg





f0136579_20452090.jpg





f0136579_20453813.jpg





f0136579_20455663.jpg







f0136579_20461782.jpg





f0136579_20464361.jpg






f0136579_20470689.jpg

楽しかった~!

今度は水着で、砂まみれになる覚悟をして来よう。
お弁当を持って来てここでピクニックするものいいかも。





















にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ









[PR]
by kyotachan | 2017-09-10 22:25 | vacances d'ete 2017 | Comments(8)

bordeaux ボルドー




f0136579_21310045.jpg


ボルドー市内を歩いているとき。

「犬のウンチがひとつもないね!」
わたしが言うと、長女がすかさず言う。

「そうそう!それに、鳩が一匹もいないのよ!」

ボルドーはものすごーく清潔だった。


















#Bordeaux #ボルドー旧市街
にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ






[PR]
by kyotachan | 2017-09-04 21:37 | vacances d'ete 2017 | Comments(2)

f0136579_19442078.jpg

高速道路を走るときの楽しみに車のナンバープレートを見る楽しみがある。
ニース市内を走っている時に見かけるのはもちろん、圧倒的に 06 。

これは Alpes-Maritimes アルプ・マリチーム県の番号。
たまに見かけるのが隣の Var ヴァー県の 83。
そしてマルセイユのある Bouches du Rhône ブッシュ・デュ・ローヌ県 13 。

思い返せば東京に住んでいるときから車のナンバープレートをチェックするのが好きだった。

練馬、品川、足立、立川、八王子、習志野、茨城、栃木。
たまに北海道や青森、というプレートを見つけては「どうやってここまでっ?」
と色んな想像をした。
そして佐賀、長崎、などを見かけると家族にでも会ったような親近感がわいた。単純。

フランスでは高速に乗って何時間かが過ぎ、大きなジャンクションを通過するたびに
目に入るナンバープレートの数字もどんどんバラエティに富んでくる。

75 はパリ市内、92 93 94 95 はその周辺。
69 はリヨン。

そのくらいはわかるけど、あとはもう、どこから来たん?こいつら?な番号ばかり。

31、 59、 11、 60、 66、 53、 78、 38、 34、 47、 29 ……。

夫はフランス人の例にもれず、運転席に座ると罵声が増える人。
たらたら走っている人にはもれなく車内から相手に罵声を飛ばす。
相手にその声が届くはずはないのだからまったく無駄な行為だと思うのだけど。

よく言うのが
「ったくこの田舎ものがー!運転できないんだったら田舎に引っ込んでろー!」
「じーさんはもー、運転なんか、しちゃだめー!自転車に乗ってなー!」

最初のころはこれを聞いて
「お、すごいな、この番号がどこの県か、知っているんだな」
とものすごく感心したものだった。

ところがどっこい、なんてことはない。
夫にしたってフランス国内の県番号をそれほど把握しているわけでなく、
06 意外はみんなを田舎モノ扱いしているだけのことだった。

もちろん、夫が知っている番号いくつかはある。
75 だったら「このパリジャンがー!」となるし、
69 なら「ったくもーリヨネーズがー!」という風に。






そして同じくらいに楽しいのが外国から来た車を見つけること。

ポーランド、イギリス、スペイン、イタリア、リトアニア、ベルギー、オランダ、ドイツ、スイス、ルクセンブルグ……。

日本の高速道路ではありえない光景。



















写真は高速道路から見えた éolienne エオリエンヌ。日本語だと、風車?撮影三女。
にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ









[PR]
by kyotachan | 2017-09-04 21:24 | vacances d'ete 2017 | Comments(3)

bordeaux ボルドー

f0136579_00342588.jpg

今回の旅行の最初の目的地ボルドー。

夫をはじめわたしはもちろん子どもたちにとっても未開の地。

ボルドー、と聞いて人は何を思い浮かべるのでしょうね。
最近だと、色かしら。

わたしの子どもの頃にはなかった色の名前。ボルドー。
何て言っていたんでしょうね?あずき色かしら。

我が家の子どもたちには人気の色らしく、
ボルドー、ということばをよく耳にする。

ああ、小豆色ね、と言いなおすと、ものすごく嫌がられる。
いいじゃんね?小豆色。おいしそうで。

わたしにとってはボルドーと言えばワイン。
わたしの場合は飲めたらどこのお酒でもいいんですけどね。









f0136579_00350518.jpg

はじめて足を踏み入れたボルドーはとにかくおしゃれ。
はだかの人さえおしゃれに見える(写真の人は銅像でした)。

お店ごと買いたい!という小さなお店がずらりと並んでいる。
すてきすてきすてき~!










f0136579_00344674.jpg

そして和食系レストランの多いこと多いこと。
これはラーメン屋さん。










f0136579_00353604.jpg

冗談?と目をみはったネーミング。










f0136579_00352489.jpg

しょうゆ置いとけばジャポネじゃん?的な。










f0136579_00354855.jpg

そしてボルドーで、夫がセレクトしたお店はなんとコレアン。
ネットで物色して、どうしてもココが気になるらしい。











f0136579_00360160.jpg
妙にかわいい食器たち。










f0136579_00361686.jpg
おそらくは日本で言う大関みたいな?
焼酎ぽい味でした。









f0136579_00363294.jpg
六人で分けた前菜の鳥のから揚げ。
どうやってはるのこれ?なくらい、クリスピーな衣。
ちょい辛でおいしい。

付け合せの大根がこれまた甘酸っぱくておいしい!

もう一度食べたいのをこらえてメインを待つ。

メインは基本的にビビンパ系。
上に乗せる具が野菜と目玉焼き、豚肉、牛肉、生鮭のタルタル。
ソースは基本的に「しょうゆ」「辛めのソース」の二種類で別添え。

若くてほっそーい韓国人のお姉さんが「ソースは少しずつかけるべし!」
とどのテーブルでも繰り返されていた。

しかしボルドーで韓国のお酒を飲むはめになるとは!
















いや、ほんとにいいんですけどね。アルコールランプのアルコールでもいける口ですから。
にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ
子どもたちも完食でおいしい夜になりました。







[PR]
by kyotachan | 2017-09-01 15:55 | vacances d'ete 2017 | Comments(0)

南仏・ニース在住。フランス人夫・一男三女の六人家族
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30