colombe コローンブ/ 鳩









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ベランダに客ひとり。















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と思いきや、お連れがいらした。

同じ方向を見ている。
夫婦かな。













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別のものを見るときもある。

だよねだよねだよね。
夫婦だって見たいものがいつも一緒なわけじゃないもんね。
でもあとで、こんなもの見たよ、て話し合えるもんね。






















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by kyotachan | 2016-03-22 16:51 | 日 常 空 間 | Comments(6)

douleur ドゥルー/ 痛み








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「痛い」、てミステリアスなことばだと思う。

体温計のように計る器械もないから
自分の「痛い」がどのくらい、そしてどんな痛みなのかを相手に正確に伝えるのは不可能だ。

日本にいるとき医者に
「きりきりした痛みなのか、それともずどん、という感じの痛みなのか」
なんてことを聞かれたことがあるけど、
きりきり、ずどん、でさえ、わたしの思うきりきりが、医者のいうところのきりきりと同じだという保証はどこにもない。

子どもが、カラダのどこかが痛い、という時はだから
わたしはそのことばを、百パーセント信じるしかない。

「そう、痛いんだね」、そう言って、「痛いんだろうな」と思うことしかできない。
「痛いみ止め、飲んでみたら」ということもある。

「痛いはず、ないでしょう」
これだけは、言わないと決めている。

痛いから「痛い」と不満をもらしているのに
それを否定されることがどれほどつらいかはわたしにもわかる。

痛いねー、て同苦するだけで、痛みは和らいだりするものだ。















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痛み測定器ができたら?

そんなもの、だーれでも信用しないと思うな。
オレの痛みは2.5なんてもんじゃない!これは9くらいはある!
とか言ってね。




















写真は二年半も前のキッチン。きれいなレモンをお砂糖に漬けた。
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by kyotachan | 2016-03-08 00:12 | 日 常 空 間 | Comments(6)








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朝の七時、雨戸を開けて、昨日はもっと暗かったはずなのにと思う。
日の出はすこしずつ早まっているのだろうけれど、それが突然進むように感じるときがある。

三月になったからだ、と思い、いやまさか、と笑う。
あとひと月たてば夏時間の導入で、そうしたらもう夏はすぐそこまでやって来る。

今がいちばんいい時ね。

これはわたしにとってはじめての子どもが生まれたときに周りの人たちによく言われたことばだ。
わたしはこのことばを時々思い出す。今がいちばんいい時ね。

はじめての子どもはまるで人間の子とは思えず、宇宙人が間違えてわたしのところへやってきたようだった。
わたしはその人にふり回され、夜も朝もわからぬような生活になり、計画や自分の意思とは一瞬にして遠いところへ追いやられた。

そこへ言われた「今がいちばんいい時ね」だったから
わたしは「は、はあっ?なに言ってんのこの人たちは」というのが正直な気持ちで
きっとからかわれているんだなと真剣に思った。

あの頃、わたしは確かに「いちばんいい時」にいたのだろうなあと今はわかる。
そして、それは今も、「今がいちばんいい時」と思うことにつながっている。

日がのびた、のを感じること。
子どもたちが成長していると感じること。
夏が、もうそこまで来ていると感じること。

昨日のことを悔やんでも何も変わらない。
明日のことを憂えてもしょうがない。
今がいちばんいい時なのだもの。

今がいちばんいい時。
気温が上がって花粉で目がかゆくてしょうがないのさえ、まあ、今がいちばんいい時だから、と思うことにしよう。
















写真は昨年末、mt boron モンボホン のお散歩道で。
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by kyotachan | 2016-03-01 17:39 | 喜 怒 哀 楽 | Comments(9)

南仏・ニース在住。フランス人夫・一男三女の六人家族
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