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先週、修学旅行中に十一歳になった三女。
週末に家族そろうのを待ってからお祝い。

「これで車の助手席に乗れるー!」

これが三女が開口一番に言ったこと。
フランスの法律では十一歳まで助手席に乗るのを禁じられている。

クラスメートの中にはもう助手席に乗る子がちらほらといて
わたしが三女がひとりだけのときに「前に来たら」とすすめてみても
ぜったいに助手席に乗ろうとはしなかった。

なんてまじめでいい子なんだ……(三女に関してはよけい親ばかを発揮するオレ)。

写真に撮ったらす~っかりお姉さんになっていてちょっとショック。

ず~っとちっちゃ~いままでいてほしい、と思うのは完全に親のエゴ。
わたしの背丈を追い抜く日だってそう遠くないのだろうな。















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同じ日に撮った三女。

向こうの部屋からのぞいているのがあまりにもかわいくて。
ピントが壁にあっててザンネン!

ソラ、十一歳、おめでとう!

























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by kyotachan | 2015-04-27 17:34 | 六 人 家 族 | Comments(5)








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四月、といえば日本では新学年の月だが
フランスではそろそろ学年末、な季節。

気候もぐんとよくなるせいか
課外授業(というか修学旅行)はこの季節に多い。

今朝は三女が中央フランスへ向けて出発。
月曜日早朝出発、帰りは木曜日の夕方。
なんでも火山で有名な観光地に行くらしい。

わたしたち家族六人の中ではわたしがいちばん旅行歴はまずしい。
子どもたちのほうがフランス国内はもちろん、スペインだのイタリアだのベルリンだのと出かけている。











今朝の集合時間は七時。
七時半にはもうバスが出るという。

いつもより早めに起こして居間で着替えを手伝っていると三女がぽつり。
「ママ、どうする?今日のテーブルは、だれが拭くの?」

一瞬、なんのことかと思った。

我が家は台所と居間がものすごく離れているので
わたしはたいてい食事の準備をしているときに子どもの名前を呼んで居間のテーブルをふいてもらう。

昔は名前を呼ぶとかわいい返事が返ってきていたものだけど
最近は 「quoi クワッ/ なに」とふてぶてしい返事しか返ってこなくなった。

それでも三女は三女なりに使命感をもってテーブルを拭いてくれていたのだなあ。
そう思ったらなんと胸がふるえるほど感動した。

ほかの子どもたちの名誉のためにいっておくと
実際には三女だけがテーブルを拭く、ということはない。
ただ最近は確かに三女の出番が増えているのかも……。











写真は出発当日に食べるお弁当の中身のリクエスト。
朝。食パン+サラダ+ハム+マヨネーズ
昼。バゲット+ハム+マヨネーズ+サラダ+トマト+しお+こしょう

わたしの手をわずらわしたくない、という三女の慈悲のリクエスト、というわけではなくて、
ただただ、シンプルなこのサンドイッチが三女のなによりの好物なの。ほんとほんと。
ゆで卵やコーニッション、アンチョビやピーマンも入れたくないらしい。

持ち物リストも全部自分でチェックして荷造り。出かけに
「何か忘れているような気がする」。
ああ、もう、なんだなすっかりおとなのこども。









長女や長男が抜けてもなんつーことはないのに
三女が抜けるといやもう、なんつーか、こころの中にぽっかりと空洞が。

早く元気に戻っておいで。

























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by kyotachan | 2015-04-20 23:37 | 六 人 家 族 | Comments(11)









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三女いわく「もう、夏だよね。これ、春じゃないよね」。

我が家の居間はおそろしく日当たりがいい。
冬場はありがたいが、夏はおおげさでなく、まさに地獄。

地獄の居間。
今もすでに夕食の時間は夕陽がかかかかかーーーーっ、と照りつける。

またはじまるなあ……地獄の夏が。
























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by kyotachan | 2015-04-15 01:27 | 日 常 空 間 | Comments(8)










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自分のためだけにはめったに作らない。

ciboulette シプレット、というあさつきによく似たハーブを
みじん切りにしてジャムのビンに入れていたのだけど
使いそこねて、もう生では無理かもな状態。

だけど火を通したらまだいけそう。
数日前に残った鳥のもも肉のかけらもある。

という条件がそろったため、
なんとなく、チャーハン。
ごはんはこの時に冷凍したもの

自分のためだけにたまねぎのみじん切り、
というのはものすごく熱が入っている気分。

たまごも入れて味は上々。
たっぷりの胡麻と唐辛子も。











< P.S. >
重曹好きなマダムは世界中にいると思う。
わたしもスパゲティを中華麺風にするときに使ったり
お酢と一緒にしゅわしゅわ~とさせてお掃除に使ったりしている。

と!
それだけじゃないんです!

スペインのマダムの重曹使いはタダモノじゃなかった。
これは必見!

























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by kyotachan | 2015-04-14 01:30 | お い し い | Comments(11)

natte ナット/ 編み込み










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わたしの育った田舎には編み込みをしている子どもはいなかった。

はじめて見たのはテレビか。
あるいは街(佐世保)にいたアメリカ人の子どもか。

普通の三つ編みとはぜんぜん違う。
ものすごく洗練されていると思った。

以来、編み込みにあこがれ続けて早んん十年。







中学生になってショート・ヘアにして以来
今までほとんどの時間をショート・ヘア、あるいはべりー・ショート・ヘアで過ごしてきた。

ゴムを使って髪をたばねる、ということがないからもちろん編み込みヘアとも無縁。
ここへきて、子どもたちのおせじに乗せられて髪の毛がどんどん伸びてしまった。

そうだ!編み込みだ!

と思ったはいいが、これがなかなかに手ごわくて自分では上手に結うことができない。

まずまん中に一本髪の束を持ち、両端から少しずつすくって編んでいく、という至極単純な作業なはずが
途中でまん中と両端の髪の毛が混ざりこむし自分でどこをどうつかんでいるのかわからなくなるし、
毎回すくう髪の分量だってまちまちでしまいにはぐちゃぐちゃのめちゃくちゃ。ふう。

写真のは長女に頼んで結ってもらった。
彼女にとってはまさに朝飯前のことらしく、ちょちょちょのちょい、で出来上がり。
撮影は三女。

毎日、少しずつ鍛錬すればいつかは自分で結えるようになるかなあ。
コツをご存知の方、ぜひ教えてください。

蛇足。
普通の三つ編みは tresse トレッス。

























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by kyotachan | 2015-04-06 22:59 | た の し い | Comments(8)

bol ボッル/ どんぶり




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数年前に友人にもらって以来、
わたしをとりこにした雑誌

パリのジュンク堂さんに定期購読の申し込みをしてもう二年くらいになる。

あたらしい号とふるい号がごちゃごちゃに並んでいるのはどの号も何度も手に取って見てしまうから。
どの号もそれぞれ好きで、何度も見ているにもかかわらず開くたびにあたらしい発見がある。











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最新号は吉本由美さんの “雑貨昔話” 特集。

表紙は現在の吉本さんの熊本のお住まいらしい。
熊本の桂花ラーメンがいつでも食べられるなんていいな(とついわき道)。













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おもしろかったのがカフェオレボールはかつてミルクどんぶりと呼ばれていたということ。

ミルクどんぶり。
正確で正しいネーミング。
おもわず、うまい!

吉本さんにとっては
「何とも飲みずらいとわかり、すぐに果物鉢と化した」らしい。
今では「昆布を戻す用」だとか。

おそらくこれは吉本さんに限らず
一般の日本人のミルクどんぶりへの感想なのだろうと思う。

だって熱々の飲み物を熱いうちに飲むには取っ手のあるマグカップのほうが便利だもの。
つまりわたしたち日本人は熱い飲み物は熱いうちに飲みたいと思うのだ。










ひるがえってフランスの食卓にはこのミルクどんぶり(すみません。たいへんに気に入りました。このネーミング)が欠かせない。

なぜなのか?

第一にそれはフランス人はジャムつきのバゲットだろうが、クロワッサンだろうが、ビスコットだろうが、
なんでもかんでも牛乳に、あるいはコーヒー牛乳に、あるいはココアに、あるいは紅茶に、
た~っぷりと浸して食べるから。

モノがなんであろうと、「浸す」ことが前提だから、幅広の「どんぶり」でなければ用を足さない。
マグカップだと間口がせまくてモノを浸すことができないのだった。

夫を観察していると、トーストした食パンにバターとジャムをこれでもか、というくらいに塗りつけて
それをそのまま、ミルクどんぶりに浸して(中身はコーヒー牛乳だったり紅茶だったり色々)、
しばらくそのまま液体がパンに浸透するのを待っている。

そして、じゅわっと口のはしに液体をにじませながらそれを食している。

おそらく日本人にとっては「なんてお行儀の悪いこと!」な食べ方なはずである。
しかし恐れることなかれ、これはフランスでは最もスタンダードな食べ方なんである。









第二にフランス人は「熱々が苦手」ということ。

夫と知り合ったばかりのころ(つーともう、二十年も前になっちまった)、ココアを作ってあげたことがあった。
当然のこととして、熱々のココアを愛情いっぱいに入れてさしあげた。

と!

なんと!

文句を垂れてきたのだ。

フランス人の夫が(当時はまだボーイフレンドだったが)。

「なにこれっ。熱すぎっ」。

……、は、はあ?

こちらとしては納得がいかない。

冷めたココアを出して文句を言われるのならまだわかる。
熱々のココアを出して文句を言われる筋合いはこれっぽっちもない。
そう思った。純日本人のわたし。









こんなことを理解するのに二十年もかかったのか?
と思うとなんだか恥ずかしいけれど、
フランス人は「お熱いのが苦手」なのだ。

まず料理として「熱々の鍋焼きうどん」系が存在しない。

たとえばスープなども熱々をだすと「なにこれ!やけどしちゃうじゃないか!」と文句が出る。
わたしの家族たちはもう、わたしが「熱々大好き」と知っているので黙ってそれが冷めるのを待っているけどね。

だからつまり、「取っ手のない」ミルクどんぶりでも、中の飲み物が「熱々でない」から
両手で抱えて持って中身を飲むことができて、とてもいい塩梅なわけであった。

かくして色んなものを浸して食べた後の液体の最後はいかに。
当然ミルクどんぶりの中にはバターだのジャムだの、そりゃあもう、色んなものがとけこんでいる。
油が浮いて、ジャムが浮いて、クロワッサンの破片もはらはらと浮いている。

それをね、両手で抱えてぐぐぐ、と飲み干すのであります。
これが正しいミルクどんぶりの使い方。

なんだなんだ、フランス人、つっても、
ごはんにみそ汁かけて食ってる日本人と似たようなもんじゃねーか。

こんな感想を持ってしまったあなた(わたしです)は正しい。


























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by kyotachan | 2015-04-04 01:27 | た の し い | Comments(8)









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夏時間になるのを待っていたかのように突然気温が上昇した。

今日は最高気温が二十一度。
日向なら T シャツ一枚でも暑いくらい。

さっそくサマードレスで街をかっ歩するマダム。
きっと昨日までは毛皮のコートを着ていたに違いない。

わたしは花粉症症状もすっかり緩和して
太陽を浴びながら歩いていると
それだけでこころがはずんでくる。











我が家のお子ちゃまの就寝時間は九時。
九時を過ぎてものんびりしている三女に
au lit オリ/ 寝なさい(直訳は「ベッドへ」)と言うと

「だってほんとうはまだ八時だよ」。

……ったく。
ほんとうのことだから、ぐ、とことばにつまってしまう。

夕方の六時半からダンス教室に通う次女は
「今日から、ダンスは七時半から始まるの?」
ととんちんかんなことを言う。

……ったく。
誰に似たんだか。










夜は九時近くまで明るい。
これは女の子にとってはけっこうありがたいことなのだ。

もう、夏?!






















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by kyotachan | 2015-04-01 01:12 | 日 常 空 間 | Comments(3)

南仏・ニース在住。フランス人夫・一男三女の六人家族