カテゴリ:非 日 常 事( 60 )









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あれやこれやと書きたいことが浮かんでは消え浮かんでは消え
さりとてどれも形にはならず今朝はこれで時間切れ。

今日は元旦、の気持ちでいってきまーす!






















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by kyotachan | 2017-01-12 17:36 | 非 日 常 事 | Comments(2)









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わが稚拙ブログにかぎこめ(非公開)でコメントをもらったのは昨年末のこと。

東京にある出版社の方からだった。
彼女は突然のコメントをまず詫び、そして、このブログを写真エッセー集として出版したいと書いていた。

豆鉄砲を食らった鳩になったのはこのわたしである。

なんと。
そんな奇特な方がこの世にいらっしゃるとは夢には見たかもしれないが現実にあるとは思いもよらず。

豆鉄砲を食らった鳩のまま、速攻でメール返信。

できるかどうか、わからないけど、でもやります。
この時点で稚拙、幼稚、はちゃめちゃである。

条件はただひとつ。
自由に書いてもいい、しかし、すべて書き直すこと。

書くのはけして苦にならないし、はいはい喜んで、というところまではよかったのだが
書くのがいくら好きでも「書かなくちゃ」と思うととたんに書けなくなる性分なのを忘れていた。

書かなくちゃ書かなくちゃ、さあ書かなくちゃ、と思えば思うほど、
ああ書けない、さあ書けない、もう書けない、何も書くことがない、の行き詰まりどん詰まりにはまっていく。

ちゃちゃちゃちゃちゃ、と書き進む自分の姿と裏腹に
もうそんな話、なかったことにしちゃおうかなーと憂うつになる自分がいる。










気がつけば、このブログを開設してから丸九年がたっていた。
あらま。わたしのラッキーナンバーじゃないの。

ということで、もしかしてそんな本が出た暁には読んでね。ね。ね。ね。





















四月最初の今日、ニースは雨。朝から暗くて目が覚めないー。
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by kyotachan | 2016-04-01 15:47 | 非 日 常 事 | Comments(16)

enfant アンファン/ 子ども









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子どもの部屋から変な音がしている。
アラームのような。

不審に思って部屋に入るとそれは三女のスポーツ用のかばんの中から鳴っている。
コレージュに入ると同時に父親に持たされている携帯電話だった。

持たされたものの、「わたしはいつもユイ(次女)と一緒でひとりになるときなんてない」
と結局は携帯することはなく、携帯電話の機能をまったく果たしていない。

夫はすでに帰宅していた。
「ああ、今、三女の電話にかけた?」
わたしが聞くと「かけてないよ」と言う。

わたしたち両親以外に三女に電話する者?
夫が電話に出ると、相手は次女だった。

三女とはぐれた、と言う。

「イヤホンで音楽を聴いて歩いてた。気がついたらソラがいない」
とかなんとか言っているらしい。

夫は「イヤホンのくそったれめが」と怒鳴る。

ちょうど、ダンス教室に出かけようとしていた長女がとっさに出て行った。
その後を頭を噴火させた夫が追う。

その日は金曜日で長男もすでに帰宅しており
わたしは長男とふたり、ぽつねんと家に残された形になった。

三女が後からやって来た車に無理やり乗り込まされ、どこかへ連れ去られ、そのまま売りにだされる。
あるいは、
それとも、
いやそんな、

十五分は待とう。

そう思いつつ十分経ったところで我慢できなくなり夫の携帯に電話するも、出ない。
窓から外をうかがっていた長男が「あ、ソラだ、ソラがいるよ」と叫ぶ。

ああ、ほらね、やっぱりなんでもなかった。
わたしは上に向かって目に見えないなにかに感謝する。

歩きながら口論になって、お互いにお互いを見ないようにして歩いていた。
そして三女のほうが歩く速度が早くてずっと家に近いところにいたらしい。

夫が次女に「三女のことはおまえの責任だからしっかりしろ」としかりつける。
泣きながらベッドにふす次女。

わたしはベッドに同じように寝ころんで次女の後ろからぎゅうっとする。

「ソラのことはユイの責任なんかじゃないよ。ただ帰るときは一緒に歩こうよ。
ユイはちいとも悪くない。携帯電話を持っていなかったソラのほうが悪い。
ユイはソラがいないのに気がついてすぐに電話かけたんだもの。えらいえらい」。

子どもが無事だったらわたしはもう、なんでもいいんだった。


















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by kyotachan | 2015-10-13 16:38 | 非 日 常 事 | Comments(3)









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よく降った。

はじまりは木曜日の夕方。
予報では翌日から雨、だったのが、早くもぽつりぽつりと降りだした。
チビたちの傘を調達しようと出かけたのがこの日だった。

翌日の金曜日は、「雲さん、一休みしたら」と思うくらい
絶え間なく雨が降り続き、それはもう、うんざりするほど。

普通のバスケットで登校した子どもたちは足をびしょぬれにさせて帰宅し
そのままシャワーへ直行した。

明日は学校がない日でよかったと思った。

土曜日は朝のうちは曇り空で雨は止んでいた。
出合ったマダムが「二十四時間、きっちり降ったわよね。一度も止むことなく」
と言うのを聞いて、そうか、うん、そんな感じだったなと思った。

再び降りだしたのは午後になってから。
そしてその降りかたが尋常でなくなったのは夜が更けてからだった。

かみなりも伴っていたから家中の雨戸を閉めた。
その雨戸のすき間から通りを見ると、車道が川のようになっている。

「ママ、見て!」

子どもたちと通りを見てぼうぜんとする。
どこにこんな雨がかくしてあったの、というくらいの降り。

「石けんとシャンプー持って降りてく?けっこうよく洗えそうだよ」
わたしはこんな冗談を言って子どもたちのひんしゅくを買った。

わたしたちはまだ知らなかったのだ。
この雨がカンヌ周辺では十六人の死者、三人の行方不明者を出す大惨事になっていようとは。



















写真は一夜明けた日の朝焼け。
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by kyotachan | 2015-10-06 16:32 | 非 日 常 事 | Comments(7)







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週間天気予報では雨は今日でひと区切り。
今日さえ乗り切ればしばらく雨マークとはさようなら。

そんな月曜日の朝、わたしは県庁へ。
在仏十年。十年カードも更新だ。

県庁へ行く前に子どもたちを車で学校へ。
今朝、長い時間トイレに入っていた次女が青い顔をしていう。

「お腹痛いんだけどな」
「今朝、うんち、出た?」
「うん」
「かため?」
「ううん」
「ふつう?」
「ううん」
「やわらかめ?」
「うん」
「どうする?今日は休む?十時や十一時に学校から連絡もらっても迎えには来れないよ」
「……休む」

三女をいったん家に連れ帰る。
今朝は長女も風邪でダウンして家で寝ている。

わたしも数日前から風邪気味で頭が痛い。
頭痛薬を飲んで再出発。
雨はかなり強く降り続いている。

高速道路は混んでいた。
のろのろと進み、県庁に到着したのが九時四十分。
九時前には着くつもりだったからかなりのロス。

十年カードの申請コーナーにはわたしの前に約十人。
まずは収入印紙を購入。260 € 。(三万円弱)

並ぶこと約一時間。

どこの国から来た集団かわからないが
四、五人の男性グループが前にいて
かわりばんこにコーヒーを飲みに行ったりなんだかで
そこで列がなかなか進まない。

ようやくわたしの前の人の番。
ベビーカーをひいた女性とそのおかあさんらしき人。
想像ではチュニジアかアルジェリアかその辺り。

親子かな?と思ったけど、
義理のおかあさんのようだった。

申請者はおかあさんのほうで
字を書けないおかあさんを助けるために嫁がついて来たということらしい。

「生年月日、いつだっけ」
「生まれた場所、どこだっけ」

お嫁さんがおかあさんに聞いて書類を埋めている。

「わたしは三十五年もここにいるんだから」

というおかあさんの声が聞こえる。

ようやくわたしの番になり、準備してきた書類をついたての向こう側にすべらせる。
とたんに職員の女性が両手を大げさにあげて言う。

「すばらしいわ!わたしは何の説明をする必要もない!」

わたしは友人にもらった「必要書類リスト」をそろえてきただけだ。
何度も何度も確認はした。
何度も確認して来ても書類の一枚が足りない、と言われそうな気がしてここへ座るまでは緊張していた。

「ああ、日本人ね。驚かないわ」

マダム職員は始終にこやかで、あっという間に手続き終了。
次の窓口で再度待つ。

隣には「学生専用窓口」があり、チュニジアの学生らしき男性が
ついたてのをはさんでもうひとりのマダム職員とけんけんがくがくの口論中。

会話の端々からはチュニジアの学生が 180 € の罰金を背負っていること、
しかしながら 40 € しか払っていないこと、
それでも書類はすべてそろっているのだからカードをだしてほしいと訴えている。

正義を訴えているならまだしも不正義を声高々に訴えるあたり
「これくらいじゃないと生きていけねーんだよ」
と教えられている気分にさえなる。

ずいぶん長い時間マダム職員も付き合っていたけれど
とうとうチュニジア学生、頭から火をふきだした様相で立ち去った。

そういえば、シャッターの閉まる直前にふらふらと入ってきた男の子は
どこの窓口にもならばずに椅子に座ってのんびりとかまえているけれど、大丈夫なんだろうか。

気にするともしないともいう気持ちでなんとなく見ていたら
そのチュニジアの学生の去ったあとの窓口で問い合わせている。
「スリランカ……」
と聞こえたからスリランカからの留学生か。

こちらは口論に発展することもなく
「その受け取りはここじゃなくて向こうの窓口。一時半から受付」
とマダム職員にぴしゃりと言われている。

推定でチェチェンの人たちかなと思う「おかあさん・息子・嫁」の三人組が
カードの住所変更をしにやって来ていた。

写真を撮るのに「顔のスカーフは全部とって。目をちゃんとだして。笑っちゃだめ」
とマダム職員が指示を出している。ああ、なんて親切な人なんだと思う。

さて、わたしの番。
書類の二箇所にサイン。
両手の指紋を器械にとらせる。
終了。

三週間からひと月後、県庁からのお知らせを持ってカードを受け取りに来る。
十年に一度だと思えばこの日も人間観察の日と思える。

びっくりしたのが、十年前に県庁の受付カウンターに座っていたおじさんが
今回も当時と同じ顔、同じ態度で同じ場所に座っていたこと。

車椅子に座っていて、めがねをかけていて、すかすかの汚れた歯がにか~っと笑う顔からこぼれ落ちそうなおじさん。

忘れもしない、十年前、ニースに着いたばかりのわたしに、このおじさんはにかっと笑ってこう言ったのだ。
「votre vie est belle, madame ? ヴォットルヴィエベェルマダム/ 奥さん、人生、楽しんでるかい?」



























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by kyotachan | 2014-02-10 22:12 | 非 日 常 事 | Comments(11)

thym タン/ タイム









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友人にもらったフレッシュ・ハーブ。
よく洗って乾燥させれば長持ちするらしい。
こんな感じでいいんでしょうか......。





























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by kyotachan | 2013-05-15 18:01 | 非 日 常 事 | Comments(5)

pluie プリュイ/ 雨









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久々に太陽!

でもよく考えたら降ったのって月曜日からの三日間だけだ。
二週間くらい、ずっと雨だったような気がしていた。

しかしよく降ったー!

















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トラムの線路が見えなくなるくらいに。
















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ヴューニースに人っ子ひとり、いなくなるくらいに。
















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あ、少しはいました。

この雨でも外を好むフランス人。
ストーブ焚いたって......ねえ?

公共の施設内では全面禁煙なのが理由かな?















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ぬれても大丈夫な素材使ってますから、てことなのでしょうか。

ここ、(フランス風)おすし屋さん。
雨にぬれながらおすし食べる人、いるのかしら。
















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たぶん外に出さないと中のスペースがとれないのかなと。

雨が降った場合のテーブルの収納場所は考慮されていない。
それだけ雨の少ない土地ということのかな。
















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ぬれても平気なものはあくまでも外。
















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よく見るパターン。

親はかさ。
子どもはぬれっぱなし。
















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ぶたさんもこの雨にうらめしそうな顔。
















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彼の場合は雨のせいじゃなくてハムにされちゃったからかな。

































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by kyotachan | 2012-11-29 19:14 | 非 日 常 事 | Comments(3)

grêlon グレロン/ あられ








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昨日の午後、降っていた雨が数分間、あられになった。
ばたばたばたばたー!という音。

この季節に雨が続くのもめずらしいし、
あられ、というのはもっとめずらしい。

地球か。































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by kyotachan | 2012-05-21 19:48 | 非 日 常 事 | Comments(0)




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日本の味を子どもたちに伝承する。

日本人としてあまりにも当たり前のことなのに、
ここにいると、それはとてもぜいたくな話になる。

わたしたちが今食べているのはフランス産のお米だし、
しょうゆは中国産、みりんはミツカンだからてっきり日本産だと思っていたらなんとアメリカ産だった。

そういえば日清ラーメンも日本の工場じゃなくて、えーと……。

メーカーは日本のものでも産地は日本以外、という商品はいまや当たり前。

加えて、去年の震災以来、アジア商品を扱うお店の陳列棚の日本製品がぐっと減った。
商品を税関を通す際に放射線量を測定しなければならないかららしい。

つまり仕入先が放射線量を測定して品質の安全を提示する必要があり、
その測定料というのがべらぼうに高いらしいのだ。

日本茶を扱っている小さなお茶屋さんも、
経費がかさむために、とうとう日本茶の仕入れをあきらめざるをえなかった、という話しも聞く。

日本で起きた震災は、実は世界中につながっているのだった。















おもち。
今年はなぜか、長男と三女だけが食べた。

特に長男は去年とうってかわっておもちが気に入ったらしく
super bon スゥペーボン/ めちゃくちゃおいしい を連発。

こんなぜいたくなものが好物だったら困るけど、
「おもちはいらない」といわれるのも悲しいもの。

しかし、食べつけないものを、年に一度だけ味わう、
というのは子どもたちにとってはやさしいことでもないらしい。

ああ、それにしてもおもちって、なんでこんなにおいしいんだろう……。































pc の働いてくれるうちに大量アップ。
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by kyotachan | 2012-01-16 00:14 | 非 日 常 事 | Comments(3)

merci ! merci ! merci!







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去年は天と地がひっくりかえるような一年だった、と思う。
おめーにとっちゃあ対岸の火だろうもん、といわれるかもしれないけど。

2011年の震災を体験していないわたしのことばは、もう届かない気がする、と友人にいわれた。

あのしん、とした重苦しい空気は体験したものにしかわからない、と。










震災直後は、ブログ上で、たくさんの方々におしかりをいただいた。
今思えばわたしは、どれだけ時差のある、とんちんかんなことを書いていたのだろうと赤面してしまう。

友人のことばを前に、ああ、わたしはもう、誰からも見捨てられてしまった、という気持ちにおちいった。

わたしはでも、日本人だから、日本へ目がいってしまうのだ。
わたしはここで、感じたり思ったりすることしかできない。

まるでへなちょこのいいわけだけれど。










わたしのブログをいつも熱心に読んでくださり、
毎年、おもちを送ってくださる特異な方がいらっしゃる。

それも、ご実家がおもちやさんで、それはそれはおいしいおもちだ。

昨年末は届かなかった。
ああ、やっぱりたいへんな年だったのだなあと思った。

そしたら!

今年になって届いた。




















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規定の二キロを数グラム、オーバーして、
荷物を減らす代わりに、段ボールの一部を切り取ってくださったそう。

涙が出る。涙が。

郵便局の職員さんも一緒に喜んでくださったそうだ。
職員さん、はさみを貸してくださって、ありがとうございました。

ニースの郵便局では、はさみは貸してくれない。 

「はさみを貸していただけますでしょうか」
と精一杯、ていねいに頼んでみたことがある。

腹の出た、アル中症候群風のおっさん、はさみを立てたペンたてを横にして、
「ここには、はさみはないよ」。

これに腹を立てていたらここでは生きていけない。
















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ああ!

おもちのほかにもざくざくと。
宝の山が。

おとそ!

この、懐かしい響きはなに?!

おとそ!おそと!いや、おとそ!

うっそー!おとそ!日本酒、もう、飲んじゃったってば!



















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三女に、ひらがなのみのお手紙まで書いてくださっている。

お手紙に使われている紙は、三女に似ている、というキャラクターの人形が印刷されている。
なんと三女はこのキャラクターの実物を持っていて、そのよろこびようったら!

それは普通に、横書きで、左から右へ書いてある。
三女は「にほんごはたてによむ」と信じているから、
「あれ?どっち向き?」。

ほかに、新聞のちらしに、ご自分の活動範囲の説明文。笑。
いやあもう、こういうのがけっこううれしいのよねえ……。

さあて。
もち、食おう。

お酒が一年に一度なら、おもちも一年に一度。
味わって味わって、いただこう。

とまとさーん!どうもありがとう!


































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by kyotachan | 2012-01-12 00:32 | 非 日 常 事 | Comments(6)

南仏・ニース在住。フランス人夫・一男三女の六人家族
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