カテゴリ:日 常 空 間( 315 )

vacances バカンス

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「オハヨー!」
八百屋のお兄さんはかつて日本人のガールフレンドがいたらしい。
オハヨー、ゲンキー、オヤスミー、の三語でわたしに話しかけてくる。

「明日から一ヶ月、バカンスだよ」
「いいですねえ。楽しんで来てください」
「キミは?ニッポン?」
「いやあ、ないない。なかなか、行けなくて」
「……じゃあ、来年あたり?」
「たぶん……」

会えばバカンスの話になる。

遠出をする人は自慢気に話すし、計画のない人は「今年はニースだよ」と言う。
出かけるもよし、残るもよし、バカンスはやっぱりバカンスなのだった。



















写真は2013年。ドミニカ共和国。
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by kyotachan | 2017-08-13 21:45 | 日 常 空 間 | Comments(0)

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もういつどこで購入したのかも記憶にない小さな小銭入れ。

高校時代の友人、まみたに「これ、使いやすそう」と言われた記憶があるから
もしかしたら購入したのは高校時代、佐世保の玉屋なのかもしれない。

ベネトンのマークの付いたこの小銭要れ、形はほとんど正方形で、
ボタンをはずすとぱっかりと中身が見えるから、小銭が一望できてほんとうに使いやすい。

しばらくは子どもがおつかいに行くとき専用になっていて、
おつかいを頼むときにはこれにそれこそほんとうに小銭を入れて買い物を頼んでいた。

ここ数年は小銭がたまるとメインのお財布から取り出してはここへ移動させていた。
八百屋さんやパン屋さんではこの小銭入れだけで用が足りることが多い。

最近はパン屋さんにお支払いの器械が登場して、ここへ小銭を投入するときには茶色い小銭を数えもせずに投入することもある。
余分な小銭は戻って来るし、不足分をあとで足すこともある。

あるいはスーパーマーケットでもセルフサービスのレジがあって、
小銭をここで消費することもある。

いつの間にかなくてはならない小銭入れになっていた。

それが、いつの頃からか、ボタンがあまくなってしまい、閉まらなくなった。

わたしはこの小銭入れとメインのお財布と常備の頭痛薬の入った小物いれ三つを
巾着袋に入れて一緒に持ち歩いているのだが、小銭入れの小銭が巾着袋の中にこぼれてしまっていたりする。

ずいぶん長い間、がんばってくれたからなあ。

そこでお財布の売り場を見かけるたびに同じ形の小銭入れを探し始めたのだが
これがなんとしたことか、この使いやすい便利な形のコレがまったく見つからないのだ。

ほんとうのことを言えば一度だけ、真っ黒のはあった。
黒は持ち物にしろ着るものにしろ、わたしのもっとも避けたい色だから、即あきらめた。

そして cordonnier コードニエ/ 靴の修理やさん に聞いてみることを思いついた。

一軒目では「ウチではできない。これは retouche ルトゥーッシュ/ 仕立て直しの店 で聞いてみたら」
と言われた。

retouche ルトゥーッシュ/ 仕立て直しの店 はGパンの裾上げでたまにお世話になるのだけど、あそこでやってくれるとはとても思えない。
だめもとでついでのあったときに聞いてみた。

そして、なんとなく想像していた通り、「これは cordonnier コードニエ/ 靴の修理やさん でやってくれるよ」と言う。

「そこから来たんですよ……」と言うと、
「え、その角の?」と言う。
「そこのじゃないけど」
「じゃあ、その角のに行ってみて。やってくれるよ」

確信にあふれたことばにだめもとで行ってみた。

七十歳くらいのムッシューはヒールのある靴を修理中だった。
「これをやっつけてからすぐに取り掛かるから十五分くらはかかるよ。
待つ?買い物でもしてまた戻って来る?」

待つのは苦手なのだけど、その日は近所のアジアン食材店で買い物をして
リュックはパンパンにふくらんでいたし、ちょっと座って休憩したい気分でもあった。

「待ちます」。

そしてきっかり十五分後、小銭入れはあたらしいボタンに付け替えられた。
お勘定を聞き間違えて、十二ユーロを出そうとすると、

「二ユーロだよ、二ユーロ!それで充分!」

……感動。

Merci infiniment ! メルシーアンフィニモン/ どうもありがとうございます!
ていねいにお礼を言った。



















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by kyotachan | 2017-08-07 20:44 | 日 常 空 間 | Comments(4)






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今年の一月に旅行サイト向けに書いた一文。

ニースの海を見ながら思う世界平和。

プロムナード・デ・ザングレ とは『イギリス人のお散歩道』という意味です。
かつてここはイギリスの貴族たちが好んで歩いた道だったらしいのです。

いまではここはニース市民たちがジョギングやウォーキングを楽しむ場所となりました。わたしはニースに住みはじめて、早十二年がたちましたが、今でもここへ来るとニースの海の美しさに感動します。ニースの海はほんとうに美しい。

7月14日、パリ祭のときに打ち上げられる花火の場所としても知られています。わたしたちはこの日の花火を毎年こころまちにしています。

2016年7月、この場所はテロの標的になってしまいました。わたしたちが受けた大きな悲しみ。なぜこんなことがわたしたちの身近なところで起こってしまったのだろうというやりどころのない怒り。それらは今もわたしたちを覆い続けています。

わたしは今回のテロ事件をきっかけに考えざるを得ませんでした。世界平和とは一体どこにあるのだろう?ということを。あまりにも使い古された感のある「世界平和」ということば。それはどこにあるのでしょうか。そしてそれを実現することはできるのでしょうか。

世界平和とは、どこか遠くのユートピアのような場所にあるわけではない。それは、わたしたちひとりひとりのこころの中にあるのだ。わたしは今、そう思っています。わたしたちの隣にいる人、その人のこころの中を平和にすること。これを世界中のひとりひとりが実現すれば、わたしたちの世界は平和になるに違いありません。

あなたは、車で出かけるときに「交通事故にあうかも知れないから出かけるのをやめておこう」と思いますか。わたしはこう思います。「交通事故にあうかもしれないから気をつけて出かけよう」。

テロに関することにも同じことを思います。「テロにあうかも知れないから出かけるのをやめておこう」ではなく「危険はどこにもであるのだからくれぐれも気をつけよう」と。

ニースの美しい海を、一度見に来ませんか。


















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↓ 「危険情報」のところにあります。






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by kyotachan | 2017-07-14 16:54 | 日 常 空 間 | Comments(10)

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lundi de pâques ランディ ドゥ パック はイタリアへ。

さすがに市場は立っていなかったけれど
大型スーパーや開いている商店はちらほら。
イタリア人が祭日に労働?ちょっとびっくり。

海沿いのレストランで昼食。

きびきびと働くスタッフさんたち、というのは幻想で、
みなさん疲労感たっぷりに就労されていた。

いやはや、だって、ねえ?パックだよ。パスクワ、だったっけ?
ごくろうさまです。

ビーチには家族連れがちらほら。
泳いでいる人も。

このバカンスが終わると一気に学年末モードに突入。
……、時の流れの速さに押し流されそう。ふんばれオレ。


















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by kyotachan | 2017-04-19 16:03 | 日 常 空 間 | Comments(4)

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vacances de pâques バカンス・ドゥ・パック(イースター休暇)は日本のゴールデンウィークとよく似ている。
宗教的な意味ではなくてお天気の具合が。

待ちわびた春が来てなんだか知らないけどわくわくする季節。
まだ長袖で大丈夫と思って出かけたら暑くて後悔する日があったり。
でも油断すると日陰は思いのほか涼しくてはおりものはまだ手ばなせなかったり。

ほとんどハダカに近いツーリストの若者たちの横で
分厚いコートを着たマダムがいる。

何もかもを脱ぎたいくらいの陽気と
やっぱりまだまだ、という寒さが隣あわせにある。

何の木かはわからないけど
はらはらと花びらが舞っては地面を白く、あるいはピンクに染めている。

体調を崩しやすいのもこの季節。
でもやっぱり春が好き。

















joyeuses pâques !


写真は五月祭りの一枚。さあみんなで踊ろう!
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この衣装がこれまた好き。ぱりんとした白にキュートな赤と青。






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by kyotachan | 2017-04-12 16:21 | 日 常 空 間 | Comments(3)









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今年の夏は白いふきんで縫ったブラウスが大活躍した。
大好きなタータンチェックのも何枚か。

秋が長くてなかなか寒くならなかった去年とはうって変わって
今年は秋が来た、と思ったと同時に冬に突入した。

あと一回くらいは着るかも、とタンスに入れていたこれらのブラウスを
今朝、さすがにもう出番はないだろうとたたんでしまいこんだ。

今年みたいに突然寒くなることを「暴力的な寒さ」と言う人がいて、
うんうん、そうだそうだ、これってすんげー暴力的!と思う。

ガーッ ときて、ガツン!とやられるような寒さ。
まじで、サムイッ!!!

















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by kyotachan | 2016-10-12 16:34 | 日 常 空 間 | Comments(4)









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学年末に関係なく、今夜は友人宅で「持ち寄りパーティ」。

こういう場所ではふたつのタイプに分かれる。

ここでしっかりと食べて、しっかりと飲んで、今日の食事、浮かせちゃうもんね、という人。
人の作ったものって、どうしても手が出ないのよね。お酒も飲まないの、とほとんど何も口にしない人。

わたしは適当に手を出すけれど、これで食事が済んだことにはけしてならず、帰ってから普通に、あるいは普通以上に食べてしまう。
ちょこっと飲んだあとって食欲が刺激されて余計お腹が空くタイプなの。あーやだやだ。











確か去年もこの時期に持ち寄りがあって、下ふたりを無理やり連れて行ったらもう、めーっさ手持ち無沙汰な様子で。
今日は一緒に行ってくれる自信はないから、そそくさと出て行ってそそくさと帰って来よう。

となると、持って行くものにもどうしてもチカラが入らない。
おにぎりなんて、それもスモークサーモンを混ぜ込んだおにぎりなんて、もうぜーったいに作れない。

こんなんでもおフランスでは立派な「スシ」あつかい。
あはは。ある意味、ありがたいことです。

いや、おにぎりさんに対して失礼なのか?!






















適当なボトル一本、ということになりそうな予感。こちらはまだ朝ですが。
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家用にはラザニアの予定。最近はまっております。前もって作っておけば焼くだけでオッケーなので便利。

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by kyotachan | 2016-06-14 16:33 | 日 常 空 間 | Comments(2)

pieds ピエ/ 足








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三女の靴下。

何度見ても蟻がはりついているように見えてしまう。
これは裏側で表はかわいい水玉なのだけど。

そんなこと言わないで!
はけなくなっちゃうから!

とは三女の弁。
ごもっともです。

おまけ
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by kyotachan | 2016-06-06 00:41 | 日 常 空 間 | Comments(5)









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この季節は気温が急に上がって暑いくらいの陽気なのだけど
まだまだ湿度は低いせいで、日陰に入るとひんやりとする。

照りつく太陽にだまされて早々に夏仕様の服装で出かけると
思いがけず冷たい風が吹いていたりして寒い思いをすることも多い。

街中にはまだまだダウンを着こんでいる人の横で
サマードレスを着た若いマダムがベビーカーを押している。

暑い寒いはそれこそ人それぞれだからそれでいいんだろうけど
一枚の絵の中に冬と夏が混ざっていようで毎年くすりと笑ってしまう。

上手だなーと感心するのが
下にきちんと「見せる」キャミソールを着ていて、
セーターを着込んでいたマダムが、暑さと同時にそれらを脱ぎ捨てるのに出くわすとき。

暑いも寒いもあるこの季節。
こんなときこそ風邪をひいちまうのだよねえ……。





















えっ?ええええ、最近また風邪っぴきなんです……。
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写真は海沿いに立つ旗。赤は遊泳禁止。青は、はて。

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by kyotachan | 2016-04-27 16:32 | 日 常 空 間 | Comments(0)

primtemps プランタン/ 春








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フランスに来たばかりの頃は、春に桜が見れなくてさみしかった。
桜の木らしきものに出くわしては、なんだか胸がじ~ん、としたりして。

そしたら友人に「あれは桜じゃなくてアーモンドの木!」と言われた。
いまだに見分けがつかない、桜とアーモンド。

梨の木、の花は白色だけど、花びらの落ちるさまはまさに桜。
今ではこれも春の訪れの象徴みたいになった。















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新年度が四月にはじまる国、て世界でどのくらいあるんだろう?
わたしは日本しか知らない。

アメリカにあわせて九月を新年度開始にしよう、
という案があった。わたしの小さい頃。

立ち消えになったのは、きっと、
新年度にはやっぱり、桜吹雪の中で迎えたい、
という日本人のこころのせいなのだろうな。



















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by kyotachan | 2016-04-25 04:33 | 日 常 空 間 | Comments(2)

南仏・ニース在住。フランス人夫・一男三女の六人家族
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