カテゴリ:日 常 空 間( 319 )

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一月にしてはあたたかい日が続いている。

今日は最低が三度。最高が十三度。
明日の予報は最低七度、最高十五度。

昨日はというと、それよりももっと暖かくて、そして何より風が風がものすごーく強かった。

そうです。
そうなると飛ぶのです。花粉が!

目はしょぼしょぼ、鼻はじゅるじゅる、カラダのあちこちがかゆい。
季節はずれにどこかで目にした「花粉症には鼻の中にワセリンをぬるとよい」。

覚えていましたよ、ええええ、覚えていましたとも。

さっそく小指の先にワセリンをつけて鼻の中にひとぬり。
うん、いいような気がします。お試しあれ。



















写真は五年前の長男。飛んでる?
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by kyotachan | 2018-01-19 01:05 | 日 常 空 間 | Comments(0)

pluie プリュイ/ 雨

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三女が生まれたとき、次女はまだ十六ヶ月で歩くことができなかった。
夫がダブルのベビーカーを買ってくれて、それを押してどこへでも行った。

後の椅子がベッドになる形だったからたいていは三女が後で次女が前。
思い返せばほんの三年間くらいのものだったのだろうがこのベビーカーは本当に重宝した。

当然のことだけれどベビーカーを押すときは傘がさせない。

わたしは雨にぬれるのが苦手だから防水加工のコートをしっかり着こんでフードもきちんとかぶる。
一度、次女と三女が幼稚園に通っているころ、大雨が降って、
わたしはコートの上にさらにポンチョ型のレインコートを羽織ってお迎えに行ったことがある。

幼稚園の先生たちになんとなく冷笑されたように感じた。
あらためておのれの姿を見てみると、いやほんとこれはやりすぎたかなと反省した。

雨にぬれるのが苦手だからしょうがない。

ひるがえってフランス人たちはおおむね、雨にぬれることに頓着しない人が多い。
かなりの雨でも傘を差していない人はごろごろ歩いている。

傘を買う余裕がなくて、という人ももちろんいるとは思うのだが、
傘をさすなんてばからしいと思っている人が多いような気がする。

ぬれたところで、それがなにか?
みなさん、そう思っていらっしゃるようようだ。

きれいにセットされた髪、きちんとお化粧した顔、
身なりも平均的な人よりもいいものをお召しになっている、
というマダムが雨にぬれて歩いている、という風景もめずらしくない。

フランスの幼稚園と小学校では傘が禁止されている。
小学校までは親の送り迎えが義務づけられているから、傘は門のところまで、ということになる。

課外授業の日に雨が降ると、児童たちは傘なしで出かけることになる。
子どもたちが小さいころ、この課外授業に付き添ったことが何度かある。

雨が降って、大人たちはみな当然のように傘をさすのだが、
子どもたちはみんな雨にぬれそぼりながら歩いた。

わたしは申し訳なくて胸が痛むほどだったのだが
子どもたちはみな、平気な顔をしていた。

こんな風にして雨にぬれることに慣れてしまうのかもね。

















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by kyotachan | 2018-01-10 01:52 | 日 常 空 間 | Comments(2)

vent ヴォン/ 風



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写真は去年の五月。椅子が風におされて傾いたわけではありません。


今日はお昼ごろから強風が吹いている。
嵐かとも思うほどの強い風。

気温は二十一度まで上昇したそうで
なんだかもわん、としたこの季節らしからぬあたたかさ。

通りを歩いていたら道の真ん中に大きなベット用のマットレスが落ちていた。
おそらくどこかに捨ててあったものが飛んで来たのだろう。

外で生活している人が見つけてよろこんで持って行くかな。
それともこれはあまりにも大きすぎてもてあますかしら。

一瞬でそんなことを思い、ひとりでくすりと笑ったら
自転車に乗ったふたりの子どもたちがマットレスの前で止まった。

母親に向かって何かを叫んだが
その声は風に飛ばされて聞こえなかった。

















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by kyotachan | 2018-01-04 01:14 | 日 常 空 間 | Comments(0)

essor エッソー/ 飛躍

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たいせつなものは目では見えない。
とか、
世界は見えるものだけでできているんじゃないんだ。
とか。

星の王子さまでなくても、そんなフレーズはよく耳にするし、いやほんと、そうだそうだ、そうだよねとその度に思う。

わたしは目で見えないものを信じたい。

わたしには数年前の三女のように跳躍する力も勇気もないと思うでしょ。
だけどね、その力も勇気も目に見えないのよ。

その力とか勇気を出すか出さないかは、わたしが決めるのでしょ。
明日、はもう来年だ!出したいなー。出そう。出すぞ。

目に見えない力とか勇気とかを!











ひとりよがりのつぶやきだらけのお役立ち情報ゼロのこんな場所に
今年もたくさん寄ってくださってどうもありがとうございました。

来年もわたしの大好きなこの場所で会いましょう。ね!

いい年の暮れと、ますますいい新年を!















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by kyotachan | 2017-12-31 23:56 | 日 常 空 間 | Comments(0)

vacances バカンス

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「オハヨー!」
八百屋のお兄さんはかつて日本人のガールフレンドがいたらしい。
オハヨー、ゲンキー、オヤスミー、の三語でわたしに話しかけてくる。

「明日から一ヶ月、バカンスだよ」
「いいですねえ。楽しんで来てください」
「キミは?ニッポン?」
「いやあ、ないない。なかなか、行けなくて」
「……じゃあ、来年あたり?」
「たぶん……」

会えばバカンスの話になる。

遠出をする人は自慢気に話すし、計画のない人は「今年はニースだよ」と言う。
出かけるもよし、残るもよし、バカンスはやっぱりバカンスなのだった。



















写真は2013年。ドミニカ共和国。
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by kyotachan | 2017-08-13 21:45 | 日 常 空 間 | Comments(0)

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もういつどこで購入したのかも記憶にない小さな小銭入れ。

高校時代の友人、まみたに「これ、使いやすそう」と言われた記憶があるから
もしかしたら購入したのは高校時代、佐世保の玉屋なのかもしれない。

ベネトンのマークの付いたこの小銭要れ、形はほとんど正方形で、
ボタンをはずすとぱっかりと中身が見えるから、小銭が一望できてほんとうに使いやすい。

しばらくは子どもがおつかいに行くとき専用になっていて、
おつかいを頼むときにはこれにそれこそほんとうに小銭を入れて買い物を頼んでいた。

ここ数年は小銭がたまるとメインのお財布から取り出してはここへ移動させていた。
八百屋さんやパン屋さんではこの小銭入れだけで用が足りることが多い。

最近はパン屋さんにお支払いの器械が登場して、ここへ小銭を投入するときには茶色い小銭を数えもせずに投入することもある。
余分な小銭は戻って来るし、不足分をあとで足すこともある。

あるいはスーパーマーケットでもセルフサービスのレジがあって、
小銭をここで消費することもある。

いつの間にかなくてはならない小銭入れになっていた。

それが、いつの頃からか、ボタンがあまくなってしまい、閉まらなくなった。

わたしはこの小銭入れとメインのお財布と常備の頭痛薬の入った小物いれ三つを
巾着袋に入れて一緒に持ち歩いているのだが、小銭入れの小銭が巾着袋の中にこぼれてしまっていたりする。

ずいぶん長い間、がんばってくれたからなあ。

そこでお財布の売り場を見かけるたびに同じ形の小銭入れを探し始めたのだが
これがなんとしたことか、この使いやすい便利な形のコレがまったく見つからないのだ。

ほんとうのことを言えば一度だけ、真っ黒のはあった。
黒は持ち物にしろ着るものにしろ、わたしのもっとも避けたい色だから、即あきらめた。

そして cordonnier コードニエ/ 靴の修理やさん に聞いてみることを思いついた。

一軒目では「ウチではできない。これは retouche ルトゥーッシュ/ 仕立て直しの店 で聞いてみたら」
と言われた。

retouche ルトゥーッシュ/ 仕立て直しの店 はGパンの裾上げでたまにお世話になるのだけど、あそこでやってくれるとはとても思えない。
だめもとでついでのあったときに聞いてみた。

そして、なんとなく想像していた通り、「これは cordonnier コードニエ/ 靴の修理やさん でやってくれるよ」と言う。

「そこから来たんですよ……」と言うと、
「え、その角の?」と言う。
「そこのじゃないけど」
「じゃあ、その角のに行ってみて。やってくれるよ」

確信にあふれたことばにだめもとで行ってみた。

七十歳くらいのムッシューはヒールのある靴を修理中だった。
「これをやっつけてからすぐに取り掛かるから十五分くらはかかるよ。
待つ?買い物でもしてまた戻って来る?」

待つのは苦手なのだけど、その日は近所のアジアン食材店で買い物をして
リュックはパンパンにふくらんでいたし、ちょっと座って休憩したい気分でもあった。

「待ちます」。

そしてきっかり十五分後、小銭入れはあたらしいボタンに付け替えられた。
お勘定を聞き間違えて、十二ユーロを出そうとすると、

「二ユーロだよ、二ユーロ!それで充分!」

……感動。

Merci infiniment ! メルシーアンフィニモン/ どうもありがとうございます!
ていねいにお礼を言った。



















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by kyotachan | 2017-08-07 20:44 | 日 常 空 間 | Comments(4)






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今年の一月に旅行サイト向けに書いた一文。

ニースの海を見ながら思う世界平和。

プロムナード・デ・ザングレ とは『イギリス人のお散歩道』という意味です。
かつてここはイギリスの貴族たちが好んで歩いた道だったらしいのです。

いまではここはニース市民たちがジョギングやウォーキングを楽しむ場所となりました。わたしはニースに住みはじめて、早十二年がたちましたが、今でもここへ来るとニースの海の美しさに感動します。ニースの海はほんとうに美しい。

7月14日、パリ祭のときに打ち上げられる花火の場所としても知られています。わたしたちはこの日の花火を毎年こころまちにしています。

2016年7月、この場所はテロの標的になってしまいました。わたしたちが受けた大きな悲しみ。なぜこんなことがわたしたちの身近なところで起こってしまったのだろうというやりどころのない怒り。それらは今もわたしたちを覆い続けています。

わたしは今回のテロ事件をきっかけに考えざるを得ませんでした。世界平和とは一体どこにあるのだろう?ということを。あまりにも使い古された感のある「世界平和」ということば。それはどこにあるのでしょうか。そしてそれを実現することはできるのでしょうか。

世界平和とは、どこか遠くのユートピアのような場所にあるわけではない。それは、わたしたちひとりひとりのこころの中にあるのだ。わたしは今、そう思っています。わたしたちの隣にいる人、その人のこころの中を平和にすること。これを世界中のひとりひとりが実現すれば、わたしたちの世界は平和になるに違いありません。

あなたは、車で出かけるときに「交通事故にあうかも知れないから出かけるのをやめておこう」と思いますか。わたしはこう思います。「交通事故にあうかもしれないから気をつけて出かけよう」。

テロに関することにも同じことを思います。「テロにあうかも知れないから出かけるのをやめておこう」ではなく「危険はどこにもであるのだからくれぐれも気をつけよう」と。

ニースの美しい海を、一度見に来ませんか。


















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↓ 「危険情報」のところにあります。






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by kyotachan | 2017-07-14 16:54 | 日 常 空 間 | Comments(10)

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lundi de pâques ランディ ドゥ パック はイタリアへ。

さすがに市場は立っていなかったけれど
大型スーパーや開いている商店はちらほら。
イタリア人が祭日に労働?ちょっとびっくり。

海沿いのレストランで昼食。

きびきびと働くスタッフさんたち、というのは幻想で、
みなさん疲労感たっぷりに就労されていた。

いやはや、だって、ねえ?パックだよ。パスクワ、だったっけ?
ごくろうさまです。

ビーチには家族連れがちらほら。
泳いでいる人も。

このバカンスが終わると一気に学年末モードに突入。
……、時の流れの速さに押し流されそう。ふんばれオレ。


















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by kyotachan | 2017-04-19 16:03 | 日 常 空 間 | Comments(4)

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vacances de pâques バカンス・ドゥ・パック(イースター休暇)は日本のゴールデンウィークとよく似ている。
宗教的な意味ではなくてお天気の具合が。

待ちわびた春が来てなんだか知らないけどわくわくする季節。
まだ長袖で大丈夫と思って出かけたら暑くて後悔する日があったり。
でも油断すると日陰は思いのほか涼しくてはおりものはまだ手ばなせなかったり。

ほとんどハダカに近いツーリストの若者たちの横で
分厚いコートを着たマダムがいる。

何もかもを脱ぎたいくらいの陽気と
やっぱりまだまだ、という寒さが隣あわせにある。

何の木かはわからないけど
はらはらと花びらが舞っては地面を白く、あるいはピンクに染めている。

体調を崩しやすいのもこの季節。
でもやっぱり春が好き。

















joyeuses pâques !


写真は五月祭りの一枚。さあみんなで踊ろう!
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この衣装がこれまた好き。ぱりんとした白にキュートな赤と青。






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by kyotachan | 2017-04-12 16:21 | 日 常 空 間 | Comments(3)









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今年の夏は白いふきんで縫ったブラウスが大活躍した。
大好きなタータンチェックのも何枚か。

秋が長くてなかなか寒くならなかった去年とはうって変わって
今年は秋が来た、と思ったと同時に冬に突入した。

あと一回くらいは着るかも、とタンスに入れていたこれらのブラウスを
今朝、さすがにもう出番はないだろうとたたんでしまいこんだ。

今年みたいに突然寒くなることを「暴力的な寒さ」と言う人がいて、
うんうん、そうだそうだ、これってすんげー暴力的!と思う。

ガーッ ときて、ガツン!とやられるような寒さ。
まじで、サムイッ!!!

















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by kyotachan | 2016-10-12 16:34 | 日 常 空 間 | Comments(4)

南仏・ニース在住。フランス人夫・一男三女の六人家族