2008年 06月 06日
知らなくてごめんなさい
朴美景 ボクビケイ
という女の子がいた
一年間通った予備校の女子寮に
あえて昔風の言い方をすれば
バターくさい顔をした子で
スタイルもよくて天然パーマがよく似合っていた
ああそうか彼女は在日だったんだなあ
今ごろ気がついた
そのこと会ってから
二十年以上もたっていた
わたしは鷺沢メグムの本を読むまで
在日韓国人の存在を知らなかった
もしわたしがアメリカ人に
「え?ニッポンってアメリカに原爆を投下されたんですか?」
と言われたらびっくりするだろう
それと同じくらいにわたしは
無知だったのだ在日韓国人の存在に対して
鷺沢メグムを読むといつも
知らなくてごめんなさい
知らなくてごめんなさい
そう思う そして涙が出る
のほほ~んとひとつの名まえを持って
生きてきたわたしが
なんとも生ぬるい人生を生きているのを
思い知らされる
この世にはわたしの知らないことがあふれていて
おそらくわたしは生きている間中
知っていることより知らないことの方が多いのだ
こうやって何かのきっかけで
知らなかったひとつを知る
鷺沢メグムに出会えたことは
わたしにとって幸運だった
彼女の書く人物ががわたしは大好き
人ってこんなにもいいものだったんだ
読むたびにそう思う
そしてもっともっと書いてほしかったな
と思う
彼女が逝ったあとに来た韓流ブーム
彼女はどういう目で書いたのかな
読んでみたかったな
鷺沢さんどうもありがとう
そして鷺沢メグムを
わたしに教えてくれたミモちゃん
どうもありがとう
彼女は私と同い年なんです。18歳でデビューして「同じ歳なのに落ち着いた文章を書く人だなあ」って思っていたのです。少し離れていた時期もあったけど、鷺沢さんが在日韓国人をテーマにするようになってから、偉そうに言えば「腕を上げたなあ」と思って私もいつしか彼女がどんなことを書くのか楽しみに待つようになりました。
阿佐ヶ谷に住んでいた時に電車でよく見かけたチマチョゴリの学生たち。よく判らずに眺めていた風景だったけど、鷺沢さんのおかげで少し判ったような気になっています。
今の時代、本当に鷺沢さんが生きていたらどんなことを書いていたのでしょうね。
最近 鷺沢さんの命日でした。今でもたくさんの人に偲ばれているようです。酒飲みでタバコを吸ってコーヒーをがぶがぶ飲む鷺沢さんに一度お目にかかりたかったなあと思うこの頃です。
時々すーっごくイヤになる事があるんだよね。
kyotachanの言うとおり、きっと一生生きていく中で
知っている事よりも知らない事の方が多いんだろうな。
この本すっごく読んでみたくなっちゃった。
こっちの本屋さんで探してくるね。
があると思うわ。
先日、日本でフィリピン人の母親をもつ小学生が、日本国籍を求めて裁判を起こして勝訴したって報道があって、しっかりと会見でも
答えていたのをみたの。 そんな幼い子が、国籍を求めて運動して
いたことを始めて知って、フツーに当たり前のように暮らしている自分が
恥ずかしくなりました・・・。 もっと社会をみつめないといけないね。
早速のコメントどうもありがとう そっかーわたしより少し下だとは思っていたけどみもちゃんとおない年なんだね・・・確か四月十一日だったっけ?鷺沢さんを読むとねなーんだかもうなーんだろ人が普通に暮らしている毎日の中に潜んでいる色んな悲しみとか喜びとかがぐわーーーって押し寄せてくるような気がするのそして普通はそんなことことばにしようなんて思わないことなんじゃないかって彼女はそれをとても器用に切り取ってことばにしてくれたんだね鷺沢さんの存在を知ることができて本当によかったですどうもありがとう
わーフラワーさんがこんなコメントをくださるとはウレシーよー♪在日韓国人って戦争の被害者だと思うのだけどわたしにその人たちの存在を教えてくれる人はこの本を読むまでひとりもいなかったんだよ一人も母親の口から「あそこは韓国人だ」というセリフが出ることはあってもそれがどういうことなのか説明してくれることはなかったしわたしもそれがどういうことなのか考えてみたこともなかったこれって絶対におかしいと思うんだよー日本てどうして加害者だったことをひた隠しにするのさー?でこのサギサワメグムさんなんですがわたしはだーい好きなんだけどほら食べ物と読み物はものすごーく好みの問題が大きいからねーフラワーさんを裏切らないといいんですが←友人におもしろいよーとすすめられた本が面白くなかった経験が何度もあるので
うふふちゃーこちゃんはコメント残してくれるかなーてちょこっと気にしてました笑サギサワメグム知らない?わたしはねーだーい好きなの在日でちゃーこちゃんと同じように韓国へ行って韓国語を勉強した人だよその手の話でなくてもどれを読んでもわたしは好きなんだーなーんつーんだろーなーんでもない話なんだけどさーもーめっちゃ悲しかったりめっちゃうれしかったりするんだよーこの人の本を読むと ある本の一部にね「あまりにも恥ずかしいからハングル語で書く」てハングルのみで書いてある本があるよなんだったかな?ちゃーこちゃんにそれ読んでもらいたいよーそしてなんて書いてあるのか教えてほしい
そっかそんなことがありましたか想像するにその子のお父さんが日本人てことなのかな?お父さんが日本人なら日本国籍が取れて当然なのになぜに裁判にまでなるのかな?日本てそこらへんがみょーにみみっちくてすんごい恥ずかしい・・・フランスみたいに難民どんどん引き受けろって言いたいわけじゃあないけど難民ひとり受け入れるのにそこまで大騒ぎしなくちゃいけないかなと思ったりもする あ話題ずれてますね・・・ひとりひとりが安全で平和に暮らせる世界作りたいですね