2008年 04月 04日
感受性考
感受性
ということば
たいていは
「感受性が強い」とか
「豊かな感受性」など
形容詞をともなって
使われるような気がする
わたしは感受性が強いので
とか
あの子は感受性が豊かだから
だのという表現を目にするたび
感受性とは一体なんぞや
と首をかしげていたわたし
感じて受ける性
ここで言う性は
力 能力ということだろうか
そういえば
感受性はいつも
「強い」時や「豊かな」時に使われる
感受性が「弱い」や「貧しい」
はあまり聞かない
ミモちゃんという友人がいる
ニッポンの
東京に限りなく近い他県在住
お互いに会社員をしていた頃
ひょんなことから知り合って以来のおつきあい
かれこれ十三 四年?
いまはもっぱらメールのやりとりだけれど
わたしにとって彼女は
いまやかけがえのない存在となってしまった
「かけがえのない」
とわたしが思うのは
ミモちゃんだけが
わたしに向かって
「キョータさんのことばに傷つけられた」
と言ってくれるからだ
彼女はわたしのことを
旧姓+さんづけで呼ぶ
わたしはけしてミモちゃんを
傷つけたくて
ことばを選んでいるわけではないので
いやむしろ
傷つけないように
嫌われないように
とても気を使っているつもりだから
そう言われて
ものすごくビックリする
え?なに?いつの?どれ?どのことばが?
ミモちゃんを傷つけたの?
そんなことばを使ったことを
覚えていないことすらある
ものすごくあせる
わたしってこんな風に
自分ではまったく気がつかないうちに
人を傷つけてるんだなあ
と思う
いぢわるな自分を気に入っていた時代に
きっぱりとけりをつけ
やさしい人になりたいと
こころを入れ替えたはずだったのに
全然だめじゃんわたし!
と自分で自分を
ぽかぽかしたくなる
そんなミモちゃんが
お気に入りの歌手の新曲を聴き
「けんか売ってるのかこの人は?」
と思うくらいに落ち込んだ
というメールをくれた
あ
これって
感受性が強い
てこと?
もしかして
これがそうなのかしら?
いままで合点のいかなかった
ことばをちょっと理解したかも?
と思い
そのこことを伝えると
「キョータさんが
感受性が強いという感覚が判らないのが
ちょっと判るような気がします ごめんね
キョータさんは独特の感覚はあるけれど
感受性という言葉とは
違う感覚で生きているような気がする」
というメールが返ってきた
実を言うと
そのミモちゃんをひどく落ち込ませた歌詞を
書き写してメールで送っておくれ
と頼んだのだわたしは
それに対してミモちゃんいわく
「こうやって私が傷ついている歌詞を送って
と言うのもちょっとデリカシーないように思うよ」
言われてみたらまったくその通りで
なんでわたしったら
そんなことを頼んだりしたのだ?
おまえあほちゃうのか?
ノータリンなのか?
と自分を罵倒するんだけど
その時はほんとうに
それがミモちゃんにいい思いをさせない
てことに
まったく頭が回らなかった
たいていは
「強か」ったり「豊か」なときに
感受性ということばが使われるのに
わたしときたら
わたしのそれが
「弱く」て「貧しい」ことに
気づくことで
このことばをようやく理解するなんて
なんだかこっけいだ
わたしは
人の気持ちを思いやることができないから
気がつかないまま
人の傷つくことばを言ってしまう
感じて受ける力が弱い
てことなのだ
感受性が貧しいのだ
ミモちゃんのおかげで
自分のことがよく見える
ミモちゃんがいなかったら
わたしって自分のことを
ずいぶんカンチガイしていただろうな
と思う
いてくれたって
きっとまだまだわたしは自分のことを
カンチガイしまくっているのだろうけど
たいていの人たちは
わたしに傷つけられたら
何も言わずに
去っていくのだろう
それが普通だと思う
それが当然だと思う
自分を傷つけた相手に
それを伝えることは
とても面倒で
エネルギーのいることだと思う
それをやってくれている
感受性の弱いわたしに
こうして付き合ってくださっている
ミモちゃんの存在はだから
わたしにとって
「かけがえのない存在」
いつもどうもありがとう
ミモちゃんは時々
本を送ってくれる
文庫本を一冊 二冊
封筒にぽんと入れて
今回は四冊も入っていた
おかげで
本の重みのせいか
封筒が真ん中から破れていて
おお・・・よくもご無事で
という姿だった
本の選択がまた
すばらしい
ミモちゃんの送ってくれる本は
いつもわたしのつぼに
ずん とはまるものばかり
そう言うと
「それはよかった
わたしもやみくもに送ってるわけではないから」
このひとことに
愛を感じてしまうわたしは
ヘンなのか?
わたしに
これほどの愛情を持ち続けてくれる人
そんなにいない
鷺沢メグム←漢字が出ない や
石田衣良に出会えたのは
ミモちゃんのおかげだ
大事に読まなきゃゆっくり読まなきゃ
と思う本ほど
あっという間に読んでしまう
ミモちゃん
本 無事に届きました
いつも どうもありがとう
本の感想はまた別の機会に
みもさんのことを少し考えながらわたしにもこんな友達がいるかなとふと思考回路を辿ってみたらぱぱぱっとすぐに浮かんできました。
ホッとしました。ひとりじゃないって安心しました。
友達は大事。本当のことを言ってくれる友達がいることは何よりも幸せなこと。
大人になってからつくづくそう思います。これからも大事にしたいです。
またまたステキなお話をどうもありがとうございました☆
私は多分それを上回るくらいニブチンなんだけど、これ読んで
私か?と思っちゃう程。知らず知らずに人を傷つけてそれでも
自分は精一杯気を使ってるなんて思う私はなんて高飛車な
人間だろう、、、とまた反省。って反省ばっかしてるけど
ともなってないなぁ~、この行動。。。。
kyotachan、ホントいい友達に出会えたね。
「わざと」人を傷つけるのと、「無意識」にそうしているのと、違うよね。だから、私は気づかずに人を傷つけても許しあえる相手、、、が本当の友達で、わざと傷つけるような相手とは友達にはならない、、、とかね。
自分が過去にどんな人間だったかとか、今どんな人間だとか、、、そんなことより、自分に合った友達を見つけるってことが大事かなあ。Kyotachanにはっきり言ってくれる友達、気がつかずに傷つけてたなあっと反省するKyotachan、、、なあんだ、結局いい友達関係やってんじゃん、、、、って思ったよ。
早速のコメントどうもありがとう うれしくて何度も読みました 告白ついでにもうひとつ告白してしまうとブログをはじめようと思ったのはだんだんとメールをくれなくなったみもちゃんがブログだったら見てくれるかもしれないと思ったからでした ちょうど一年前 みもちゃんは体調を崩していてメールを送るのもおっくうな様子でわたしからは時々送っていたけれど一方的に送るメールは返事の来ない手紙を出し続けるようなものでものすごく寂しくてつまらなかったんでした それでブログだったら見てくれるかもと思って始めたのです「客観性がなくてつまらない」と見てくれてはいないようですが わたしは「日本語につかる」この世界が妙に気持ちよくて今ではわたしになくてはならない時間です みもちゃんはブログをはじめるきっかけを作ってくれたんだなあと思っています 最近はメールで元気な様子がうかがえてとてもうれしい こちらこそこれからも末永いおつきあいのほどどうぞよろしくおねがいします
rieko さんはお友だちが多い人のような気がする。。。いろんな活動をやっていて。。わたしはむしろ友人と呼べる人は少数で だからみもちゃんの存在はとっても貴重なんです。。。
>>>友達は大事。本当のことを言ってくれる友達がいることは何よりも幸せなこと。
しみじみ同感。。。
ここちゃんは一生懸命生きててはたから見てるといいなーって思うよ ここちゃんに同意してくれる人たちたくさんいるじゃない まじめだし前向きだし。。。lulu くんだってそんなここちゃんが好きなんだからさ ここちゃんはここちゃんらしくここちゃんだけの花を堂々と咲かせていけばいいのだと思う
あ 鷺沢さん知ってる? 鷺沢さんが亡くなった時 みもちゃんがものすごーく悲しんでて わたしは全く知らない人だったから どんな人なんだろう? と聞いたらみもちゃんが彼女の本を送ってくれたの。。。この人の本ものすごく好き。。彼女が死ぬんだもん 死魔ってやっぱりいるんだな て思う。。。え? べべさんは自殺しないでよ 困るよわたし
メールや電話のテクノロジーが発達したこの時代でも
簡単に消滅してしまう危険性を伴います。
わたしも、21年間に渡る海外生活で
失った友人も数多くいますが、
距離が離れていても、長期間音信が途絶えても、
ベストフレンドでいてくれる友人が二人いてくれます。
二人ともタイプは正反対だけど
彼らの存在自体がわたしを
「頑張ろう!」と思わせたり
「見守られてる安心感」を感じたりさせてくれます。
友情は永遠には続かないかもしれないけど
離れているその距離の分だけ
ピュアな友情に濾過されるような気がします。
わたしにももうひとりたいせつな友人がいます みもちゃんとは全く違うタイプの
>>>彼らの存在自体がわたしを「頑張ろう!」と思わせたり「見守られてる安心感」を感じたりさせてくれます。
全く同感です。。。「距離」はわたしが東京都内にいたときと今とそれほど変わっていない気がします お互いに家族がいて同じ都内にいた時だって「会う」のは数年おきになっていましたから 友人にメールして瞬時に返信が返ってきたりするとわたしたちの間にある距離がひゅん!て飛ぶような気がするんです
>>>友情は永遠には続かないかもしれないけど
離れているその距離の分だけ
ピュアな友情に濾過されるような気がします。
。。。永遠に続かせる 続かせたい 続けましょう
コメントいただいていたのはわかっていたのに返事がおそくなりました ごめんなさいね
感受性。。。てあるところには強いけれどあるところには弱い。。ということもあるのでしょうね なにしろ目に見えないシロモノですから。。サマンサさんの「素直が一番☆」ということばが妙に重く感じます 本当にそうかもしれませんね どうもありがとう
コメントレスがたいへんにおそくなってごめんなさいね
感受性が強ければよいというものではない ということは友人のミモちゃんにも言われました 確かにそうなのかもしれないね。。。文面からするとkちゃんは感受性が強いのだね。。。わたし知らないうちにkちゃんのこと傷つけてしまっているのかもしれないね。。。そうだったらごめん わたしなんかkちゃんには言いたいこと言ってるから心配になってきた。。。
キョータちゃんのことは、大好きだよ~