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adorable アドハーブル/ かわいい

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ここのところの家族の様子など。

長女(六月でハタチ!)は大学二年生。
専攻はコミュニケーション。

学校のほうは早々と終わってしまい(こちらはそろそろ学年末)、
今週から二ヶ月、近所の劇場で研修。

わたしのハタチのころに比べると彼女はもうすっかり大人で
最近はなんだかわたしのほうが子どものように感じることがある。

夫やきょうだいたちも長女を頼っているなと思う場面多し。
わたしもけっこう頼りにしている。

長男(八月で十八歳)は今年はバカロレア。
数年前から勉強することからさっぱり遠ざかり
父親にどやされ、叱咤激励を受けるたびに
ますます勉強からは遠ざかってきた。

わたしはわたしの親がしてくれたように
勉強に関しては放任主義に徹してきた。

夫はそれを苦々しく思っているらしいが
ふたりでどやしてもどうなるものでもなかろう。

バカロレアが来月にせまった今ごろになって
どういう心境の変化か図書館通いがはじまった。

勉強、してるんだろうか。
わたしだって本音をいえばしっかりと勉学に励んでほしいとこころの底から願っている。

知識とか思考能力とか、目に見えないものこそが
ほんとうの自分を作ってくれるものなのだから。

次女(十二月に十六歳)は最近どきっとするほど長女に似てきた。
化粧をしているせいかな。
「この子、変わってる?」と思うことがあり、
長女に言わせると、わたしによく似ているらしい。

そう言われてみるとなんだか愛おしく思えたりして。
あんた、変わってるね、と次女に言い放つのが快感。

当人は「変わってるっていえばみーんな変わってる!」
とまったく意に介さない様子。

十六歳になるとちょっとしたアルバイトをしてもいい年齢になるので
今からあれこれと物色中らしい。

「ママ、ベビーシッターの仕事を探してる人、いない?」

と聞かれた。いや……知らんけど、でもあんたに預けたいと思う人、おるかいな。
というこころのつぶやきは黙っておいた。

三女(来週、十四歳)はわたしにとっては今も天使さの残る末っ子。
出かけるときのビズとハグも欠かせないのだけど、
そうこころがけているのはわたしだけのようで
最近はもうめちゃくちゃ面倒くさいんだけど?という態度をとられている。

頼むよーもうキミだけなんだからさー、さ、さ、ビズビズ、ハグハグ。
やわらかくていいにおいで、いつまでもさわっていたい。
三女の前では変態ママに変身してしまう。

いつの間にか、四人が四人ともわたしの背を追い越してしまい、
今ではわたしが家族でいちばんのちびになってしまった。

「ママ、縮んだ?」

と言われるのがショックで最近は背筋をのばすように努力している。

さらに四人が四人とも母親をからかってくることが増えた。
いまだにフランス語の発音ができない。
常識だってまったく身についていない。
わたし自身がそれでよしとしているからしょうがないのだけど。

自分でもおかしいのが、
そんな子どもたちがかわいくてかわいくてしょうがないこと。

ひとりひとり、どの子もほんとうにかわいい。愛おしい。

ひとりで道を歩いていて、
子どもたちのことを思ってひとりで笑ってしまうことがよくある。

そして子どもたちの未来をあまり心配していない。
わたしにしてやれることはいままでだってたいしてなかったし、
これからだってもっとないだろうなと思う。

子どもたちはもう子どもたちの人生を生きていて
わたしは子どもたちに助けを求められたときに
わたしにできることを精一杯してやるだけだ。

はたから見たらきっともっと心配しなくちゃいけないと
思われているかもしれない。

なんたってわたしの子どもたちだもの。
けっこう世間知らずけっこう常識なしけっこう……。

わたしのところに生まれてきた子どもたちだもの。
それがキミたちの運命ってやつなのさ。

最後に
むかーし、ゴキブリほいほいのコマーシャルだったか、
いや、なにかもっと別のコマーシャルだったか、
「亭主元気で留守がいい」
というのがあった。

夫を思うにつけ、あれはなかなかいいコピーだったなと思う。
愛してはいるんですけどね、ええええ。

















写真は去年の夏休み。家族でくだらなーいことで笑っている時間が好き。
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Commented by coco at 2018-04-24 05:18 x
お誕生日おめでとう!まだ作品作り続けてるのかな?

それから先日のコメント、本当にありがとう。
経験を書いているだけで励ましてくれてるわけではない
かもしれないけれど、あんな事書かれたらうるると来てしまう。
Commented by kyotachan at 2018-04-24 14:49
coco ちゃん、
どうもありがとう~!
作品、て小説のことかな。これはねえ、うん、しつこく続けていくつもりなのだよ。モノになろうがなるまいが、意地みたいなものだね。次は来年の六月。いまから書き始めればいいんだけど、ねえ。
子育て、ってひとりめのときがいちばんきつかったのよ。わたしはふたりめさんにんめ、でだんだんと楽しめるようになったけど、ココちゃんはずっとひとりめだからたいへんだろうなあと思ってしまう。まじめなお母さんほどね。もっともっと適当でいいんだ!て自分を甘やかしたほうがいいよ。毎日こどもと向き合うのはほんとうにたいへんだもの。がんばれー。
by kyotachan | 2018-04-18 00:33 | 六 人 家 族 | Comments(2)

南仏・ニース在住。フランス人元夫の間に一男三女。

by kyotachan
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