2015年 10月 05日
garçon ギャルソン/ 少年5
夕食はピザだった。
ウチでは週三日はピザを食べる。
マモンが買ってきたのをウチのオーブンで温めるか宅配のピザ。
マモンはほとんど料理をしない。
「マモン、コリンヌの様子はどうだったの?」
ジャッドがピザをほおばりながら聞く。
「それが、会えなかったのよ」
マモンも同じようにピザをほおばる。
「え、わざわざ行ったのに?どうして?」
「……、うん、面会を申し込んで、ほとんど一時間近く、待ったんだけど」
「え?そんなに待つの?」
とぼく。
「ちょうどコリンヌの主治医がいたからちょっと話ができた。それだけでもよかった」
「ああ、そうなんだ。それで?医者は何て?」
ジャッドの質問にマモンは考えるようにピザをそしゃくした。
「医者は、患者のことを第三者に話すことはできないんだって」
「……、じゃあ、何を話したの」
「わたしが一方的に、わたしたちは友人でコリンヌにはよく子どもたちを預かってもらったって、そんな話」
「ああ。へえ」
ぼくたちはしばらく黙り込んだ。
「わたしはコリンヌの家に行くの、ほんとうは嫌だったよ」
ジャッドが言う。
マモンはジャッドをじっと見る。
「だってクレモンはマテオと遊べるからいいけど、わたしには遊ぶ相手もいないし」
ジャッドは続ける。
マモンは黙ってジャッドを抱いた。泣いていた。
「ごめんねジャッド。わかってた。でもあなたは何も言わないから気がつかないふりをしてた」
マモンがそういうとジャッドも泣いた。
「ほら、覚えてる?ジャッドが木から降りることができなくて、わたしが木に登ってようやく一緒に降りたときのこと」
ジャッドはうなづく。
「あの時、わたしはコリンヌをものすごく憎んだの。わたしの子どもをこんな目にあわせてって」
ジャッドはママからカラダを話してマモンを見る。
「そんなこと、一言もいわなかったじゃない」
「言えなかったのよ。コリンヌには子どもを預かってもらったという恩もあるし」
ジャッドは泣き顔のままにっこりと笑う。
「マモンがそんな風に思っていたことがわかってよかった」。
マモンはふいに真顔になり、そして言った。
「今、ものすごく嫌なのはわたしはコリンヌにはばちがあたったんだ、てこころの中で思っていることなの」。
あの~ 夕刊に のっているんですが… 豪雨 大丈夫ですか? 被害はないですかー? きょうたさんファミリーは みんな ご無事ですかー?
本来の コメントは 後ほど ゆっくり
胸がきゅ~っとするよ。私もナイーブな子供だったからなぁ。。。って今もかも(笑)
最終を読んでから感想にと、コメント残そうと思ってたんだけれど、ちょっと
気になっちゃってね。これを更新してるって事は問題ないんだろうけれど、家族の方を含め皆さん
元気にしてますかぁ?恐ろしい映像を見るたびにどうなってる事かとはらはらしてました。
え!てことは神戸の新聞に、ニースのことが載ってた、てことですよね?おかげさまでウチはなんの被害もなく、全員元気です!ご心配、ありがとうございます。
ココちゃん、
青い目線!うわーそれって、どういう目線のことを言うの?
わたしも自分が十五のころを思って書いているかも。国は違っても人ってそんなには変わらないよね。
水害の心配のことだよね?うん、ウチはまったく被害はなかった。家族たちも無事です。被害のひどかったのはカンヌ周辺で、車がころころと転がっている映像が……。夫はニュースで見て「まるでツナミ」とぼーぜんとしていました。ご心配どうもありがとう!
メールしようと思ってて、まだできてないー。気長に待っててー。汗