2013年 09月 27日
ドミニカ共和国 (11)
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死ぬかと思った。
大げさではなく、ほんとうに、生きて帰れますように、と念じ続けた。
夫がレンタカーを借りて、夫の家族の住む街へ車を走らせた日。
赤信号、なのに車は止まろうとしない。
信号より状況。
反対車線に車がなければ止まらない、のがここの流儀らしい。
バイク運転者、あるいは同乗者がヘルメットを着用しているのはまれ。
バイクは三人乗りがスタンダードらしく、二人乗りのバイクを止めている人を何度か見かけた。
「もう一人分空いているなら乗せろ」ということなのだろう。
そしてバイクが車にやたらとすり寄ってくる。
スリルを楽しんでいるとしか思えない。
高速道路、という名まえのついた道路でも
人が普通に歩いている。
あの人はいったいどこから来て、どこへ行くのか?
そんな疑問はまだかわいいほうで
なんと高速道路を横切ろうとする人もいる。
歩きの人、自転車の人、バイクの人……。
よ、横切るなよ……こ、高速だよここ、一応……。
そして、もう死ぬかも!と思ったのは
高速道路で、路肩を逆走してくる車を見たとき。
ななな……っ、なんで……っ????
逆走してくる車と同じくらい、バックしてくる車も見た。
そして何よりこわかったのはこれらの運転流儀に何ひとつ驚くことなく
十年も前からここで運転しています、風に運転する夫のこと。
子どもたちにも「いちばんサント・ドミンゴしている」といわれていた。
夫の家族の家にたどり着いたときには心底ほっとした。
もともとは四人きょうだいの両親の家だったらしいのだが、
今は次男をのぞく三人が、その家族を含めて住んでいる。
閑静な住宅街にあって、大きくはないけれど、とても快適な家だった。
早速ビールで乾杯した。
ビールはもちろん、プレジデンテ。
マンゴーが木になっているのをはじめて見た。
ジョバンニが庭師の男の人に「一個もいで」と言ったらしく、
早速はしごをかけて、一個、振り落としてくれた。
夫の妹株の、おしゃべり好きのひょうきんなリズが、ビールを片手に
「ああ、運転?そりゃあ押せ押せよ。そうじゃないといつまでたっても進まないもの」
と言うのを聞いて、そうか、そりゃあそうなんだろうなあと妙に納得した。
暖かい国の庭でビールっていいなー。
マンゴーか。見たことない。九州って生えてないの??
宮崎だけ?長崎寒い?
え!マンゴ、ないの???あるでしょう!マンゴあるよイタリアなんだから!長崎ではお目にかかったことがない。宮崎はね、うん、少し南下するだけなのにずいぶん南国なの。生えてる木もぜんぜん違う。長崎、寒いよ。東京と同じくらい。
友達なんか飲みながら運転してて、あたりまえのよう。
私の朝ごはんもマンゴーだったよ♪
同じく庭からもいで食べてました^^日本では考えられない朝ごはん!
日本のさくらんぼが食べたいと言われたときには、頭で計算してたよ^^;高くつくじゃん><
ああ!これはスタンダードなんですねえ。マンゴーは庭からもいで!日本の生活より百倍はぜいたくですね……。