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おかえり、ソラ!







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フランスの学校は日本のそれとは違うなあと思うところはしょっちゅうだけど、
課外授業(というか修学旅行)に関しては毎度、ほんとうに違うなあと思う。

日本の場合、おそらく学校レベルで組織されるだろうことが
こちらではすべて、担任の先生によって組織・決行される。

幼稚園・年長さんのクラス担任で月~金の課外授業へ出かけた先生を知っているし
逆に一年間、たった一度の遠足も履行しないという幼稚園の先生もいた。

小学生になってからも「月一で美術館などの遠足」をこなす先生もいれば
日帰りの遠足でもせいぜい年に一度か二度、という先生もいる。

スキー旅行になれば、二週間のスキー旅行を計画・実行する先生もいると聞く。
真ん中に挟まれる週末に、親が子どもたちを訪ねて行くこともできる。

我が家の子どもたちの場合、スキー旅行を経験するのは今回の三女が初めてだった。















バカンス大国、と呼ばれるゆえんはこんなときにも発揮される。

わたしたち保護者は電話のメッセージを聞く要領で
毎日、規定の番号を回し、担任の先生と、子どもたちの声を聞くことができる。

一日に数人ずつの子どもたちが、その日にしたことを数秒間話して聞かせてくれる。
ここでわたしたち親はその親ばかぶりを披露することになる。三女のメッセージを聞いた夫いわく

「聞いた?ソラの声。他の子どもたちより話すのに長けてるよね。声だってものすごく元気だし」

おそらくどの家庭でも自分の子どもの声がいちばんよく聞こえているのだろう。

また学校のサイトには毎日、写真が掲載され子どもたちの様子を知ることもできる。
















おかえり、ソラ!_f0136579_21355263.jpg

三女がりんごをかじりながら眺めているのは
わたしたち家族が三女あてに送った絵はがき。

これは長男のもの。
やあ、ソラ、
おもいっきりはじけて、
思い存分、スキー・バカンスを楽しんでることだろうね!!!
じゃあね(>_<¨¨)

ひとり一枚づつ書いたのだけど
字はもちろん、これほどまでに違うか?というほどひとりひとり個性的なのはもちろん、
内容のほうもそれぞれまったく違っていた。

月曜日には三女が出してくれたはがきがわたしたちのところに届くことだろう。

































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Commented by kandamyojin at 2013-01-27 20:34 x
日本では考えられないですね。どんな先生が担任になるかが重大な問題になってきますね。孫のアメリカの小学校では生徒が学期の途中にクラスを変えることができるそうです。フランスも同じような仕組みになっているのでしょうか。
学習指導要領で全国一律にしばっている日本とは大違い。僕のような画一的な発想に乏しい人間を次々に作り出したわけだ。ああ、日本は救いのない感じがしてきます。
Commented by kyotachan at 2013-01-28 20:24
現役の幼稚園の先生に聞いたことなんですが担任の選択権はまず親にある、ということでした。途中で「こいつとはあわない」と思えばクラス変更もありうるのではないかなと思います。「とにもかくにも主張してみる。それが通ればもうけもん」という地盤がしっかりと根を張っているというか。気に入らないのに黙っていることはむしろばかにされる風潮さえあります。日本には日本のよさがあります。わたしはフランスの方が好きです。日本にいる時は色々ときつかったなあと思います。何に関してもまだまだ主張できずにばかにされているくちではありますが。
by kyotachan | 2013-01-26 22:20 | 文 化 教 育 | Comments(2)

南仏・ニース在住。フランス人元夫の間に一男三女。

by kyotachan
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