2012年 08月 02日
phare ファア/ 灯台 (5)
灯台への道は果てしなく続くのだ。
ここいらもずーーーっと、向かい風。
えんやこんらえんやこんら。
休憩。
下ふたり、カッパを着る。
長女とはすでに「オレたち死んどるよね」が合言葉に。
塩田を見つけたのも実はこの時。
塩直売所。
には寄らず。
動物を見ればとまり。
ずーーーーっと向かい風。
思い出すだけでからだが重たくなる。
わたしがこれほどへたばっているのに
三女がけなげにペダルをこぐ姿に思わず涙が。 >あ、ちょっとこれうそ入ってます。
あ!ついに次女がへばったか?!
三女もついに座り込んだ。
つつつ、ついにここで待ってようって言うかな.......。
高まる期待を胸に、母親の本能が言わせたことばは。
「ソラ、すごいねえ。ソラの年齢の子がここまで自転車で来る姿なんてひとりも見なかったよ。
ソラはがんばったねえ。すごいすごい。ここまで来た人の中でソラはきっといちばん若いよ」
現実には三女の年齢の子どもたちもたーっくさん、いた。
わたしのことばなんて無視して「ママ、ここで待っていたい」てことばを期待していた根性のこの字もないへたれママはハイわたすだす。
三女、すくっと立ち上がった。
......カクッ!
まだ行くんかい!
自分の励ましたことばが三女を元気にしたことをよろこびつつ後悔しつつ......。
それさえ伝われば大成功です。
sa55z さん、
死んでもペダルをこぎ続けたオレの記憶を記録に残しておこうと思ったのよ。尻に帆掛けて?なにそれ。それ、やればよかったわ。