フランス語って残酷。




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rousse/ 赤毛の女の人 と、russe/ ロシア人(語)
カタカナで表記するとどちらも ルーッス

しかしその実、全く意味の異なるふたつのことば。
意味が違えばもちろん、発音も違う。
それこそ天と地ほどにも違う。

いや正直にいうと、わたしにとったらめちゃくちゃよく似ていて、
なんだかまぎらわしくて間違いやすくて要注意!な単語なのだけれど、
フランス人の家族にしてみたら、これらのどこが似てるねん!全く違うやんけ!ということになるらしい。

カタカナ表記で書いたら同じことばなのに
フランス人にとったら
このふたつの単語はまるで似ていない、
ちいとも同型にははまらない、
それはもう、ぢぇーんぢぇん、違うことば。なんだって!

そもそも脳内で「カタカナ変換」してしまうわたしに問題があるのだろうとは思う。
わたしの耳にはよく似た単語として伝わってくる。

「赤毛の女の人」、と相手がいうときに
「え?ロシア人がどうしたの?」と返してしまう。

口で発音できない音は、耳でだってその音を拾えないっつーことみたいだ。

rousse/ 赤毛の女の人 は、
のどの奥のほうから空気を吐き出し、
カーッペッ、
と「たん」を出す勢いでくちびるを思いっきりとがらせ、
そのまま「ウ」という。
カーッ、ペッ!だよ。カーペット、じゃないよ。
ルーッスーッの部分が「ウ」。

russe/ ロシア人(語)は、
のどの奥のほうで r 音をふるわせて「ユ」という。
くちびるはそれほどとがらせない。
ルーッスーッの部分が「ユ」。

わたしにはこの「ウ」と「ユ」の発音がどちらも苦手。
おまけにどちらもカーッペッの r つき。

長女と一緒に歩きながら、赤毛の人、の話になり、
なによなによロシア人がなんだって?え?ロシア人じゃないって?
という流れで、ついでに発音練習をしてもらうものの、
わたしが発音するたびに、わたしの顔がおかしいと笑う。

正確に発音しようとくちびるをつきだすと
わたしの顔はサルじゃなくてタコになっちゃうみたいだ。

しまいには「ママ、わざとやってるでしょ、ヘンな顔」。

......
......
......

あの?
えーっと?
もしもし?

うち、ものすごー、真剣にやっとんったやけど?

フランス語は厳しい。ニッポンザルには。


























写真は、友人のお誕生日に渡すカードを作成中の長女。
いまや自分で写真を撮って、それをカードにする時代。すげーなー。
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カーッペッて真剣にやればやるほど、百面相でもはじめたかいな、という目で母親を見る長女。残酷すぎる。



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Commented by yuki at 2011-05-20 05:55 x
kyotachanさんのブログ、本当にいつも面白いですね。
長女さんの冷たい発言に噴出しちゃいました。

この発音、あたしも苦手です・・・日本語には無い音だから
カタカナで考えて発音して、全く通じないパターン。

しかも彼じゃない人間に話す時は、元から自信が無いせいで
声が小さくなってしまい、ますます通じない悪循環。

こういう言葉、いつも彼に訂正され発音矯正もされるの
ですが、途中で

『ああ、もういいよ、そんな感じで。』

と投げ出されたりします・・・。
Commented by sa55z at 2011-05-20 06:24
カタカナに変換してるのが,足を引っ張っているのかも。
Commented by juliavonlea at 2011-05-20 09:05
年頃の女の子の冷たさよ。うーわかります。
うちの娘は小学五年生なんですけど、最近とっても可愛げがなくなって来ました。それでいいんでしょうけど結構ツライ。ママへの目って結構厳しいものがありますよね。^^;
Commented by 母饅頭 at 2011-05-20 12:18 x
子供のだめだしはきついですよねー。
うちの長女も最近冷静な顔して突っ込んできますよ。
英語の勉強しないといけないと思って、出来るだけ学校関係者と英語で話をしようとすると、〝恥ずかしいから辞めて。シンハラ語で話して!”と…。

こっちが必死だと〝なにがはずかしいだーー!!!人が必死にはなししてるんでしょうがぁーー!!!””と逆切れしちゃいそうになりますよ。あー私って大人気ない…。

フランス語って、詳しく知らないけど、日本語にも英語にもない発音が多そうで、大変そう。長女はこの9月からフランス語の授業が選択できるのですが、はじめっからやる気なしです。
で、フランスは英語は普通に通用するのですか?(すみません、幼稚な質問で)
Commented by くろえ at 2011-05-20 18:53 x
自分にとってもすごく良く分かる切実な問題です・・・。私もこの冬産まれて来る子供にいつか駄目出しされるんだろうなぁ〜今から覚悟しています!
私もyuki さんと同じで主人や家族以外の人間には自信なくて声が小さくなってしまいがちです・・・ 克服できるのかしらーー!? いやっ、しなくたってニホンザルの血が流れてるんだからこのままでいいんだ。と自分に言い聞かせています。(本当に申年生まれだからリアル猿です)
皆さん良い週末を〜♪
Commented by ババ姫 at 2011-05-21 19:51 x
アハハ〜 ウケたよ〜。
フラ語は難しくてわかんないけど
kyotaちゃんの文章はやっぱり面白い。
伝わればいいじゃん?
Commented by coco at 2011-05-21 22:19 x
・・・・???
こう書かれてもまだ分からない私です。。。
lulu帰ってきたら説明してもらうっと。。

微妙な違いが多すぎてすぐにモヤっとイラっとする私。
日本語もこうなのかしら??なんて考えてみるんだけれど
思い当たらないわぁ。
Commented by kyotachan at 2011-05-21 23:56
☆yukiさま、

結婚に向けてのドタバタ劇なんだかとっても楽しそう!これだけたくさんの家族に囲まれているんだもの。そのうちぺらぺらになるでしょう!お父さん、心配だけでもでも、未来に楽しいことが待っていると元気になるってことも多いから!

☆sa55z さま

まあ、小さいことにこだわらず、発音できない音はテキトーに、てのがいいみたいです。完璧に発音しようとしてこける。ひっどい発音でしゃべりまくってるガイコク人、たくさんいます。

☆Juliaさま

うふふ。長女は日本風にいうと四月に中学になったはず。身長はおいつかれるし、体は女らしくなるし、口も達者だし。こちらはというと、白髪と戦い、体型のくずれと戦い、、、まあものごとは変わり目がきついもので、これが普通になれば楽になるかと。
Commented by kyotachan at 2011-05-22 00:02
☆母饅頭さま

ニースは観光都市なので、英語がかなり通じるのではと思います。周りを見回すと得意な人とそうでない人とはっきりわかれるかな。母饅頭さん、シンハラ語も話すのねー。すごいです。

☆くろえさま

わたしたちって(日本人って)やっぱりまじめだから「ちゃんとしたフランス語を話さなくちゃ」と思っているところがあるんですよね。周りを見回すとめちゃくちゃなフランス語でまくし立てている人はたくさんいますもの。くろえさんはこれから子どもを育てながら学校関係の人とかママ友とかに鍛えられてだんだん上達しますよきっと。案ずるより産むが安しです。>なんかこればっかいってるような?

☆ババ姫さま

いやあ、パリのホテルにひとりで何日も滞在する語学力のあるババ姫さんはすごいと思いますよ。それにシャンソンで発音だってきたえらえているに違いないし。わたしってなんか、どうしても入ってこないことば、みたいなのがあるんですよね。頭のどっかでブロックしてるみたいな?
Commented by kyotachan at 2011-05-22 00:05
☆ココちゃん

いやココちゃんは日本語で会話しているんだからそれでいいのじゃない?ことばなんて結局通じ合えばいいのだし。あれ?帰ってくるの?ココちゃんがフランス行くのかなあってどっかで思ってたよ。
by kyotachan | 2011-05-19 22:47 | 六 人 家 族 | Comments(10)

南仏・ニース在住。フランス人夫・一男三女の六人家族
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