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hypocrite et malheureux イポクリットエマルルー/ 偽善者と不幸もの <1>







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「ただいま」

お母さんにヘンに思われないようにいつもどおりに大声をださなくちゃ、
て学校から家に帰りつくまでずっと身構えていたはずだったのに
いざただいまをいう時になってとたんに声が出なくなった。

「おかえり」

極端に元気のないただいまを言ってしまったボクとは逆で
お母さんのおかえりはいつもとなんら変わらない普通のおかえり。
なるべく顔をあわせないように二階に上がろうとしたボクにお母さんが、

「パンの耳、揚げたよ。手を洗ってからね」

ゼッタイにボクがいつもと違うことに気がついたはずなのに
お母さんはすぐにそのことを言わない。

お母さんのそういうところがボクは嫌いじゃない。
でもそれはお母さんの作戦だということもボクにはちゃんとわかっているんだ。














hypocrite et malheureux イポクリットエマルルー/ 偽善者と不幸もの <1>_f0136579_22361043.jpg


二階にある自分の部屋にランドセルを置いて洗面所で手を洗った。

どうしようかなとちょっと迷ったけど
でもいつもどおりにおやつを食べることにした。
案外お母さんは何も気がついてないかもしれないし。

テーブルで揚げたパンの耳を食べている横で
お母さんは洗濯物をたたみはじめた。

お母さんはこうやっていつも
ボクのその日の様子を探ろうとしているんだ。

「恭太、今日なんかあった?」

ああ、やっぱりばれてた。
でも今日あったことをお母さんに話すのはちょっとむずかしい。

お母さんに話したい気持ちはあるんだけどでも
どういう風に話せばいいだろう?

ボクは返事をすることも忘れて考えこんでしまった。
お母さんはそんなボクを見たのか見ていないのかやっぱり黙っている。

「お母さん、ギゼンシャ、て何」

ボクは黙りこくったお母さんを見ていたら
言うつもりもなかったことばが突然ボクの口から出てきて自分でもビックリした。

「ギゼンシャ?」

「うんそう、ギゼンシャ」

「ああ、偽善者、かあ。
読んで字のごとくでいえば、偽って善い人ぶる人ってことになるけど。
恭太、辞書には何て書いてあるのか、見てみようか」

お母さんはボクが三年生になってからというもの
やたらめったら辞書を引かせるようになった。

本棚から辞書を持ってきてお母さんに渡そうとすると
お母さんはボクをにらんだ。

ボクはお母さんに言われる時は仕方なく辞書を引くけど
自分で辞書を引くことは全くない。

お母さんにその意味を聞いたほうがよくわかるし
辞書を引いたってその意味の中の意味がまたよくわからないことが多いんだもの。

「ガギグゲゴ、、、ギ、、ギ、、ギ、、、ザジズゼゾ、、、ギ、、、ゼ、、、」

ボクが四苦八苦しながら辞書を引く間
お母さんは何も言わないでゆっくりと洗濯物をたたんでいる。

これもいつものお母さんの作戦だ。
お母さんは忙しいふりをしてボクを絶対に手伝ったりしてくれたりはしない。

「ギゼンシャ、はないけどギゼン、があったよ。
〝本心からでなく、うわべをつくろってする、、、読めないこれ」

「ん、どれ。ああ、これはね、ゼンコウ。善い行い。
反対語は悪行か。
ふむふむ。
つまり本当はそうしたくないけどうわべだけでいいことををする人のことなんだね」

「本当はそうしたくないけどうわべだけで、、、」

「たとえば〝いい人に思われたいから〟とか?そういうことかな」

「ああ、そうか。
親切にしたいわけじゃないけどでも親切な人に思われたから親切な人のふりをするてことか」

「うん、たぶんそういう言い方もできるね。
だけどそれがどうかしたの?」

お母さんは相変わらず洗濯物をゆっくりとたたんでいる。

「うん、それがね、えーと」

「うん?」

どう言えばいいのか、ちょっと迷ったけどやっぱりボクにはそのまま話すしかできないみたいだ。

「さっきね、山下にそういわれたの。おまえはギゼンシャだからなって」

「ええっ?!山下くんに?そりゃまたどうして」

「帰りがけに、三芳と一緒に話してたんだ。
クラブのない日は、あいつのお母さんが迎えにくるまで一緒にいるのが習慣みたいになってるから。
それで二人でばか笑いしてるときに、いつの間にか山下が横に来てて。
なんだろうって思ったらいきなりさ」

その時のことが生々しくよみがえってきてボクはことばに詰まってしまった。

「え?いきなり、なんだって?」

洗濯物から目を上げたお母さんがボクの顔を覗き込むようにした。

「、、、、山下が、
オレは三芳みたいに不幸なやつでもなければ、恭太みたいにギゼンシャでもないからな。
そう、いきなり言ったんだ。
オレは一生松葉杖がなければ歩けないような不幸なやつでもなければ、
そんなやつに四六時中くっついていいやつぶってるギゼンシャなんかでもないって」

そう言いながらボクは顔を上げられなくなってどんどん下を向くしかなかった。

「、、、、ふ~ん。それで?」

「なんだか突然だったから言われた意味がボク、よくわからなくてさ。
不幸の意味とか、あとそのあとの、ギゼンシャの意味とか、よくわからなかったから。
それってどういう意味なんだろうなあって考えてたらボーっとなちゃって」

「うん、それで?」

「三芳もなんだかぽかんとした顔してるし」

「うん、ぽかんと、しちゃうかもね。突然そんなこと言われたら」

「そうしてる間に三芳のお母さんが来ちゃってさ。
三芳、じゃあなって、行っちゃったんだ」

「ああ、そっか。山下くんはそう言ったあとどうしたの」

「山下?ああ、言いたいことはいったぜ、みたいな感じですぐに走って帰ってった」

「なるほど」

お母さんはそう言ったまま、洗濯物の山を片付けていた。
そしてそれが終わるとアイロン台を押入れから出した。

「恭太はどう思うの?
恭太は、ギゼンシャ?
恭太は、親切にしたくもないのに、親切な人と思われたくて人に親切にする人?
あるいは本心からではない親切を人にしたりする人?」

「えっ?」

「だって、山下くんは、恭太のこと、そんな風に思ってるわけでしょ」

ボクは自分がそんなやつなのかどうか一寸考えた。

「親切、というのとはちょっと違うけどさ」

「うん?」

「お母さん、覚えてる?体育の加賀のこと」

「加賀先生ね。恭太が好きになれないって言ってた」

「そう。あからさまなひいきが多くて。気分やで言うことがしょっちゅう変わるから」

「覚えてるよ」

「その話をしたときにさ、お母さんボクに言ったよね。
先生も普通のひとりの人間だからいろいろなんだって。
好きになれない先生がいたってそれが普通だって。
でも学校はそういう人のことも尊敬することを学ぶ場所でもあるから
好きじゃない分あいさつだけは他の先生にするよりていねいにするようにしなさいって」

「言ったね、そんなこと。確かに」

「だからさ、ボク、加賀と」

「加賀先生と」

「、、、先生と廊下ですれ違うときとか
絶対あいさつしたくないって思うんだけど
お母さんのことばを思い出して
ていねいにていねいに、てあいさつするようにしてるんだ」

「えらい!」

「え、らい?だってお母さんがそう言ったんじゃん!」

「うん、だけどそれをちゃんと実行している恭太はえらいよ」

「そうかな?」

「うん、お母さん、うれしい」

「ほんと?そう、だけどさ、これって、ボクのやりたいことじゃないんだよ。
お母さんがよろこんでくれるだろうなあってことをやってるだけなんだ。
つまりボクの本心からじゃないわけ。
これもさ、やっぱり、その、ギゼンシャ、なのかな」

「ああ!そうきたか」

「いや、そうきたか、じゃなくてさ」

笑っていたお母さんの顔がふいにまじめになり、
上を向いたり、小さくうなずいたりして何かを思い出しているみたいになった。

こういうときはボクもお母さんのまねをして黙って待っている。
ボクの大好物のパンを耳を揚げておさとうをまぶしたおやつはまだたんと残っている。
ボクが食べ切れなかったおやつは、夜、お母さんがお酒と一緒に食べることになってる。
お母さんったら太りすぎを気にしているくせに、夜にお酒を飲むことだけはやめられないみたいだ。
そしておつまみはボクが残したおやつなんだ。

ふいにお母さんが口を開いた。

「あのさ、お母さんが小学校五年生のときの話なんだけど。
聞いてくれる?」

「お母さんが小学校五年生のとき。
てことはお母さんがボクよりふたつ上の十一才で、今から三十八年前の話てことだね」

「計算が速いな恭太は。うん、もうそんな昔になるんだね。
お母さんが五年生の時、担任の先生は丸田先生っていう女の先生だったんだけどね。
お母さん、その先生のことがちいとも好きになれなくて」

「えっ、ほんと?ボクが加賀を好きになれないように?」

「加賀先生、でしょ。そう、理由はもう覚えてないけど、ていうより
当時も理由らしい理由なんて自分でもわからなかったんだと思う。
なんか、どうしても、だめだったんだよね。
それでね、なんの時だったんだろう?丸田先生についての作文を書くことになったのよ。
クラスの、、、何かの催しのために。
お母さん、作文が得意だったから、クラスのみんながお母さんに書かせようって言ってくれたの」

「へー、すごいね。
お母さんがクラスの代表で先生のことを作文に書くなんて」

「うん、そのときはすごいことだなんて全然思わなかったけどね。それでね、
お母さんね、」

お母さんはその時、大きく息を吸って、気持ちを落ち着けるようにした。

「お母さんが、小学校五年生の時、人にとっていちばん大切なことは〝正直であることだ〟って、
そう思ってたの。正直であることこそが、他のなによりだいじなことだって」

「正直なことが」

「そう、だからね、その気持ちのまま、
丸田先生のことを作文に書いたわけ」

「、、、、好きになれない、て書いたの?」

「ううん、そうは書かなかったな。
でもお化粧の仕方が独特で、アイラインの筆で鼻の横に黒い線を入れている、とか。
頭にはいつもふけがあります、とか」

「、、、、書いたの?」

「うん、だって、ほんとうにそうだったんだもん。
自分の気持ちを正直に文章にしなくちゃいけない。
好きじゃない丸田先生のいいところを書くことは自分に気持ちに反してる。
それは正直じゃない、それはうそだ。
うそなんて絶対につきたくない。
わたしは自分の気持ちに正直に書こう。
、、、そういう気持ちだったんじゃないかな。
自分ではきっとものすごくまじめに書いた記憶があるから」

「すげーなーお母さん。それで、どうした?その丸田先生」

「作文を添削するのは丸田先生の役目だからさ、
それを読んでねちねち嫌味をたっぷり言われたなあ。
だけど、不思議なことにさ、
自分ではまったく気に入らないようなことをお母さんに言っといて、
なぜかその作文の書き直しをさせてくれなかったの。
だからそのまま、お母さんの書いた作文をみんなの前で読ませられた」

「へー!」

「クラスのみんなにはものすぐく受けたの。
だけど数人、丸田先生の顔を心配そうに伺ってる人たちもいた。
それでさ、丸田先生ったらさ、その作文を聞きながら楽しそうに笑ってるのよ」

「へんだね、お母さんにはいやみをたらたら言ったくせに」

「今から思うと丸田先生って偽善者そのものだったんだわ。
だって自分の気に入らない作文を生徒に書き直しさせることもせず、
さもそれに満足している、心の大きい先生のふりを、見事にやってみせたわけだから。
それでさ、丸田先生、そのことをお母さんのお母さんに話したみたいなんだよね」

「お母さんのお母さんて、亡くなった方のおばあちゃんのこと?」

お母さんの方のおばあちゃんはボクが一才になったすぐに亡くなった。
ボクがおばあちゃんに抱っこされてる写真はあるけど、ボクはおばあちゃんのことは全然覚えてない。

「そう、それでね、おばあちゃんに、言われたの。
〝フミ、正直だけでは社会の中では生きていけないよ〟って」

「正直だけでは社会の中では生きていけない」

「うん、丸田先生のこととか、作文のこととかは何も言われなかった。
ただ、〝正直正直っていってるだけじゃあとても社会は渡っていっきらんよ〟って」

お母さんは九州の出身で、おばあちゃんはずっと死ぬまで九州にいたから
お母さんがおばあちゃんの話をするときにはいつも方言がでる。

「お母さん、それ聞いてああ、丸田先生の作文のことを言ってるんだろうなあって。
わたしはやっぱりものすごくいけない作文を書いてしまったんだろうなあって。
そう思ってものすごく悲しくなった」

「お母さんはただただ自分の気持ちに正直に作文を書いただけだったのに」

「、、、、、ということをさ、
五年生のフミちゃんだったお母さんは、
三十八年もたった今、
息子の恭太から聞いた加賀先生の話で、
思い出しちゃったんだなあ」

「、、、、、そうかあ。
でもさ、その丸田先生って、なんか、ボクも好きになれないかも。
そのあと、どうしてたの?もしかして丸田先生にいじめられた、とか?」

「あはは、だったらすごいけど。そんなこともなく、なんとなくやり過ごした、て感じかな。
運の悪いことに、六年生もまた、丸田先生だったし」

「ひゃー!お母さん、かわいそう」

「ほんとだ。お母さん、めちゃくちゃかわいそうだった」

「自分で言う?」

「うん、、、、。
ああ、恭太とこんなこと話してたらヘンなこと思い出しちゃった。
そういえばさ、そのあとで、おばあちゃんに聞かせられたことがあったんだ。
あとで、といっても本当にそれからずーっとあとになってから。
お母さんがそうだなあ、もう大学生くらいだったかな」

「どんなこと?丸田先生のことで?」

「うん、ああ、わたしっていじめられていたのかなあってこと」

「ええー!」




























史子と恭太の会話はまだまだ続きそうです。
先にが気になる方も、こんな話ぜーんぜんつまんねー!という方も、
今回はぜひぜひ、コメントを積極的に残していかれますように。ほんとにもーオネガイヨン。
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消極的な方の、積極的なコメント求む。ポチよりコメント。いややっぱりポチもいっとく?

今後の展開はキョータにもまだ不明。汗。恐れ入ります。
Commented by MVT25 at 2010-10-07 23:47
わ♪『ながいやつ』だわ。おやすみ前には読めないわ。明日楽しみに読みます♪パンの耳、よくおやつでした。懐かしいな…。
Commented by sa55z at 2010-10-08 05:28
kyotachanさんは作家になると良いですね。
面白い本をいっぱい書きそう。
私の周りはどうしたわけか女性作家が多いですよ。
最近直木賞取ったやつとか、結構なミステリー系翻訳者とか、
本格ミステリー作家とか(ずいぶんとTVの元にもなっている)
そんな所に顔を連ねても良さそう。
これはプリントして子供に読ませます。
幸い読書付きですから。
Commented by candybowl2 at 2010-10-08 07:59
キョ―タさんおはようございます。
本当に作家になる気はないのですか?笑
私ここでもう何度も言っていますけど
ここに来ると 一つの短編小説を読み終えた感じがするのです。
文章が長いと やった って思います 笑
そしてなぜか気持がすっきりします。

私も子供が3人いるので、あーそうそう とか
おなじだーと共感することも本当にたくさんで

ちらっとのぞく親心だったり 胸の中でくすぶっているような
思いをさらっと 表現してくれたり 代弁してくれている
ように感じることもほんと多いし 励まされるし
心があったかくなります。

このお話の続きは絶対知りたいので書いてくださいね~!
Commented by みき at 2010-10-08 09:14 x
はじめまして。
コメントを残すのは初めてですが、毎日楽しみに読ませていただいています。
久しぶりのなげーやつ、今後の展開が気になります。
いつも感じるのですが、キョータさんは自分の小さい頃の気持ちを忘れてなくてきちんと子どもたちに向き合っていますね。
この話は、子どもたちが小さい頃に読み聞かせたかったと思いました。もう23歳と21歳ですが、読ませます。続きを楽しみにしています。
いつもありがとうございます。
Commented by Rita at 2010-10-08 09:32 x
続きがとても楽しみです。
どうか書き続けてください!
私には書く能力がないので、応援する気持ちをうまくつづれなくてすみませんっ。
Commented by mkanamaru at 2010-10-08 09:59
やらなきゃいけないことあるのに、読み入っちゃった・・・。引力すごいkyotachanは。
リクエストとしては
同じ出来事を丸田先生目線・お母さんのお母さん目線で描いてくれたら面白そう・・・

あ。ゆうちゃんも泣き出した
Commented by miho-1722 at 2010-10-08 11:15
洗濯モノ干さなきゃならないのに、「なげーやつ」に読み入ってしまいました。
kyotachanの文章は、自分の事を重ねられる部分もあったりして、本当に面白いです。
今後を楽しみにしています(*^_^*)
Commented by まるたのいいわけ at 2010-10-08 12:18 x
お久しぶりです。あなたのかつての担任、丸田です。
覚えていますよ、あなたの事も作文の一件も。

あの時、確かにあなたの正直な作文には驚かされました。
私も正直に嫌味たっぷりの駄目出しをしたのだと思います。

ただ、その後に皆の前でそのまま読ませたという事について
「偽善的」と捉えられていたのは意外でした。

当時を振り返ってみると私は明らかにあなたを(愚かな正直物)
としてさらすつもりだったのだろうと思います。

つまり、「偽善」ではなく少しサディスティックな気分、むしろ
悪意をもってそのまま読ませることにしたのです。

私があなたのお母さんの様に「正直なだけでは社会の中で生きて
いけない」という事を教えたくてそうした、と言えば偽善になる
かもしれませんが、結果的にあなたがこうして人生の機微に触れ
る記憶に留めたことについては、悪意に端を発した「善」とも
言えるのだと思います。

あなたが「正直」によって図らずも私を傷つけ、私は「悪意」を
もって図らずもあなたを育てた、ということにしてください。


Commented by tomatomatos at 2010-10-08 13:32 x
きゃーッ!kyotachan!丸田先生にみつかっちゃってるよ!
きゃあーッ!どうしよう!
すぐにニースに知らせなきゃ!
Commented by mati at 2010-10-08 15:07 x
はじめまして。です。
ニースに滞在していたことがあって、少し前から、たまに読ませてもらっています。
私は結婚して、もうすぐ1年です。
旦那の前で、どれくらい正直でいればいいのか、最近悩んだり、喧嘩したりします。
私はいつも正直でいたい。なんでも話したいと思って(前からなので、他人からはよく子供っぽいといわれます)なんでも話すのですが、どんなに話しても、価値観とか、必ずしも同じ考え方や振る舞いにならないこともあって、ぶつかります。
全部正直でいる必要はないのだなぁと思ったとき、少し悲しかったですが、一緒にうまくやっていくために必要なことだと思いました。
そういうことは、なかなか学ぼうと思っても理解できなかったりしますが、キョータさんはいつも上手に文字にしますよね。
続き楽しみにしています。
Commented by tamasan at 2010-10-08 15:49 x
そう、私も「sa55z」さんと同意見です。
kyotachanさんは、とっても優れた文才をお持ちです。
それも、作家としての
このブログを知ってから、お邪魔するたびに感じていましたが
それを、今日実感しました。
ニースから日本人作家新星のごとく登場!
夢ではないと思います。

ところで7番目のコメント「まるたのいいわけ」はほんとに
当時の丸田先生ですか??だったらこれもまたすごいですね。
続き楽しみに待ってまーす!
Commented by kotokoto at 2010-10-08 18:01 x
やった!!!
待ってました。kyotachanのお話。
それも「なげーやつ」。
うーー、楽しみです。

Commented by sa55z at 2010-10-08 19:06
良し決まった。
デビューは「ニースのがばい母ちゃん」で行こう。
Commented by topotopi at 2010-10-08 19:11
「偽善」と「正直」・・・
すっかり大人になった今でも
深く深く考えさせられるテーマです。

あたくしといたしましては、
無下にひとを傷つけるよりは
「偽善」を選ぶだろうし、
陰口をささやくくらいなら
「正直」に本人に言ってやる方がいいかと。
まさに今、イタリア社会の中で
そんなことを反芻しながら
暮らしておるところです。

恭太くんを「偽善者」よばわりした山下くん、
ひょっとしたら
恭太くんと三芳くんの友情に嫉妬し、
恭太くんのもつやさしい心を妬んでいたのかも・・・
素直になれない山下くん。
そんな気がしました。

続き、楽しみにしてま~す♪



Commented by kyotachan at 2010-10-08 20:56
☆ゆのみちゃん

いつも読んでくれてどうもありがとう。あら!寝る前に読むにはふさわしくなかった?読んだらすぐに眠くなるかもよ、、
Commented by kyotachan at 2010-10-08 20:58
☆sa55z さま

え!そんな方々のお知り合いだなんて、、、すごいですわ。ええ、じゃあぜひそこにわたしも一緒に並べていただいて、、、プリントアウトだなんてー!本になったら差し上げますから(言わせといて汗汗)。
Commented by kyotachan at 2010-10-08 21:01
☆candybowl さま

いつも読んでくださってありがとうございます。お忙しいのに本当にどうやって時間を捻出していらっしゃるんでしょう?これ、書いたときは「こんな親子の会話、誰が読んでくれるねん」て心配だったんですが、コメントいただいてちょっと気持ちが挽回してきました。まだまだ続きますのでおつきあいくださいね。
Commented by kyotachan at 2010-10-08 21:03
☆みきさま

うわー!うれしいです!二十三歳と二十一歳。もうおとなじゃないですか。そんな大きなお子さんがいらっしゃる方が読んでくださっていると思うと、感無量です。ほんとうにありがとうございます。これをきっかけにまたコメント残してくださいね。

Commented by kyotachan at 2010-10-08 21:04
☆Rita さま

いやいやいやいや、、、もうこちらは一言残してくださる、その気持ちがなによりうれしいんです。どうもありがとう!
Commented by kyotachan at 2010-10-08 21:07
☆ミナコさま

忙しいのに読んでくれたの?どうもありがとう~。丸田先生とおばあちゃんね?この二人は対極にいるような人たちだから同じものをまったく違うものとして見るんだろうなあ。もうちょっと続く予定。まだ、どうなるか、自分でも未定なんだけど。汗汗
Commented by kyotachan at 2010-10-08 21:08
☆miho さま

そんなー!これは逃げないですからぜひ、洗濯物を干した後に、ゆっくり読んでください!まだ続くよー!
Commented by kyotachan at 2010-10-08 21:28
☆丸田先生(キョータより)

実は史子ももちろん恭太もわたしではないのです。でもこれは丸田先生から史子にいただいたコメントのようなので、この下に、史子からのコメントを別に、丸田先生へお返ししようと思います。
丸田先生、次回にもうひとつ、丸田先生がらみの話を作りました。ぜひまたいいわけを聞かせてください。こんな粋なコメントをいただくのはとても珍しいことなので。楽しみにしています。キョータ
Commented by kyotachan at 2010-10-08 21:34
☆丸田先生(史子より)

思いがけなくもこうして丸田先生にコメントをいただいて、ただただビックリしております。あれから三十八年たったのですから、先生はもう七十代、におなりでしょうか。まだまだご健在ということがわかっただけでもとてもうれしく思います。わたしももう五十になろうというのですから、丸田先生のその「悪意」でわたしを育ててくださったことに感謝すべきなのでしょうが、わたしはとうていそのようなおとなにはなれそうにありません。先生は自分の職業をなんとお考えでしたか。二十一世紀にはばたく人材を我が手で輩出しようという教育者ではなかったのですか。ただただ自分のサディステックな欲求を子ども相手に満足させる悪意のかたまりだったのでしょうか。確かにわたしは正直で残酷な子どもだったでしょう。しかし先生は教育者としてその子どもを包み込んであげるべきで、けして悪意をぶつける対象にしてはならなかったはずです。
Commented by kyotachan at 2010-10-08 21:34
☆丸田先生(史子より)入りきりませんでした。続きです。

ふん、あなたを育てようとしたわたしの悪意はちいともあなたを成長させていないようね、という丸田先生のことばが聞こえるようです。しかしわたしはどうしても丸田先生を「職業として子どもを育てる人」とは認めたくありません。こんなお返事しかできないことをどうかお許しください。史子
Commented by kyotachan at 2010-10-08 21:36
☆とまとさん

ほんとに、、、見つかっちまった。どうしてここにいることがわかっちまったんだろう?でも粋なコメントでビックリしたよ。
Commented by kyotachan at 2010-10-08 21:42
☆mati さま

>>>>旦那の前で、どれくらい正直でいればいいのか、最近悩んだり、喧嘩したりします。
わたしも結婚した当時はほんとうに友人があきれるくらいけんかばかりでした。よくもあんなにぶつかっていられたなあと思うくらい。どちらかというとわたしはあまりしゃべらないほうで、自分の事をあまり言わないんです。でも夫は一から十まで、すべてことばにしないと気がすまない。それはどういうこと?どうしてそんなことするの?ぶすっとしてる理由は何?それはそれはもう、うんざりするほどでした。でもそれがあったおかげかなあ?今はとっても楽です。他人が一緒に生きていくのは確かにしんどいことも多いけどでも二人だから乗り越えられることもたくさんあります。相手が誰であれ、悩みや問題はいつもそこにあるのですから。ご主人とひとつひとつ、乗り越えていけるといいですね。コメントどうもありがとうございます。また寄ってくださいね。


Commented by kyotachan at 2010-10-08 21:44
☆tamasan さま

いやーなんだかおだてられて、木にでも登ってしまいそうな気分です。笑。ありがとうございます。
丸田先生、粋なコメント残されてますね。わたしったら熱くなっちゃって、史子にコメント返してもらいました。
Commented by kyotachan at 2010-10-08 21:45
☆kotokoto さま

いつも読んでくださってどうもありがとう。まだ、続きますからどうぞよろしくね。
Commented by kyotachan at 2010-10-08 21:48
☆sa55z さま

がばいばあちゃん、本も読んだし映画も見ました。感動しましたよ。ああ、でもわたしはがばいばあちゃんにはなれないんだよなあ。ずぼらすぎて。じゃあどんな感じで行こうかというと、、、そうねえ。ニースが生んだ和製サガン、とか。え?左岸じゃないわよ。
Commented by kyotachan at 2010-10-08 21:52
☆topotopi さま

ああ、、、悩んでいるのはわたしひとりだけじゃあないんだね。やっぱり悩むよね。ギゼンで行くのか。正直を押し通すのか。そっかー。そうだね、悪口いうくらいなら、正直に本人に言ってあげるのが誠実だな。でもそれもとっても勇気のいることだよね。わたしはまだまだおとなになりきれていないみたいです。
Commented by mati at 2010-10-14 22:05 x
コメントにお返事ありがとうございます!
ギゼンシャのお話。長かったですが、読み応えありました!
ほんとに素敵な才能をお持ちですね!
また寄らせてもらいます!
Commented by kyotachan at 2010-10-14 23:44
☆mati さま

いやあ、、、そんなに持ち上げてもらうといい気になるやつなんですよ。でもそう言っていただいてとってもうれしいです。同じ話なんですが、書き直してます。もしよかったら読んでみてくださいね。>あ、この話はもういい?汗汗
by kyotachan | 2010-10-07 23:27 | なげーやつ | Comments(32)

南仏・ニース在住。フランス人元夫の間に一男三女。

by kyotachan
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